子育て中の親の悩み

モンスターペアレントよりも恐い、モンスター教師の実態と特徴!正しい親の対応。

学校

教師の労働環境やモンスターペアレントなど、学校という表面化しにくい環境での問題が、最近は報道などにより私たちの耳にも情報が入るようになりました。
 

そんな中で、子供の心を傷付けるモンスター教師と呼ばれる存在が問題になっています。

そんなモンスター教師の実態と特徴子供が受ける被害子供が被害を受けた時の対応をまとめてみました。
 

Contents

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モンスター教師の実態と特徴

学校
 
過酷な労働環境やモンスターペアレントの存在で大きなストレスを抱え、精神疾患で休職する教師が増えています。

ストレスを溜めやすいタイプという意味では同じなのですが、外に発散する方法が自分よりも弱い存在の生徒に向いてしまうのが、モンスター教師です。
 

体罰は大きな問題となることが多い現代では、生徒を叩くことなどの罰を与えるのは『指導の一貫である』とはいえない世の中になりました。

それができない代わりに、教師の間では『問題にならないように』と様々な指導方法が編み出されています。

そんな中で、問題にならないようなグレーな指導方法も生まれています。
 

それは、

  • 子供を他の児童への晒し者にするという罰を与えたり
  • ひとりの生徒に我慢を強いる

というような方法です。
 

特定の生徒を吊るし上げることでクラスを制圧するなどの方法は、教師自身がそのやり方を覚えてしまうと変えるということができません。

それに代わる指導方法を学ぶ、身に付けスキルアップするには時間が必要となりますが、教師の労働環境は過酷で時間を取れないことも多いのです。
 

文部科学省の実態調査では、公立小中学校の校長、教頭(副校長)、教諭、講師の一日の労働時間10時間22分といわれています。

そのうち

  • 児童生徒を直接指導する時間……5時間59分
  • 児童生徒を間接的に指導する時間(授業準備など)……2時間2分
  • 学校運営(勉強会など)……2時間6分
  • 保護者やPTA対応……12分

そのうち、休憩は14分、残業時間は1時間43分

となっています。

残業時間には自宅に持ち帰った仕事は含まれておらず、20日勤務で34時間20分、担任をもつと勤務日と休日で平均42時間となっています。

これは、昭和41年の調査から34時間増えています。

早ければ朝6時半に出勤し、夜10時過ぎまで残ることもあるとのことです。
 

しかし、いかに労働環境が過酷であっても、そのストレスを子供に向けても良い理由にはなりません
 

学校という、子供を通じてでしか判らない表面化しにくい場所で、子供に対してプチ権力者になっている教師の存在は許されるものではないのです。
 


子供がモンスター教師から受ける被害

廊下
 
モンスター教師によって、子供が受けている被害とはどういったものなのでしょうか?
 

①高学年の生徒を下級生の廊下に立たせる

下級生の廊下に立たせるということは、罰を受けている様子を下級生に見せつけ恥をかかせることになります。
 

②1日中、立たせるだけでなく生徒の机や椅子まで出す

1日中、机などと一緒に追い出されてしまうことも他の生徒への“見せしめ“の意味が大きいように思います。
 

③『教室から出て行け!』と隣のクラスに追い出す

隣のクラスに追い出す行為もさらし者にすると言う意味で”見せしめ”の意味が強い行為です。
 

④教師だけでなく、他の生徒たちにも『どこがいけないのか?』を言わせるなどのダメ出しをさせる

私の子供もクラスメイトから

「君のこういうところが悪い」「君はこういうことができない」

とダメ出しをされ、さらには担任教諭から連絡帳(翌日の予定や持ち物を記入するノート)に赤いペンで

『○○をしない!』『あなたは○○ができていない!』

と連日のように書かれることが続いた時期がありました。
 

子供に非があることも多いので、私も最初は

「明日は気を付けようね」

と話していましたが、子供は次第に連絡帳を開かなくなり、予定の記入もしないようになりました。
 

赤字で記入されていると目に入りやすい一方で、目に飛び込む赤字の情報は強烈なものでもあります。

さらに書かれているのは自分のできないことや至らないことなどのネガティブなもの……何日も続けば、誰であってもその文字を目にしたくはないと思います。

口頭でダメ出し、連絡帳には残る形で視覚からもダメ出しというのは、かなり子供心にも傷ついた経験として残っています。
 

⑤クラスメイトからの被害を訴えたら「君が我慢すれば良い」という対応

自分が不安定になると周りに当たるクラスメイトのことを担任教諭に訴えたものの善処されず、校長に話をしたところ、

「お子さんが我慢してくれたら良いんです」

と言われたという話もあります。

ひとりが我慢すれば……というのは、納得のできない話ですね。
 

このように、モンスター教師のやり方として特徴的なのは、

  • 他の生徒たちに“晒し者”にする
  • “ひとりに我慢を強いる“

などで教室内を制圧するという方法なのです。
 

これは、授業参観などの準備をされているものはあてにはできない、なかなか表面化しにくいものなのです。
 

子供が被害に遭った時の親の対応

 
親はモンスター教師に対してどんな対応をするようにしたら良いのでしょうか?
 

