妊娠中の悩み

つわりで仕事を休むのは迷惑?休んでもいい症状と期間とは?

悩む妊婦

つわりの症状は人それぞれです。

個人差もあり、なかなか周囲に理解してもらいにくい症状もあると思います。

実際、吐き気以外にも、全身の倦怠感、頭痛、眠気なども「つわり」の一つになります。
 

私も3人の子供がいますが、出産まで仕事をしていましたので、休みづらさやつわりの症状に対する周囲の理解度などについて、良くわかります。

そこで今回は、つわりで仕事を休むのは迷惑なのか、休んでもいい症状と期間についてまとめてみました。

参考にしてみてくださいね。

Contents

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つわりで仕事を休むと職場に迷惑をかける?頑張って仕事に行くべき?

私が妊娠中電車に乗っていて席を良く譲ってもらえるようになったのは、妊娠後期、お腹が目立つようになってからでした。

妊婦さんによって何週くらいからお腹が目立つかは、個人差があると思います。
 

同じように、つわりにも症状や辛さに個人差がありますよね。

同じような経験をしたママ同士なら理解してもらえても、そうでなければ周囲に理解してもらうのはなかなか難しいことと思います。

つわりで仕事を休むと職場に迷惑をかけるかは、正直職場環境にもよるでしょうし、本人の気持ち的な部分もあるとは思います。
 

ただ妊婦さんが大切なのは、自分の体。

それが赤ちゃんを守ることにつながります。

まずは、妊娠中も仕事を続けていくうえで「無理をしない工夫」は必要だと思います。
 

そのうえで、労働基準法や男女雇用機会均等法などで定められた法律もありますので、どうしていけば一番良いのかを考えて職場にも積極的に働きかけていくことも大切だと思います。
 

母子健康手帳副読本にも、妊娠中から出産後も快適に職場で働くには、妊婦自身の周囲への積極的な働きかけと職場の理解、このふたつが大切とあります。

そのために記載されていることは、次の通りです。

  • 職場への妊娠の報告は早めに行う事
  • 出産後も働き続ける意志があることをはっきり伝える事
  • 産前産後休業や育児休業について早めに相談する事

 

女性も職場でいろいろなポストについていたりすると思います。

また、職場によっては人材不足で代わりをみつけなくてはいけない場合もあると思います。
 

伝えるタイミングも難しいですが、早めに伝えた方が職場にとっても良いと思います。

自らも伝える積極的な働きかけをしながら、職場や周囲への理解をしてもらいましょう。
 

今はマタニティマークもありますよね。

つけるかは自分次第ですが、私はつけていました。

このマタニティマークについていろいろな意見はありますが、反対意見については気にしないで良いことがほとんどだと思います。
 

実際、私が妊娠中に電車で通勤している際、本当に感謝したことがたくさんあります。

「ありがとうございました」と言うたびに、温かい気持ちになりました。
 

逆にどうしてそんなに理解がないのだろう、と感じることもありました。
 

将来子どもたちが自分たちを支えてくれる、社会を支えてくれるはずなのに。

いつか自分が同じ立場になったり、助けてもらうこともあるかもしれないのに。
 

そう言うことを思う気持ちに余裕がないのかもしれませんが、何事も100あれば100賛成にはならないことが多いと思います。

気にしないこと。
 

また、仕事をいつから、どう休むかは、長い人生でみれば限られた時間です。

妊娠も10か月ほどの期間。

永久的に妊娠しているわけではないですし、この10か月は本当に貴重で大切な時間になりますから、自分を守り、赤ちゃんを守ることを最優先に考えて良いと思います。


つわりの症状、我慢すると危険!?症状と休む期間の目安とは?

つわり

妊娠中は体調面などからも不安を感じることもあると思います。
 

つわりがある期間も人それぞれ。

2,3ヶ月の人もいれば、出産まである人も。
 

まず言えることは「無理をしないこと」
 

つわりの症状を我慢してしまうと、嘔吐からの脱水症状、胃炎、食道炎などの症状が悪化しかねません。
 

また貧血から起きている症状であれば、我慢しても治りません。

ひどい場合は妊娠悪阻を起こし安静・入院を必要とすることにもなりかねません。
 

仲良しのお隣さんと3人目の出産が一緒の時期になったのですが、お隣のママはつわりから体重も減り、妊娠悪阻で2度入院しました。

本当辛そうでした。
 

入院することになれば、仕事をどうするかどころでは無いですし、何よりママと赤ちゃんが心配です。

妊娠中も仕事を続けていくうえで「無理をしない」工夫は必要だと思います。

満員電車を避ける、重労働作業の免除など。
 

自分で出来る工夫もありますが、いくつか職場に申請、請求できる内容をあげてみます。
 

妊婦が職場に申請できること

時間外、休日労働、深夜業の免除

また変形労働時間制についても1日及び1週間の法定労働時間を超えて労働しないことを請求できます。

軽易業務転換

妊娠中に立ち仕事や重い物を扱う仕事などがつらい時は、他の軽易な業務への転換を請求できます。

危険有害業務の就業制限

重い物を扱ったり、有害ガスが出る場所で行う業務などは、妊娠・出産機能に有害なので妊娠の有無や年齢等によらず、すべての女性を就業させることが禁止されています。

産前休業

出産予定日以前の6週間(双子の場合は14週間)について請求すれば取得できます。

産後休業

出産の翌日から8週間は働くことはできません。

ただし、産後6週間経った後に、本人が請求して医師が認めた場合は働くことが出来ます。
 

このような内容は労働基準法で定められています。
 

また、休みや異動の希望を職場が聞いてくれない場合は「母子健康管理指導事項連絡カード」を利用しましょう。

このカードは医師からの指導内容を適切に職場に伝達する役割を果たしてくれます。
 

かかりつけの医療機関を受診した際そのカードに

[su_note note_color=”#f8eebb”]

