MENU
子供のケガ

子供だけでエレベーターはどんな危険がある?注意することは?

エレベーター

以前、うちの最寄り駅にはエレベーターがありませんでした。

ちょうど子供をベビーカーに乗せている時期に越してきた上、ホームには駅員さんが常駐していなかったので、まさか子供を置き去りにして人を呼びに行くこともできず、赤ちゃんも荷物もベビーカーごと持ち上げて上がったり下がったり・・・。

どんなにエレベーターが欲しかったかしれません‼
 

子連れの外出には、本当にありがたいエレベーター。

ですが、エレベーターって、実は子供にとって危険な乗り物かもしれないんです・・・。
 

Contents

スポンサーリンク

子供だけでエレベーターに乗ると起きうる危険なことの例

エレベーター
 
子供だけでエレベーターに乗ると、どんな危険があるのでしょうか。

いくつか事例を見ていきましょう。
 

戸袋に手や指を引き込まれる

子供って、待っている時にもじっとしていませんよね。

エレベーターのドアが気になって、自分から手をのばす場合もあれば、なんとなく触ったところがたまたまドアだったという場合もあります。
 

ある程度ドアの危険性を理解できる年齢になったとしても、それは同じ。

何かに気を取られると、もうコロリと忘れてしまいます。
 

私も、ドアが開きそうになると毎回のように声をかけていました。

幸いエレベーターなどの戸袋に引き込まれたことはありませんが、ちょっとヒヤッとしたことは何度かあります。

子供を2人以上連れている時には、特に注意してくださいね。
 

閉まるドアに挟まれる

ドアが閉まりかけた時に駆け込む、また乗り降りの際、のんびりしていてドアが閉まり始めてしまう。
 

こちらもよくあることです。

ですが、小さい子供はエレベーターの中と外の境界線がちゃんと認識できていない場合もあります。
 

  • 「もっと中に入らないとおしりがはさまっちゃうよ」などと声をかけてあげたり
  • 「操作盤が見えるところまで入る」など具体的な指示を出してあげる

と、だんだん上手に乗れるようになってきますよ。
 

不審者と乗り合わせてしまう

狭いエレベーターにあやしい人と乗り合わせてしまったら、大人でもこわいもの。

実際にエレベーターの中で暴力を振るわれた、といった事例は少なくありません。
 

小さい内は、一人でエレベーターに乗せることはなかなかないかもしれませんね。

ですが、2歳、3歳、4歳と自立心が芽生えるにしたがって、子供たちはなんでも自分でやってみようとします。

エレベーターも例外ではありません。
 

以前私が住んでいたマンションで、こんなことがありました。

近くのエレベーターのドアが開いたので、ふとそちらを見ると、中には小さな女の子がポツンと一人だけ。

その違和感に「えっ!?」と思っているうちに、ドアはさっさと閉まってしまいました。
 

せめて行き先階ボタンを押していなければ外から開くこともできるのですが、女の子はずいぶん上の階も押していたよう。

エレベーターの位置を示す数字は、ときおり上がったり下がったりしながら、ずっと動いています。
 

心配で待っていると、やっと私の前まで戻ってきました。

「大丈夫?お母さんは何階にいるの?」と聞いてみましたが、よほど心細かったのか、その子はエレベーターの奥でガチガチになっていて、何も答えられません。

もしかしたら、見知らぬ人に声をかけられて、余計に不安になったのかもしれませんね。
 

なんにせよ、まずはエレベーターから降ろさなくてはと頑張っていると、たまたま通りかかった方がご存じだったようで、そちらにお任せすることができました。

ただ・・・、今思うと、あの状況では本当にあの二人が知り合いなのかは確認できていません。

ああいう場合、声も出せない子供に、知り合いを装って呼びかけたアブナイ人だという可能性も0ではないんだよなあと、親になって考えるようになりました。
 

さて、ここまでは頻繁に起きやすい事故についてご紹介しましたが、以下は命に関わる事例です。
 

縄跳びによる死亡事故

私がまだ子供だったころの話です。

あるお子さんが、なわとびを首にかけた状態でエレベーターに乗り込みました。

そしてドアが閉まると、なわとびの持ち手部分だけドアの外に残ってしまっていたのです。
 

