うちの娘、4歳過ぎても「さしすせそ」が上手に言えなくて、見事に「ちゃちちゅちぇちょ」でした。
「すいか」は「ちゅいか」、「おすし」は「おちゅち」、「プリンセス」は「ぷりんちぇちゅ」。
…こうやって文字にすると、めっちゃ可愛くて笑っちゃうんですけどね(笑)
でもでも。
幼稚園の同じクラスのお友達が上手に「さしすせそ」を言えてるのを見ると、内心はかなり心配でした(;´・ω・`)
「さしすせそ」が言えないのは、何か原因があるの!?
どんな練習をすれば「さしすせそ」が言えるようになるの!?
子供の発音のことって、どこに相談すればいいの!?
そんなふうに、ひたすら焦って、悩んで、ネットの海をさまよって闇に沈んだ日々も、そう遠くない記憶です…(´-ω-`;)
そんなうちの娘も、小学生になった今ではちゃんと「さしすせそ」言えてますよd(*´∇`*)
そこで今回は、「さしすせそ」が言えない原因や練習方法、相談先について、調べてまとめてみました!
Contents
スポンサーリンク
さしすせそが上手く言えない子供の原因は?発達障害と関連はある?
さしすせそも含め、発音に問題があるときの原因としては
- 年齢的にまだ早すぎる
- 難聴がある
- 下や唇のコントロールが苦手
- 口蓋裂などの疾患
- 舌が極端に短い
- 歯並びが悪い
などが考えられます。
ちなみに、言葉を正しく発音するためには、
- 舌や唇の微妙なコントロールが出来ること
- 言語音が正しく聞きとれていること
が大切なんですって!!
さしすせそが上手に言えるのは何歳ごろ?
一般的に、サ行の音が上手に言えるようになるのは「5歳前後」と言われています。
言い換えれば、「5歳までは知能や運動機能もまだまだサ行を上手に発音できる状態には達していないのが普通」ということです(当然、個人差はありますが)
なので、3~4歳くらいで「うちの子はまださしすせそ言えない!!」と焦ってジタバタしてもしょうがないんですね。
ついつい成長の早い子と比べて心配になってしまうものですが、5歳くらいまでは子供の成長を信じてど~んと待つくらいで大丈夫ですよ!
もし5歳を過ぎても「さしすせそ」を言えないときは、ネットなどで自己診断せずに医療機関に相談してみると安心ですね(*´ω`*)
難聴があると発音に問題が出る?
難聴など聴覚に問題がある場合は早めに気付いてあげたいものです。
軽い難聴の場合、普通に生活出来たり、ことばも一見問題なく発達しているように見られるため、周囲も本人も気付かない場合があります。
それでも実際は言語音が正確に聞き取れていないため、発音に問題が出る場合が多いんですって(´・ω・`)
3歳児健診でも聴覚検査はありますが、それ以降に中耳炎などで難聴になる場合もあるので、気になることがあれば検査してみると安心ですね。
さしすせそが言えないことと発達障害の関係は?
中には「さしすせそが言えないと発達障害の可能性があるの?」と不安になってしまう人もいるかも知れませんね。
実はうちの娘には発達障害があるので、発達障害の情報は本やネットでたくさん仕入れている私ですが、「さしすせそが言えない」ということだけで発達障害を疑う必要はないかな~というのが正直な感想です。
実際に、自閉症スペクトラムの子は
- 「筋力の弱さ」
- 「運動機能の問題」
がある場合も多い(全員ではありません)ので、それに関連して舌や唇の微細なコントロールができずに発音に問題が出る子も、中にはいます。
うちの娘もズバリそのパターンで、5歳過ぎてもサ行のみならず全体的に発音不明瞭でした(´・ω・)
ただし、発達障害がある場合は、発音の他にも集団行動やコミュニケーションが難しいなどの問題も出ているはずなので、
- 「さしすせそが言えない」
- 「活舌が悪い」
というだけなら発達障害の心配はないかな~と思います。
もちろん、他にも気になる点や育てにくさを感じていて「うちの子もしかして発達障害!?」と本気で心配なときは、一人で抱え込まずに発達障害に詳しい医師のいる児童精神科に相談してみて下さいね。
少なくとも夜中に一人でネット検索しまくって闇に落ちるより、早めに専門家に相談した方が断然、楽になりますよd(*´∇`*)
さしすせそが言えるようになる練習方法は?
サ行の発音は舌先の動きが重要なので、舌の動きのトレーニングが効果的です!
