有名なユーチューバーのユーモア溢れる番組が多いYouTubeは時間を忘れてしまうくらいに夢中になってしまうコンテンツのひとつです。
おもちゃのレビューや子供たちの好きなキャラクターのチャンネルも多いため、幼い子供たちもYouTubeには慣れ親しんでいますね。
最近将来はユーチューバーになりたいという子供たちも増えているようです。
そんなYouTubeですが、子供たちが夢中になりすぎているのではないか?と心配する声も多く聞かれます。
YouTubeを見過ぎることにより、子供たちへの影響はあるのでしょうか?
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子供がYouTubeを見過ぎることの悪影響は?
子供がYouTubeを観ることで忙しいときに大人しく過ごしてくれるし、動画に出てくる言葉を覚えたという話がある一方で、長時間になりがちな視聴時間と番組の内容が心配だという話を聞きます。
私も、子供がYouTubeを観ている時は大人しく夢中で観ているので落ち着いているけれども観られないとひどく騒ぐので「依存症になっているのでは?」と感じることがあります。
他にも、長時間のスマートフォンやタブレットを見つめることでの視力の低下や、同じような内容ばかりの視聴での脳機能への影響が気になりますね。
実際に、『脳を鍛える大人のDSトレーニング』を監修した東北大学の川島隆太教授のグループが平成25年に発表した研究では
「発達期の小児の長時間のTV視聴には注意が必要である」
とされています。
長時間の視聴により、脳の前頭極を始めとした高次認知機能領域(時間管理や判断などを司る部位)や言語性知能に悪影響を与えていると明らかにされました。
YouTubeを見るのを制限するのは逆効果?
まだ就学前の子供であれば、ネット環境そのものを生活から排除して外に連れ出すことでYouTubeなどの動画視聴から離れることが出来た!という話も聞きます。
我が家もそれで成功しました。……就学するまでは。
しかし、小学生になると、周りの友人が携帯ゲーム機にYouTubeをインストールして観ていることで、自分でインストールをし、再び視聴するようになってしまいました。
もちろん親子でルール作りをしました。
しかし、視聴している時間は日々長くなり、勉強も疎かになり、睡眠時間を削ってまで視聴するようになっていきました。
ネットの接続に制限をかけたり、時にはゲーム機を取り上げたりもしましたが……実はこの方法は逆効果です。
何事にも言えることなのですが、子供の話を聞かずに親が頭ごなしに否定し、禁止することで事態はこじれることが多いのです。
“怒られる”ということは誰であっても嫌なことですよね?
まして、子供にとっては一番身近な大人である親に怒られることほど怖いものはありません。
怒られることで、ますますネット世界への逃避や依存に結びつき、さらには“嘘をつく”ということを覚えてしまいます。
親が怒れば怒るほど、それを避けようと子供は嘘のつき方を覚えてしまうのです。
YouTubeにハマる子供に親ができることは?
では、YouTubeにハマる子供に対して、どんな接し方をしていけば良いのでしょうか?
まずは、親自身が自らを振り返ってみましょう。
自分はスマホやタブレットなどのネットに制限を設けているでしょうか?
親が好きなだけネットコンテンツに興じていては、子供に
「なんで私(ボク)はダメなの?」
と言われてしまいますよね。
次に、視聴状況をモニターし、どのくらい視聴しているのか、その時間で別の何が出来たかを考えてみると良いでしょう。
どれだけ依存しているのか、さらには無駄な時間を過ごしていると自覚することができると思います。
この“自分は依存している”と認めることが大切なのです。
睡眠不足に陥っているなどの自分の体への影響を考えること、早寝早起きの生活に切り替えましょう。
新しい趣味をみつけ、外に出かける時間を増やすなどネットに触れる時間を減らします。
そして何よりも……なぜ子供がYouTubeにハマってしまっているのか、本当の理由を考えてみましょう。
先に書いたように親が怒ることでのネット社会への逃避であるならば親はルールを守らせるよりも、守れなかった時に子供がカミングアウトできる雰囲気作りをします。
もちろん、ルールを守らなかった時に注意は必要です。
その時には「今度は気をつけなさいね」と笑顔で言うことなのです。
怒った顔の怖い大人に本当のことを話せませんよね?
そんな風に子供と過ごす時間を増やすことで、少しずつ離れていけるようにしましょう。
他に効果があったという方法では『YouTube貯金』があります。
帰宅して、YouTubeやゲームよりも先に宿題に取り組めたら10円を貯金箱に入れます。
さらに視聴せずにいられた自由時間の1時間ごとに10円……と子供の目の前で貯金箱に入れます。
あまりお金というのも……とは思いますが、我が家は決まったお小遣いがなく、お手伝いをすることでお金を払っているので、この臨時収入は子供にとっては嬉しいようです。
お小遣い制のお家でも臨時収入は喜ばれ、効果はあるという話でした。
子供の年齢などで対策は変わっていきますが、親子で共に取り組むことができる方法が一番効果的であると思います。
まとめ
現在は、YouTube側から『視聴が長時間ですよ』という警告も表示されるようになり、子供の視聴に関しては『YouTube Kids』というアプリで検索や時間を保護者が管理できるようになりました。
しかし、親が見せたい番組だけが表示されるわけではなく、まだまだ課題は多いようです。
子供に馴染みのあるキャラクターを検索するとおかしな動画が表示されると話題になった『エルサゲート』もまだまだ存在する中で、有料の動画配信サービスに切り替えるなどの対策をする家庭も増えています。
しかし、内容や視聴時間を管理するのは親の役割であることに変わりはありません。
YouTubeに関しても、アカウントを作れない13歳以下の子供が視聴する場合は視聴時間や番組の内容の履歴を確認し、親が把握することも大切なのです。
現代はネット社会であり、学校などでPCの授業も導入されているので、全てを子供から切り離すことは難しいと思います。
小学生のユーチューバーも増え、動画投稿で炎上したり、別サイトに個人情報が流出するなどの問題も現在多発しています。
子供と“個人情報を書き込まない”ことなど、ネットとの付き合い方も考えながら子育てをする時代になったのかもしれませんね。
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