近年、女性の晩婚化が進み出産が高齢化しています。
高齢出産によるメリットは想像しにくく、デメリットばかりが気になりますよね。
高齢出産によって病気や難産のリスクがあがってしまうのでしょうか。
私も高齢出産と言われる37歳で初産でしたが、普通の出産と比べてどんなデメリットやリスクがあるのかを調べてみました。
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高齢出産で考えられるデメリットとは
高齢出産とは、現代では35歳以上の初産とされています。
以前はこの5歳下の30歳とされていたそうですが、医療技術の向上により年齢が引き上げられているそうです。
私自身、高齢出産と言われる37歳での初産でした。
調べてみたところいくつかのデメリットがあり、次のようなことが考えられるそうです。
妊娠しにくくなる
年を重ねると、精子も卵子も機能が低下して妊娠しにくくなります。
不妊治療をされている方もいらっしゃるほどです。
35歳~39歳の女性は妊娠率が約18%、
40歳~44歳では約5%、
45歳以上だとなんと約1%とされています。
25歳~34歳であれば妊娠率が約25%~30%となっており、年齢で随分と妊娠の可能性が低くなってくることがわかりますね。
二人目を考えると、さらなる高齢で不妊になりやすい
初産で高齢出産だと、二人目の時にはもっと年齢があがっています。
先ほどのお話したように、年齢があがればあがるほど妊娠率がぐんと下がっていますね。
もし二人目を考えるのであれば、早めに計画をというところだと思います。
妊娠しても流産・早産の確率が高い
流産の確率は、20歳の女性だと約10%~15%で発生すると言われているのですが、高齢であればその確率があがります。
流産の原因の6割程が“染色体異常”とされています。
加齢により染色体異常が起きやすいため、流産の可能性もあがってしまいます。
妊娠中、若い時より体重管理が難しいので分娩に影響が出る
女性は30歳を超えてくると体形に変化が現れる方がいらっしゃいますね。
筋肉も落ち、年齢により代謝が悪くなるので太りやすいと言われている年齢です。
私自身も30歳過ぎて33歳までは20代と変わらないつもりでいたのですが、34歳あたりから何を変えたわけでもなく太りやすくなりました。
そのまま太り続けてしまったので、すっかり体形が変わってしまいました。
体重が増えると、実は出産に影響するのです。
個人的には関係性が想像できず信じがたかったのですが、私が出産した産院の医師には影響がでると言われました。
理由は、子宮のまわりの筋肉が動きにくくなる、脂肪がついていたり筋肉が硬くなっていると赤ちゃんが出にくくなると考えられているからです。
これが影響して子宮口がなかなか開かず、陣痛が弱くなったり、赤ちゃんが出てきにくくなってしまい、“難産”になることもあるそうです。
あまりに時間がかかったり、赤ちゃんが出てこれなそうであれば帝王切開になるというわけですね。
また、太りすぎてしまうと帝王切開の開腹手術も難しくなることがあるそうです。
妊娠中はただでさえ太りやすいので、もともと太っていたり、痩せにくい30歳を超えてからだとさらに体重のコントロールがきかなくなるというわけです。
先天性の疾患を抱えるリスクが高まる
心臓などの臓器に障害を抱えたり、有名な病名だと“ダウン症”という成長障害を抱えるリスクが高まります。
卵子や精子の老化なども原因とされています。
臓器の障害であればある程度エコーで確認することも出来るそうですが、“ダウン症”であれば、生まれるまでわからないとされています。
こればかりはリスクが高まるとは言え、予防法も確立されていないそうなので、祈るのみですね。
出産後の健康リスクが高まる
高齢出産は、老化が体力不足が原因により出産後の回復が遅い傾向にあります。
分娩後は子宮が収縮して元に戻るのですが、子宮収縮できずに大量出血を引き起こすことがあります。
輸血をすることもありますし、時に命にかかわる大事になる可能性があります。
また、高齢であるがゆえに腰痛やひざの痛みも出やすくなりますが、出産によりさらに不調になることもあります。
私も元々腰痛とひざの痛みを抱えていましたが、出産後の育児によりさらに悪化してしまいました。
子供を抱っこひもで抱っこしてウィンドウショッピングでもしようものなら、痛くて曲げられなくなる程です。
産後の育児にも影響が出ているので、高齢ならではのデメリットだと感じてしまいました。
体力がないため、育児も大変
加齢により体力は低下しますし、無理も効かなくなります。
最初の試練は、赤ちゃんが産まれてからすぐにはじまる授乳間隔の短さです。
今までにしたことがないぐらいの頻度で起きなければなりませんので、寝不足になり体力を使います。
少し疲れている日に朝寝坊も出来なくなり、どんどん疲労は蓄積されてきます。
育児は疲れていても後回しに出来ることはなく、今そこでやらなきゃいけないことばかりです。
若いうちなら無理もきいたと思うところも、高齢であれば疲れやすいので大変だと感じることでしょう。
私も高齢出産でしたが、育児も若いうちのほうが体力があって良かったなと感じています。
出産後で寝てばかりの赤ちゃんの育児と、歩けるようになった元気な子供に付き合うだけの体力を考えると、数年は体力不足に悩みそうですね。
親も高齢で育児に協力しにくい
高齢出産の方のご両親も、必然的に高齢な傾向にあります。
まだ若いおじいちゃん、おばあちゃんであれば子育ての手伝いをしやすいかも知れませんが、年を取っているとそうもいきません。
持病があったり、元気な子供の相手をするほど元気じゃない場合もありますね。
私の両親はと言うと、遠方にいるためたまにしか会えませんが、歳を取ってからの孫は抱っこするにも筋力がないので大変だと言っていました。
高齢出産による病気のリスクは?