その子はそれに気付かず、エレベーターは動き出しました。

しかし、エレベーターの箱状の部分が上下しても、各階のドアが一緒に動くわけではありません。

結果、その子はエレベーターの動くにつれて、なわとびに首を絞められてなくなったそうです。
 

動いているエスカレーターに乗るのが怖かった昔の私にとって、乗り降りしやすいエレベーターは夢のような乗り物でした。

ですが、この事故を知ってからは、乗るたびに緊張したのを覚えています。
 

誤作動による死亡事故①

エレベーターも機械ですから、誤作動を起こす場合があります。

誤作動にもいろいろあるでしょうが、これはとても怖い事例です。
 

小さな子供ではないのですが、ある子がエレベーターから降りようとしたとき、なぜかドアが開いたままエレベーターが動き出すということがありました。

前を向いていれば気がつけたかもしれませんが、その時は前向きに積み入れた自転車を下ろすため、バックで進んでいたのだそう。
 

その子の腰まで出たあたりで、外扉の上枠とエレベーターの床が急接近したため、その子は二つ折りに挟まれてしまい、残念なことに亡くなってしまいました。
 

誤作動による死亡事故②

こちらは、恐ろしい落下事故の事例です。
 

時々、全面ガラス張りのような、外から動く様子がよく見えるエレベーターがありますね。

あれからもわかるように、エレベーターは上下に長い筒状の穴の中を、ワイヤーによって箱が移動する乗り物です。

なにかの間違いで、落下事故が起こることもあります。
 

一つは、ドアが開いたので乗り込もうとしたら、まだ箱部分が来ていなかったケース。

よそ見をしていたり、待望のエレベーターが来たと喜んで駆け込んだりすると、最下階まで一気に落下しかねません。
 

またもう一つは、箱ごと落下するケース。

ワイヤーが切れるなど、なにかの不具合で箱部分を支えることができなくなった場合に、乗っている人ごと突然落下を始める事故もありました。
 

誤作動による死亡事故③

エレベーターの中になぜか閉じ込められる、という事故も起きています。

地震や停電などの緊急時に、エレベーターが停止して閉じ込められる、という話は聞いたことがありますが、誤作動によって階と階の間に停止してしまうと、助けが来るまでどうすることもできません。
 

大人ならば非常ボタンを押して外部と連絡を取ろうとするでしょう。

でも、万一子供だけで乗っていたら…。

その心細さは、大人の私たちの想像を超えるに違いありません。
 

  • 非常ボタンに届かない
  • 通信手段がわからない

などで発見が遅れることも容易に考えられます。

また普段聞き分けのよい子ほど、「いつも触っちゃダメって言われているから」と、非常時だからこそ、非常ボタンに触らないということもありえます。
 

そしてこの緊急停止、エレベーター側の原因とは限りません。

中で子供が激しく暴れたりすると、それを理由に緊急停止が起こることもあるのです。

こわがるだけでなく、乗る側にも安全への配慮が必要なんですね。
 


子供をエレベーターに乗せるとき言い聞かせること!

注意
 
事故防止のためには、子供にどんなことを教えておくとよいのでしょうか。
 

一人で乗らない

子供の不注意やイタズラで、思わぬ事故が起こることがあります。

一人で、あるいは子供だけでエレベーターに乗れたとなれば、テンションも上がるでしょう。
 

そして、万一問題が起きたときに

  • 連絡が取れなかったり
  • 状況がきちんと把握できなかったり

と、対応が困難になることも予想されます。

子供に教えるだけでなく、私たちも肝に銘じておかなければいけませんね。
 

ドアに触らない

子供が手や指を引き込まれるのを防ぐため、ドアには触らないように伝えましょう。
 

また子供は背が低い分、うっかり下の方で触っていても、親の目が届きにくいと言うこともあります。

混雑していたり、荷物が多い時はなおさらですよね。
 

ですから、「ドアに触らない」よりはむしろ、「ドアから離れたところに乗る」と教える方がベターかと思います。
 

わが家の近くの子ども向け施設では、エレベーターの奥の壁に施設のキャラクターが描かれていたり、外が見えたり、建物内のエレベーターでも透明な壁越しに何やら描いてあるのが見えて、子供たちを奥へと誘導してくれています。

