妊娠中の悩み

妊娠中に歯医者で麻酔治療をしてしまった!胎児に影響は?

白い歯

やっとつわりも治まって、美味しくご飯が食べられると思ったら…。

…ズキズキ…ズキズキ…(;゚Д゚)
 

妊婦さんだって、人間ですもの!

虫歯になることもありますよ!!
 

でも、妊娠中はお薬だってなかなか飲めないのに、虫歯治療の麻酔薬は大丈夫なのでしょうか。
 

・・・まさかの麻酔なし!?
 

Contents

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妊娠中に歯医者へ!麻酔したけど赤ちゃんは大丈夫?

診察台
妊娠をして食事のとり方が変わったり、つわりで思うように歯を磨けなかったり。

妊婦さんも歯のトラブルと無縁ではいられません。
 

もし、妊娠中に虫歯になってしまったら
 

もし虫歯の治療が完了する前に、妊娠してしまったら。

歯科治療で麻酔を使っても大丈夫なのでしょうか。
 

妊娠中、特に胎児の器官形成期には、麻酔薬にかぎらず一切の薬剤を使わない方がよいでしょう。
 

また、麻酔薬にはその効果時間を延ばすために、血管収縮剤を使っているものがあります。

これを妊娠後期の妊婦さんに使用すると、子宮の収縮や弛緩に影響を与える恐れがあります。
 

ですから、積極的な歯の治療ができるのは、妊娠16週から27週まで。
 

いわゆる安定期ですね。

この時期ならば、歯医者さんで局部麻酔を使っても胎児に影響する心配はないようです。
 


妊娠中に起こりやすいお口のトラブルは?

歯をきにする
歯医者さんで治療を受けるといえば、すぐに思い当たるのが虫歯や歯周病。

でも、妊娠中には妊婦特有のトラブルにも気をつけなければなりません。

妊娠中に起こりやすいお口のトラブルには、どんなものがあるのでしょうか??
 

妊娠性歯肉炎

妊娠中はホルモンバランスの変化が大きいといわれますが、エストロゲンの増加もその一つ。

実は、歯周病菌の中にはエストロゲンをエサにして増殖するものがいるのです。

そのため、妊娠中は歯肉炎のリスクが高まってしまいます。
 

歯肉炎は初期の歯周病で、あまり自覚症状がないため見逃しがちです。

しかし、歯周病菌が口から体内に侵入し、全く別の臓器で病気の原因になることもわかってきました。

では、妊娠中に歯周病菌が増えると、胎児にも影響するのでしょうか。
 

妊娠性歯肉炎は、母体だけでなく、胎児にも悪い影響を与える可能性があります!!
 

妊娠性歯肉炎がひどくなると、早産、流産、低体重児になる危険性が高いといわれています。
 

これには、歯周病菌が胎児に感染しているという考えや、母体を歯周病菌から守ろうとする過程で出産のサインが出てしまうという説などがあるようです。
 

なんにせよ、気づかないうちに悪化していることが多いのが歯周病。

特に症状がなくても、定期的に歯科検診を受けておくと安心ですね。
 

妊娠性エプーリス

歯ぐきに良性の腫瘍ができるのが「エプーリス」です。
 

妊娠中は、ホルモンの変化などによって、エプーリスができやすいと考えられています。
 

妊娠性のエプーリスは、産後には自然に小さくなっていくものが多く、通常は経過観察のみで積極的な治療はなされません。

妊娠性以外のエプーリスは、切除して治すのが一般的ですから、それよりは負担が少なくてすみますね。
 

ただし、腫瘍が悪性か良性かの判断は素人にはできません。

歯ぐきにコブのようなものを見つけた場合は、一度歯医者さんに診てもらいましょう。
 

妊娠中の歯の治療で注意することは?

