ピリッとした辛みと、プチプチの食感がたまらない明太子。
けっこうしょっぱいし、生っぽいのが気になるけれど、妊婦でも食べてもいいのでしょうか。
妊娠中は食欲が落ちることも多いから、明太子一つでご飯が進むなら、むしろいいような気も…?
食べたい気持ちと、出産への不安で悩む妊婦さんに代わって、明太子のことを調べてみました!
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妊婦は明太子を食べてもいい?
妊娠中は、食事にもいろいろと制限がついてしまいます。
はたして、妊婦は明太子を食べてもいいのでしょうか。
答えは、Yesであり、Noでもあります。
絶対に食べてはいけないとまでは言えないけれど、あまりオススメできない問題点もあるからです。
でも、妊娠中に食べたくなるものって、自分の理解を超えたレベルでどうしてもガマンできない時があるんですよね。
もし明太子を食べようと思っているならば、
- 塩分
- 食中毒
- 発色剤
- 着色料
などに注意が必要です。
これから、明太子の問題点を、もう少し詳しく見ていきましょう。
妊婦が明太子を食べると胎児や母体にどんな影響がある?
妊婦が明太子を食べることの問題点には、次のようなものがあります。
塩分が多い
妊娠中に塩分を取りすぎると、むくみや妊娠高血圧症候群などのリスクが上がります。
妊娠高血圧症候群では、尿を作る腎臓の機能が低下するため、タンパク尿が出やすくなります。
私もつわりが治まったころから、妊婦健診の尿検査で、たびたびタンパクが出ていると指摘されてしまいました。
塩分控えめな食事を心がけていたつもりなのですが、なにせお腹がすいてしまって…。
体重管理のために作ったずん胴鍋いっぱいのスープを一日で飲み干すほどだったので、無理もないかもしれませんが(-_-;)
妊娠高血圧症候群になると、血流が悪化して、胎児に酸素や栄養が届きにくくなってしまいます。
その結果、胎児の発育不全や機能不全、さらには早産や死産まで起こりうるのであなどれません。
また、合併症として、母子の命に関わりかねない
- けいれん発作
- 肺気腫
- 肝不全
- 脳症
など母子に危険を及ぼすリスクが盛りだくさんです!
どうしても明太子を食べたいときは、塩分摂取量に気をつけてくださいね。
食中毒のリスク
母子手帳でも注意喚起されているリステリア菌など、生ものを食べることでの食中毒も心配されます。
とりわけリステリア菌は、低温や高濃度の塩分にも強く、塩蔵でも冷蔵保存でも時間とともに増加する点がやっかいです。
リステリア菌に感染すると、数日後に
- 高熱
- 頭痛
- 悪寒
- 嘔吐
などの症状が現れます。
また、リステリア菌は胎盤を通じて胎児にも感染してしまいます。
たとえリステリア菌が原因でなくても、胃腸炎による嘔吐などで強い腹圧がかかることはよくありません。
流産、死産の危険性もありますから、明太子も鮮度の高いものを、中までしっかり加熱して食べた方が安心ですね!
胃ガンのリスク
国立がん研究センターは、塩蔵魚卵を頻繁に食べている人ほど胃ガンのリスクが高いことを発表しています。
これは妊娠中に限ったことではありませんが、せっかく赤ちゃんを授かったのに、ガンになんて絶対になりたくないですよね!
前述のように、明太子には高濃度の塩分が含まれています。
その塩分によって、まず胃粘膜が傷つき、胃酸によるダメージで炎症が進みます。
一方、明太子やたらこには、「アミン」という物質が含まれています。
これが、製品に添加された発色剤「亜硝酸ナトリウム」と結合すると、体内で発ガン性物質「ニトロソアミン類」ができてしまいます。
さらに、明太子やたらこには、タール系の着色料赤106号、赤102号、黄5号などもしばしば添加されています。
こちらも発ガン性や、アレルギー発症が心配されている物質なのです。
そのような発がん性物質が、炎症・修復中の胃に作用して、胃ガンリスクを高めるのではないかと考えられています。
余談ですが、「アミン」はハムやソーセージなどの加工肉にも含まれており、「無えんせき」の表示がない製品は、私の知る限りすべてに「亜硝酸ナトリウム」が添加されています。
塩分が塩蔵魚卵ほど高くはないため、こちらの発ガン性は大腸で発揮されるようです。
WHOの国際がん研究センターからも、加工肉は大腸がんリスクを高めると発表されています。
妊婦が明太子を食べてしまったら?
妊婦は、胎児を体内に受け入れるため免疫が下がっています。
食中毒や発がん性のリスクに対しては、栄養バランスのよい食事や質のよい睡眠などで免疫力を少しでも上げるということが精いっぱい。
ですが、塩分の取りすぎに関しては、カリウムと水分を適度に摂ることで、排出を促すことができますよ♪
明太子を食べた時だけでなく、妊娠中は常に塩分摂取量を気にせざるを得ません。
カリウムは果物にも多く含まれていますが、体重管理をしていると、ちょっとカロリーが気になりますね。
その点、
- 枝豆
- 納豆
- ホウレン草
- アボカド
- 無塩のトマトジュース
などは取り入れやすいのではないでしょうか。
私はつわりの初期に、信じられない量の梅干しを食べていました。
1パック一気に食べてしまう勢いでしたが、途中から塩分が気になって気になって。
苦肉の策で、梅干しの横にきゅうりを並べて、両方を交互に食べていました。
きゅうりを食べたい気持ちは全然なかったのですが、その頃はタンパク尿も出ませんでしたし、きゅうりには水分も含まれているので、効果はあったのじゃないかと思っています。
ちなみに水分の取りすぎも血圧を上げることにつながりますから、適度に、がポイントですよ。
まとめ
明太子は妊婦でも食べられない食品ではありません。
でも、塩分や添加物、リステリア菌などによる害も心配されますから、食べる際には鮮度や量、原材料にも注意して、しっかり加熱をしましょう。
ところで、私は長く疲れがたまってしまうと、無性に辛いものが食べたくなります。
しかも、そういう時は辛さにひどく鈍感になってしまうみたいです。
たとえば、韓国産の辛いラーメン。
普段は一口食べるごとにヒィヒィ言ってしまうのに、疲れていると刺激が足りず、ラー油をかけたり七味唐辛子をバサバサかけたり。
食べているうちに唇が腫れてきて、もう少しすると胃がキリキリ痛み出して、やっと辛さに気がつく始末。
思い返してみると、妊娠中ってなかなか疲れますよね。
いやおうにも体重は増えて移動の負担も増えますし、体調が変化したり、内臓を圧迫されたりで、体にも負担がかかっています。
だから、妊婦さんだって、明太子がどうしても食べたくなっちゃう日があるんだろうなと思うんです。
調べてみると「ガッテン!」のHPに、たらこの塩抜き方法が載っていました。
丸のままのたらこを氷水に15分つけておくと、塩分が30%も減り、食感もよくなるとか。
時には塩抜きしたたらこを加熱調理して、味付けの時に辛みを足す…なんていう方法もありかもしれません。
また、お店ではそうたくさんの種類は選べませんが、ネットで検索すると「着色料・発色剤無添加」という明太子も見つかります。
できるだけ安心なものを選んで、明太子をおいしく楽しんでくださいね!
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