集合住宅や駅など、子供が多く利用するエレベーターにも、なにか一工夫があればいいのになと思ってしまいます。
 

駆け込まない

はさまれる、転ぶ、他の乗客に衝突するなど、駆け込んでも良いことはありません

大きな衝撃でエレベーターに閉じ込められても困ります。
 

ひも状のものに注意

エレベーターのドアにも安全装置はついていますが、縄跳びの事故事例のように、細いものには反応しません

なわとびの他にも、巾着のひもを指に絡ませていた子が、袋部分だけエレベーターの内側に挟まったまま動き出したために指を切断されたという例もあります。
 

マフラー、おもちゃのひも、ポシェットのひも部分や首からかけるカードケースなど、子供たちは細いものを案外たくさん持っています。

また、ドアの安全装置は、小さな子供の細い指にも反応しません
 

敷居にものを落とさない

ドアというと、開閉ばかりに気を取られがちですが、ドアにものが挟まっても、エレベーターは安全のため動かなくなります。

上記のように細いものには反応しない可能性が高いですが、ものをなくす原因にもなりますので、乗り降りの際には落とし物にも気を付けましょう。
 

ボタンの近くに立つ

これは子供に限った話ではありませんが・・・。

うっかり不審な人と乗り合わせてしまった場合には、すぐにボタン操作ができる位置に立つよう心がけましょう。
 

とりあえず近くの階で降りてしまうこともできますし、いざとなったら非常ボタンを押すこともできます。

本当に危ない相手だった場合、防犯ブザー程度のプレッシャーは与えることができるかもしれません。
 

子供だけでエレベーターに1人で乗せていいのは何歳から?

非常ボタン
 
身近でとても便利なエレベーターですが、意外にも危険が多いよう。

何歳になれば、子供を一人でエレベーターに乗せることができるでしょうか?
 

実際のところ、これは「何歳」と決められるものでもありません。

不幸な事故や不審者との遭遇は、何歳以上ならば安全に対処できます!というものではないからです。
 

一つの目安は、

  • 非常ボタンの使い方を理解していて、自分でボタンに手が届くこと
  • エレベーターに乗るときの注意点が、きちんと理解できていること

最低限、これは必須です。
 

注意力が散漫な子や、集中するとまわりが見えなくなるタイプの子は、うっかりドアに寄り掛かったりもしますので、ちょっと注意して見ていてあげた方がいいかもしれません。
 


まとめ

エレベーターでは、戸袋に手を引き込まれたり、ドアに挟まれたりといった不注意から起こる事故だけでなく、命に関わるような事故も実際に起きているのだということがわかりました。

特に小さい子供は、大人が思いもよらない行動をとることがあるので、一人では乗せないように気を付けましょう!
 

私は、子供が生まれてからずっと1階に住んでいます。

階下の方に足音などで迷惑をかけるのが嫌だということと、ケガをしたときに階段を上るのがつらかった経験からでしたが、今回エレベーターに乗らないで済むという項目も加わりました。
 

親がいつでも付いていられるのは、せいぜい幼稚園まで。

登下校や習い事など、行動範囲が広がるにつれて、子供が一人でエレベーターに乗らざるを得ない状況も出てくるでしょう。

ちょっとの距離なら階段を使えばいいのかもしれませんが、使う人の少ない階段は死角になりやすく、危険があったり足を滑らせたりしても気づいてもらえないリスクもあります。
 

子供連れには、本当に頼りになるエレベーター。

折々に親子で安全な使い方を確認して、上手に付き合っていきたいですね!
 

→子供のケガについての他の記事も見る



スポンサーリンク

子供のケガ
子供のケガ

子供のケガカテゴリーでは、子供にとって危険なことや子供の怪我についての悩みを解決する記事を掲載しています。

子供のケガについて他の記事も読みたい方はこちらからどうぞ。

子供のケガカテゴリーへ



スポンサーリンク