  • つわりで休業
  • 勤務時間の短縮
  • 業務の配置換え

[/su_note]

などの指導事項を医師に記入してもらいます。
 

そのカードを職場に提出しますが、事業主はそのカードに書かれた内容を拒むことは法律で禁止されています。

これは男女雇用機会均等法にも定められています。

妊婦さんが職場で不当な扱いを受けないようにするために、母子健康管理指導事項連絡カードがあります。
 

母子健康管理指導事項連絡カードはパソコンでダウンロードできますので印刷して医療機関に持って行くことが出来ます。
 

また、働くうえでマタニティハラスメントにあっている、困ったことが生じた際は各都道府県労働局雇用環境・均等部やマタハラネットなどに相談することも出来ます。

つわりの症状を和らげたい!症状別の対処法とは?

つわりの症状は個人差が大きく、またその対処法で効果があるかも個人差があります。

以下は一般的な症状と私が経験した対処法についてあげてみますね。
 

吐き気、嘔吐、胃や胸のムカムカ

吐き気についてはつわりの症状としてよく知られていますよね。

どんな時に吐き気がし、何で解消されるかはそれぞれだと思います。
 

これを飲むと解消される、そんな話も聞きますが、私は歯磨きをすることが一番解消になっていました。
 

また出先では「これは大丈夫」と言う飴を持ち歩いていました。
 

妊婦さんのマナーとして、念のため持ち歩いていたのがビニール袋。

出先で万が一のときに、あると助かりますよ。
 

唾液の増加

妊娠中は唾液の量が増えることもあります。

理由ははっきりしていませんが、困るほどの量のよだれが出る人も。

大量の唾液がでることで脱水症状になる危険性もあります。
 

対処法は、タオルなどを持ち歩くと同時に水分補給をこまめにすること。

妊娠中はトイレも近くなることもあり気になるかもしれませんが、妊娠中は通常時よりも水分を必要とする時期です。

意識的に水分を持ち歩きましょう。
 

全身の倦怠感、頭痛、眠気

倦怠感は貧血気味になることが要因としてあげられます。

妊婦検診で貧血の検査を何度か行うと思います。
 

周囲にはつわりとわかりづらい症状かもしれませんから我慢しがちですが、倦怠感や頭痛などがひどい場合は医師に相談してみましょう。
 

匂いに敏感になる

何の匂いに敏感になるかは人それぞれだと思います。

私は毎回唐揚げの匂いがダメで、コンビニエンスストアに入るのが苦手です。

レジ横のケースに並べられた揚げ物の匂いに敏感になるからです。

唐揚げを食べることも出来ませんでした。
 

マスクをしたり、出来る限り苦手なにおいを避けることしかないですよね。
 

食べ物の好き嫌いが変化する、食欲の減退、または増加

好きなものを食べられなくなる場合もありますが、無性に食べたくなる場合も。

私は妊娠初期は「すいか」が無性に食べたくなり。
 

妊娠中期は「アボカド」が食べたくなり。

3人とも出産前日、当日は「ステーキ」が食べたくなり。

何で?と聞かれてもわかりません(笑)。
 

ママの体調的に問題がなければ、つわりのひどい時期は食べられるものを食べるで良いと思います。

赤ちゃんの栄養を考えて、と無理に食べて、吐いてしまったら意味がありません。

その時その時にあわせて体調をみながら食べましょう。
 

体重の増加は妊婦健診で今はこまかく注意を受けることと思いますので、気を付けているママも多いと思います。

逆につわりから食べられなくなってしまった場合は、妊娠悪阻を起こしている可能性もありますから、医師に相談しましょう。


まとめ

妊娠中も仕事を続けていくうえで「無理をしない」工夫が大切。

職場や周囲には妊婦自身の積極的な働きかけもしましょう。

そのために、マタニティマークなども活用出来ます。
 

では最後にこの記事で紹介したつわりで仕事を休むことについて要点をまとめておきます。
 

妊婦が労働基準法で職場に申請できるもの

  • 時間外、休日労働、深夜業の免除
  • 軽易業務転換
  • 危険有害業務の就業制限
  • 産前休業
  • 産後休業

男女雇用機会均等法に定められていること

「母子健康管理指導事項連絡カード」を職場に提出すれば次のことが可能です。

  • つわりで休業
  • 勤務時間の短縮
  • 業務の配置換え

母子健康管理指導事項連絡カードはパソコンでダウンロードできます。

つわりの症状を我慢してしまうと危険なこと

  • 嘔吐からの脱水症状
  • 胃炎
  • 食道炎
  • 貧血
  • 妊娠悪阻

 

つわりの症状と対処法

吐き気、嘔吐、胃や胸のムカムカ

飴など胃が楽になるものを見つけましょう。

万が一の時のために外出時はビニール袋を持参しておくと良いです。

唾液の増加

意識して水分補給しましょう。

全身の倦怠感、頭痛、眠気

ひどい場合には医師に相談してみましょう。

匂いに敏感になる

マスクをする、苦手なにおいを避けること。

食べ物の好き嫌いが変化する、食欲の減退、または増加

栄養のため、と無理せず、食べれるときに食べられるものをたべてみましょう。
 

その他、私が仕事を続けているうえで気を付けていたことは、時間に余裕をもつことでした。
 

妊娠した体の重さなどから、思うように動けなかったり、バランスが悪かったりします。

渡れると思った横断歩道も渡り切れないことも。
 

何をするにも時間に余裕を持つことが安心、安全につながります。
 

「無理をしない」
 

それが一番大切ですが、その加減がわかるのもママ自身。

頑張り過ぎず、マタニティライフを楽しく過ごしてくださいね!



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