子供に対しては
 

①子供の話に共感し、気持ちを受容する。

子供は自分の気持ちを親がわかってくれただけで安心感や救いを得ることができます。

子供の話に耳を傾け、

「それは嫌な思いをしたね」

子供の気持ちに寄り添うことです。
 

その時に親はつい

「要するに……ということ?」

と話をまとめようとしたり、

「それは違うんじゃない?」「こうしたら良い」

と自分の価値観で話をしてしまいそうになっても、気持ちを抑えて聞き手に徹しましょう
 

②共感しても悪口は言わない

親として子供が理不尽な目に遭っているというのはいたたまれない気持ちになるものです。
しかし、そこで

「ひどい先生だね」

教師の悪口は言わないようにしましょう。
 

教師の人格までは否定せず、

「こういうところは良くないけれど、先生はこんな良いところもあると思うな」

と話すことです。
 

これから社会で『理不尽なこと』に出会いながら生きていくことは多いものです。

理不尽なことを上手くやり過ごすことは重要なスキルです。

その『上手くやり過ごす』見本を親が示しながら、親子で考えることは大事なのではないかと思います。
 

しかし、子供の心が深く傷ついているなど、やり過ごすことが得策ではないと判断した時には親が手を差し延べることです。
 

子供が言っていることが事実であっても感情的にクレームを入れてしまうと、落ち度があった場合にはこちらが不利になってしまいます。

何よりも学校でこれからも過ごすことを考えると安易に対立構造を作るのではなく、穏便な方法で対応することをオススメします。
 

子供の友人やクラスの父兄、ママ友などと情報を共有し、やはり教師の指導に問題があるという判断ができてから、具体的に行動を起こすことです。
 

その時には

「先日このような状況があったと子供から聞いたのですが、差し支えなければどのような状況であったのか教えていただけますでしょうか」

というように、追及するのではなく、相手にも逃げ道を作るように疑問型として話を持っていきます。
 

『子供が辛い思いをしているので謝罪してほしい』と思う方もいるかもしれませんが、ここで目指すのは“事実を共有する”ということです。
 

謝罪は達成感が得られるものの、それが非を認めない口先だけの謝罪では価値観までは変わりません。
 

その根本的な解決には先に述べたように教師の労働環境を変えるなど、日本の社会問題にまで繋がったことを解決しなければならないかもしれません。
 

本来、教師や学校は“敵”ではありません

共に子供を育てる仲間なのですから、“戦う“のではなく、教師と保護者が事実を共有することで“子供たちには下手なことはできない”という意識を持ってもらうことを目指しましょう。

感情に任せるのではなく、大人としての対応が好ましいでしょう。
 

それでも解決しない場合は校長などの管理職へ親が訴えることで指導という形で改善指示を出すことができます。
 

管理職に訴えても解決しない時には、同じクラスの保護者と協力して持ち回りで授業を見学するなどの対応が必要になるかもしれません。

しかし、この方法は子供たちに余計な動揺を与えてしまったりするものなので最終手段です。
 


まとめ

私も子供が学校で理不尽な思いをしていたときは、なぜ、私の子供ばかり……という気持ちにもなりました。

学校と何度も話し合いをし、どうしたら良いのか悩んだ時期もありました。
 

そんな時に第三者から『社会で生きていくためには理不尽なことを上手くやり過ごすことも必要』などと言われても、心に響かなかったこともあります。
 

学校での理不尽な体験は確かに子供の心には良いものとしては残っていませんし、そんな経験はしないならその方が……という思いもあることも事実です。

しかし、私たち親子はその経験があるからこそ周りとの折り合いのつけ方などは学んだように思います。
 

この問題は一方的に相手を責めるのではなく相手を認めながら、共に子供を育てる仲間として、同じ人間として、手を取り合える関係を再構築できるよう穏やかなに解決したい問題であると私は思います。



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