妊娠中かかりやすい病気として、「妊娠糖尿病」や「妊娠高血圧症候群」などがあります。
胎児にも影響が出るため、なるべくは予防したいところなのですが、高齢出産ではこの病気の発症率が高くなります。
また、「前置胎盤」や「子宮筋腫」という病気も発症の可能性が高まり、早産や緊急帝王切開の可能性もあります。
年齢により内臓機能の活動低下や血管の老化が起きているため、これらの病気の発症率が高まると考えられています。
私は、「妊娠高血圧症候群」になりましたが、年齢によることと元々血圧が高い方だったので起きる確率は高い方だったと思います。
もし症状が重い場合は最悪胎盤早期剥離を引き起こす可能性があります。
出産前に胎児と母体をつなぐ胎盤が剥がれてしまう症状で、赤ちゃんはお母さんから栄養をもらって育っているため命の危険があります。
軽視できない妊娠中の病気が、高齢によりさらに起こしやすいというわけなのです。
また、産後の病気もリスクが高まります。
高齢出産をすると、女性ホルモンが多く分泌されるそうなのですが、このホルモンが多く分泌されることで乳がんの発症率が高まるそうです。
出産後、子供の世話に追われてついつい検査に行くタイミングを失いがちだと思いますが、高齢出産の方は乳がん検診に行かれることをおすすめします。
高齢出産による難産のリスクは?
高齢だと難産になりやすくなるのは、20代に比べると、体力が低下していたり子宮口や産道の柔軟さが失われてきていることが原因だと言われています。
高齢であれば、分娩時間が長くなった場合も体力勝負に耐えぬくのが大変です。
母体はどんどん体力を失い、帝王切開に切り替わるケースもあるそうです。
陣痛が弱い“微弱陣痛”も多いとされていて、分娩時間が長引く可能性があるそうですが、体力がないがゆえに難産になってしまう可能性があります。
また先ほども触れた内容になりますが、高齢で太りやすい年齢に到達しているところです。
妊娠により極端に太ってしまうと、難産の可能性が高まります。
高齢出産にはメリットも!安心して出産・育児に臨むために
高齢出産はデメリットだけではありません。
高齢出産をした私が、メリットだと思えることが1つだけありました。
それは親も高齢なので、親の生活にゆとりがあって孫のために尽くしてくれることです。
季節の変わり目毎に、大量に子供服を送ってきてくれます。
調べてみたところ他にも大きくいくつかあげられることがありますので、ご紹介しますね。
金銭的な余裕が出来ている
35歳以上で比較的生活に余裕が出来ている頃な方もいらっしゃると思います。
お仕事の勤続年数で収入がアップしている頃だったり、貯金をしている人もいると思います。
金銭的な余裕がある状態で子育て出来るというのも、大きなメリットだと思います。
子育てに集中できるモードになっている
これから夢を追いかけたいというよりは落ち着いてきている方も多くいらっしゃると思います。
子育てだけに集中するには、そろそろかなと思える頃合いかも知れませんね。
若返り効果
女性ホルモンが増加して、若々しくなると言われているそうです。
精神面も、子供のためにまだまだ若くいなくっちゃ!と気持ちが入るので、若々しく見えやすいと言われているそうですね。
確かに私も、我が子を目の前にまだまだ元気でいなくちゃならないと健康に気を使うようになりました。
偏食で1日1食だった私は、1日3食食べると言う健康的な生活をしはじめたのも子供が産まれてからのことです。
しっかり食べることで元気に若々しくいられると思います。
子供のために忙しく動く毎日も疲れますが、一方で活力も与えてくれますし若々しくなるのもわかるような気がしました。
不安なことばかりではありませんので、安心して出産を迎えていただきたいと思います。
まとめ
高齢出産はデメリットばかりではないことがわかりましたね。
ただ、肉体的な老化はどうしようも出来ないので難しいところではあると思います。
私が一番デメリットと感じているのは、体力です。
出産から産後の今も、体力は若い方が有利だと思いました。
出産の時のお話ですが、陣痛が来たと感じた21時頃から痛みに苦しみだし、翌日14時に無事産まれました。
夜は眠れていない、痛くてご飯も食べられない時間を17時間ほど過ごしたのですから、これは若いほうが無理がきくと思いました。
ふと、こんなに疲れる夜更かしをすることあるだろうか?と考えました。
朝まで飲むにしても痛みはないですし、少し仮眠もとれますが、陣痛から出産はノンストップですからね。
ただ、体力がないなりに何とかなるものだと言うのも感じています。
生後数か月の赤ちゃんでも片手で抱っこをしていると手がぷるぷるしてきていたのですが、
数カ月もすればなれるものです。
10キロになってしまった娘でも、今では片手で抱っこできます。
最初は辛くても、母親として必要な体力がちゃんとついてくるものだと思いました。
命を授かるのにタイミングははかれません。
高齢出産であっても病気の予防や健康にできる限り配慮して、元気な赤ちゃんを迎えたいですね。
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