ある時、私は友人の家に遊びに行きました。
その家にはロフトがあって、ワンルームなのに、とてもスペースに余裕のある素敵なお部屋だったのです。
ところが・・・
私が下でテレビを見ていると、突然大きな音とともに、ロフトの上から友人が落ちてきました!
どうやら、階段を降りようとして足を踏み外したよう。
落ちた勢いで家具の角に激突し、深い傷まで作ってしまいました。
使いようによっては、とても便利なロフト。
でも、子供部屋にしても大丈夫!?
Contents
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子供部屋にロフトは転落の危険がある?
子供部屋のロフトには、転落の危険があります。
もちろん、子供部屋に限らず、どのロフトにも転落の危険はついて回ります。
そもそもロフトは部屋の中に設置するため、スペースの問題もあって、上り下りがはしごだったり、階段でもだいぶ傾斜がきつかったりします。
移動式のはしごがずれていたり、階段に手すりがなかったりなど、ちょっとしたことが大きな事故につながります。
上り口以外の部分も、壁が低くて、下をのぞき込むだけで落ちてしまいそうなロフトもあります。
また、荷物を上げ下げするときには手がふさがってしまいますので、足を踏み外しやすくなりますね。
ロフトを子供部屋にする場合、子供だけでなく、家具や布団を上げ下げする親にも転落の危険性が高いのです。
また、ロフトは子供にとっては秘密基地のようなもの。
きっとお気に入りの本やおもちゃなどを、自分でもいそいそ持ち込むでしょう。
テンションが上がって注意力が散漫になっている時は、思わぬ事故が起こりやすいですよね。
友人の例からもわかるように、ロフトから転落した場合、下には硬い床や家具、置きっぱなしの様々なアイテムが待ち構えています。
飛び降りたら足にベルトの金具が刺さってしまったという話もありました。
木登りで地面に落ちるよりも、ケガのリスクは高いかもしれません。
子供が転落事故を起こしやすい理由
子供が転落事故を起こしやすい理由をあげておきます。
バランスを崩しやすい体形
子供は頭でっかちで、バランスを崩しやすいので、平地でもよく転びます。
それが高いところから下をのぞき込んだら!
頭の重さに引っ張られて、転落しやすいのもうなずけます。
好奇心旺盛
子供は、興味のあるものに集中すると、まわりが見えなくなりがちです。
危険があるとわかっていて、あるいは危険の可能性などすっかり忘れて、「やってみたい!」ことに猛進してしまいます。
子供たちはアイデアの宝庫ですから、そういうとき、必ずと言っていいほど大人の予想を超えた行動をとるのも子どもらしさの一つですよね。
悪ふざけをする
普段は比較的おとなしい子供でも、たまたまお友だちとバッタリ会うと、突然興奮状態になったりしますね。
興奮した子供が二人以上集まれば、もう周りでどんなに注意しようが、手の付けようがありません。
ロフトが遊び場であれば、兄弟で一緒に上がったり、お友だちと上がって遊んだりすることもあるでしょう。
そんな時、突然いさかいが起きたり、普段とは違う行動をとったりすることもありますので、やはり注意が必要になります。
ロフトを子供部屋にするメリット・デメリットは?
ここまで転落の危険性について考えてきましたが、ロフトを子供部屋にするメリット・デメリットにはどんなことがあるでしょうか。
メリット
スペースが有効に使える
ロフトの分使えるスペースが増えるので、そこはメリット。
転落が心配ならば、子供が小さい内は、子供用の収納スペースとしても使えます。
また、ベッドを置く代わりにロフトを寝室として使えば、元々の部屋のスペースを広く使うこともできます。
開放感がある
ロフトの奥行と、天井の高さで、部屋全体が広く感じられます。
運動能力アップ
遊びに多少の危険はつきもの・・・と考えるならば、急な階段やはしごの上り下りも運動能力向上に役立ちます。
平面だけでなく上下にも移動できる環境は、空間認識能力も育ててくれそうです。
好きなことに集中できる
子供が好きなことに没頭できる場所を用意してあげられます。
ブロックやプラモデルのように、何日もかけて作り上げるものも、ロフトならば他の人を気にせず遊べますね。
自分だけの空間があれば、ただボ――ッとしているだけの時間をもつこともできます。
そういうことがちゃんとできている子は、気持ちが安定しやすいように思いますよ。
デメリット
転落が怖い
大きくなるにつれて、転落の危険度は下がってくるでしょう。
しかし、小さい子供はロフトから下にいる親の姿を探したり、注目してほしくて階下にひょいと顔を出してきたりします。
繰り返しお伝えしている通り、ロフトには転落の危険があります。
落ちないことが一番ですが、万が一に備えて転落しそうな場所のまわりにものを置かないなどの予防策も必要になるかもしれません。
デッドスペースができる
転落を想定していなくても、はしごや階段の前には家具の設置ができません。
使わないときはロフトの中に階段が収納できるタイプもありますが、場所を開けておかないと階段を出せなくなってしまいます。
前述の友人も、それで家具の設置場所が制限されたため、やむなく階段の延長線上にテレビ台を置いていたそうです。
天井が低い
ロフトには高さの制限があります。
そのため、床から天井までは最大で140㎝。
背が低い内は良いかもしれませんが、大きくなると頭をぶつけやすいです。
夏暑くて、冬寒い
ロフトは屋根裏に設置されるため、そのお宅の屋根が相当な断熱性能を誇っていない限り、外気の影響を強く受けてしまいます。
エアコンの設置場所にもよりますが、空調が効きにくいこともしばしば。
暑い時期や寒い時期には、ロフトに上がっての使用をやめているというお宅も結構あります。
また子供の場合、まわりが気づかないうちに、熱中症になる危険もあります。
掃除がしにくい
ロフトに掃除用具を持って出入りするのは一苦労。
そのため、掃除が行き届かなくなり、埃っぽくなってしまうことも多いようです。
暑さ寒さに加えて、掃除もしにくいということで、寝室としての利用を断念した人も多いようですよ。
まとめ
ロフトには、大人でも子供でも転落の危険がともないます。
子供部屋として利用するならば、転落を予防するためにどうしたらよいか、一度考えてみた方が良さそうです。
また、見た目には開放感たっぷりのロフトですが、実際のところ熱がこもりやすく、熱中症などのリスクもありますから、長時間子供を一人にしないようにしましょう。
私が子供の頃、子供部屋には2段ベッドがありました。
小さいころからはしごで上がっていたのですが、あるとき、それは突如やってきました。
腰痛です。
部活動で痛めた腰が、はしごの中ほどで突然激痛に(;´Д`)
あまりの痛さにピクリとも動くことができないまま、痛みが引いてくるのを涙目で待つこと数十分。
・・・そんな日が何回かありました(T_T)
急なケガや体調不良で、子供がロフトから降りられないケースもないとはいえません。
かといって、子供を担いで降りるのは、これまた転落の危険をともないます。
ロフトを子供に使わせるなら、そんなことも想定しておいた方が良いかもしれませんね。
多少の危険はありますが、メリットもあるロフト。
ロフトの使い心地は、お宅によっても変わってきます。
ぜひ家族みんなが気持ちよく過ごせる使い方を見つけてみてくださいね!
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