「切迫流産」を伴なう原因は様々ですが、そのひとつに子宮と膣をつなぐ「子宮頚管」が短くなってしまうことで切迫早産を引き起こすことがあります。
子宮頚管は外部からのばい菌の侵入を防ぐ役割をしていますが、何らかの原因で短くなると切迫早産の可能性が高くなるのです。
「子宮頚管」がどういうものであるか知らない人の方が多いのが現状ですが、妊婦さんにとっては大切な部位でもあります。
子宮頚管がどのような役割があり、そして子宮頚管をどのような方法で伸ばせば良いのか、方法をご紹介しましょう。
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子宮頸官の長さを伸ばす方法
子宮頚管は出産まで閉じていなければいけない赤ちゃんの出口であり、肛門や尿道に近い場所にあるため膣周辺は本来ばい菌が多い部位でもあります。
このばい菌などが子宮に侵入するのを防いでくれているのが、膣内の常在菌(膣内に住み着いている菌)である乳酸菌と子宮頚管になります。
通常の子宮頚管の長さは4cm程度になりますが、子宮頚管の長さが2.5cm以下になると切迫早産の可能性高くなるため安静にしなくてはいけません。
医師によっては入院をするよう診断をする場合もあります。
短くなった子宮頚管の長さ戻したいのならば、全体安静が有効です。
家事・育児をしなければいけないとなると大変難しいことですが、妊婦さんは医師からできるだけ横になり、必要以上に歩いたり動いたりしないように指示されます。
長さが戻らないという場合は、思っている以上に動いてしまっていたり、横になっている時間が少ないとも言えます。
中には骨盤ベルトを使うと長くなると言われていますが、効果は人それぞれですが使ってみる価値はありそうです。
子宮頸官が短くならない為に出来ること
子宮頚管が短いと診断された場合などは、これ以上短くしないために絶対安静が必要です。
子宮頚管への負担を減らすことが大切ですので、その負担を減らすには横になり安静にするしかありません。
人は2足歩行で歩くため、子宮頚管は10か月間も赤ちゃんと羊水が入った子宮を支え続けなけらばいけませんが、出産直前には5キロにもなる重さですので子宮頚管には大変負担がかかっていることがわかります。
そのため、子宮頚管の負担を減らすにはただひたすら横になり安静にしているしかありません。
妊娠周期が非常に早かったり重症の場合は、トイレ・シャワー以外での歩行、ベット以外での食事も禁止と指示される病院もありますし、病棟内を自由に歩くことも禁止している場合もあります。
これは精神的に苦痛と感じますが、必要な処置となります。
入院はせず健診で指摘される程度であれば、日常生活において重いものを持たないようにする・激しい運動はしない・おなかの張りを感じたらすぐに横のなる、といったように安静を心がけていれば大丈夫です。
子宮頸官の長さと入院基準
本来の子宮頚管の長さは約4cm程度で、この部分が2.5cmくらいになってしまうと切迫早産の可能性が高いと説明しましたが、さらに2cmを切ってしまうと入院は真逃れなくなります。
短くなるということはばい菌が侵入しやすくなるため、きちんとした管理が必要となるのですね。
また、頚管部が非常に弱いことを「頚管無力症」といいますが、妊婦さんの中には元々
子宮頚管が非常に弱い人もいます。
子宮頚管の強さは遺伝や体質によるものが多いため、危険性の判断は大変難しくなりますが、前回の出産で切迫早産と言われたり実際に早産だったという場合には次の出産も切迫早産のリスクが高くなります。
そして頚管無力症は細心の注意が必要な状態ですので、切迫早産を防ぐためには入院も必要となります。
頚管無重力の場合、早産の予防として子宮を縛り上げる手術(子宮頚管縫縮術)を行う方法もあります。
この手術では前回の出産が感染を伴わない早産だった場合であり、次の妊娠中期(15~20週くらい)に子宮頚管縫縮術を行うことが良いケースもありますので、よく医師と相談をしてください。
まとめ
子宮頚管について知らない妊婦さんは意外にたくさんいますが、わたしも実のところ初めて聞きました。
子宮と赤ちゃんを繋ぐ玄関口ですので、子宮頚管が短ければ切迫早産になる可能性は大いにあります。
それを防ぐにはとにかく安静にするように心がけてください。
初めての妊娠であれば安静は可能かもしれませんが、上にお子さんがいる場合はとても難しい話です。
私も、妊娠中は何度安静にしてくださいと言われたことでしょうか。
安静してくださいと言われてもつい動いてしまい、一人で育児や家事をする妊婦さんにとっては無理が生じますよね。
そんな時は実家にお世話になるか、ある程度の家事はしないといったように家族にも協力してもらう必要があります。
子宮頚管によって切迫早産の可能性があると診断されても、絶対安静にして赤ちゃんを守ってあげてくださいね。
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