レントゲン
妊娠中、歯の治療で気をつけなければいけないのは、麻酔だけではありません。

レントゲンや治療薬の使用など、どんなことに注意すればよいのでしょうか。
 

レントゲン

レントゲン撮影に使われる、放射線。

大人でも短期間に何度も撮影しないようにといわれますが、胎児に影響はないのでしょうか。
 

歯医者さんのレントゲンは、撮影前にプロテクターを装着します。

また、直接おなかに当てるものではないので、妊娠中でも問題ないとされています。
 

鎮痛薬

妊娠中は、なるべく薬をつかわないようにしたいもの。

でも、歯が痛くてしかたがない時には、鎮痛剤を出してもらえるでしょうか。
 

鎮痛剤にもいろいろと種類があります。

中でもアセトアミノフェンは、妊婦さんにも安全性が高いとされています。
 

一方、ピリン系の鎮痛剤には催奇形性の報告が、非ステロイド系の鎮痛剤には胎児の動脈管の収縮や羊水減少のリスクがあるとか。
 

非ステロイド系の中には、有名なボルタレン、ロキソニンなども含まれています。
 

歯の痛みに限ったことではありませんが、自己判断で鎮痛剤を使うのは絶対にやめておきましょう。
 

抗生剤

お口の中で、バイキンが繁殖して化膿してしまっている場合などには、抗生剤を使用することもあります。

妊娠中、どうしてもというときには、比較的安全とされるペニシリン系・セフェム系の抗生剤を使うことが多いようです。
 

体勢

おなかが大きくなってくると、仰向けでいることが苦しくなってきます。

これは、大きなおなかで心臓などを圧迫してしまうからです。
 

私は妊娠中、妊婦歯科検診を受診したことがありますが、その際の問診で、ベッドではなく椅子に座ったまま検診を受けたいかという項目がありました。

まだそんなにおなかは大きくありませんでしたが、念のため椅子をチョイス。

すると、腰かけた椅子の背もたれを斜めに倒した状態で検診を受けることができました。
 

歯医者さん側としては、ベッドの方がやりやすいのかもしれませんが、妊娠中など体調に不安があるときにはありがたいですよね。

検診・治療の体勢に不安があるときは、事前に相談してみると対応してもらえるかもしれません。
 


妊娠中に通うオススメの歯科は?

歯医者さん
妊娠中の歯科治療では、気をつけなければいけないことがいろいろありますね。

できればかかる歯医者さんも、妊婦さんに理解のあるところを選びたいもの。
 

妊娠中に通うなら、どんな歯科医院がよいのでしょうか。
 

一番わかりやすいのが「マタニティ歯科」
 

あまり耳慣れない名前ですが、検索するといくつかヒットします。

こちらは妊婦さんはもちろん、おなかの中にいる時からお子さんの虫歯対策をしていこうという歯医者さんです。
 

また、私がかかっていたのは「小児歯科」
 

お母さんが虫歯だと子どもも虫歯になりやすいといわれますが、小児歯科でもそのあたりを包括的に指導してもらえました。

また赤ちゃんが生まれた後も、引き続き心配事の相談がしやすくて良かったですよ。
 

まとめ

歯の治療
安定期であれば、妊娠中でも麻酔薬を使った治療ができることがわかりました。
 

またその時期は、必要であれば鎮痛剤や抗生剤を使うこともできます。
 

それ以外の時期であっても、妊娠中だからとガマンしているうちにどんどん悪化してしまうのはよくありません。

応急処置やクリーニングなど対応してもらえることもありますので、ご自分の歯の状態を知るためにも一度歯医者さんに行ってみましょう。
 

その際、妊娠何週目なのかを歯科医師に伝えることはもちろん、なにか治療を受けた際には妊婦健診で産科医にもその旨を伝えておくと安心です。

もし産科医の方で何か薬を使いたいときなどに、重複をさけることもできます。
 

妊娠中、私はおなかがすくと気分が悪くなり、おなかがいっぱいになると更に気分が悪くなるというタイプのつわりに悩まされていました。
 

少しでも楽になりたくて食べる。

でも、もっと気持ちが悪くなってしまうので、歯みがきなんてとてもできません。

ですから、虫歯になっていないか、毎日とても不安だったんです。
 

歯科検診に行って、不安を解消することができて、気持ちがはればれしたのを覚えています。
 

妊婦歯科検診は、自治体からの補助で受けられることもあります。

それに、必ずしもマタニティ歯科や小児歯科を標榜していない歯医者さんでも大丈夫です。

喜びと同時に不安も多い時期だからこそ、信頼できる歯医者さんに診てもらって、心配事を一つ解消しちゃいましょう!



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