家で簡単に出来る練習方法としては、
- 舌を上下左右に動かす練習
- ストローを使った練習
などがあるので、今からやり方を説明しますね☆
舌を上下左右に動かす練習
やり方はとても簡単で、鏡を見ながら舌を動かすだけです。
この練習はサ行のみならず、全体的に滑舌を良くするのにも効果的です☆
- 舌先を右の口角につける
- 舌先を左の口角につける
- ①②ができたら左右を往復(慣れたらだんだん早く!)
- 舌先を上唇中央につける
- 舌先を下唇中央につける
- ④⑤ができたら上下を往復(慣れたらだんだん早く!)
- 舌先で唇を一周なめる
- ⑦を逆回転で(慣れたらだんだん早く!)
…と、こんな感じで、とにかく舌が各方向にスムーズに動かせるように練習します。
ちなみにこの方法は、娘が言語聴覚士さんに教わった方法です。
最初は舌先を口角につけることすらできませんでしたが、家で毎日5分くらい練習するうちにスムーズに動かせるようになりましたよ(*´∇`)ノ
ストローを使った練習
次は、舌と上の歯でストローをくわえて息を吹く練習です。
サ行を発音する時と同じ状態になるので、さしすせその練習にはとっても効果的な方法です☆
- 軽く口を開ける(以降も唇が閉じないように注意)
- 舌を前に出し下唇の上に乗せる(唇とほぼ同じ位置~少し前くらい)
- そのまま5秒キープ
- (③までできたら)舌と上の歯でストローを口の真ん中でくわえる
- そのまま5秒キープ
- (⑤までできたら)ストローから息を出す(唇が閉じないように注意!)
水の中にストローをつけてぶくぶくやったり、紙吹雪をストローから出た息で吹き飛ばすようにすると、子供も喜んでやってくれそうですね(*´∀`*)
舌と唇のコントロールが苦手な子は、最初は③の「舌を前に出した状態を維持」することすら出来なかったりします。
「③までクリアしたら、次は④からスタートね!」というように、けして焦らず、ワンステップずつ進めていきましょうね!
サ行の発音のポイントと練習する時の注意点
サ行は舌先を上の歯につけないように上げて空気を細く出す音です。
実際に発音してみるとわかりますが、「た」は舌先が上の歯につきますが、「さ」はつきませんよね。
このように、サ行は舌先の微妙なコントロールが必要なので、小さな子供にとっては正しく発音するのがとても難しいんです。
大人でも、酔っぱらうと「ちゃちちゅちぇちょ」になりがちですからね…(汗)
そして、練習をする時の注意点は、
- 鏡を見て口の形を自分で確認しながら行うこと
- けして無理強いはせずに、楽しくゲーム感覚で←重要!!
- 2、3分でもいいので、毎日少しずつ続ける(出来ない時は無理せずお休みしても全然大丈夫ですよ^_^)
この3つです。
絶対に、2~3歳のうちから「無理やり」練習させるのだけはやめましょうね(;´∀`)
(子供が面白がって自分からやりたがるなら全然問題ないですけどね^_^)
5歳くらいになって、心と体が「さしすせそを言える状態」まで成長したらいざ、Let’s tryです☆
発音の相談や指導を受けられる「ことばの教室」ってどんなところ?
「ことばの教室」というのは、小中学校で言語について支援の必要な子が通うところです。
実は「ことばの教室」というのは通称で、正式には
- 「言語障害通級指導教室」
- 「言語障害特別支援学級」
というんですよd(*´∇`*)
どんな子が対象?どんなことをするの?
「ことばの教室」に通う対象となる子は、
- 口蓋裂や構音器官のまひなどによる機能的障害がある子
- 吃音など話し言葉におけるリズム障害がある子
- 言語機能の発達に遅れがあったり、言葉の順序や表現に偏りがある子
ですが、もちろん「正しく発音できない」など、上記以外の理由でも「言語について支援が必要」な子であれば誰でも対象となります☆
では「ことばの教室」では具体的にどんなことをするの?といいますと、
- 正しい発音を身につける練習
- 音を正確に聞き分ける練習
- 舌や唇の動きをスムーズにする練習
- コミュニケーション能力を育てる指導
などが主な指導内容です。
就学前でも「ことばの教室」に通える?
地域によって違うかも知れませんが、各小学校の「ことばの教室」を未就学児が利用することもできますよ(^_^)v
ちなみに全ての学校に「ことばの教室」があるわけではないので、まずは自治体のホームページで確認したり保健師さんに相談してみて下さいね。
うちの娘も、年長さんの時、少し離れた小学校にある「ことばの教室」に通うことを検討したのですが、距離が遠過ぎて断念しました(´・ω・`)
結局、幼稚園と併用で通っていた「子ども発達支援センター(支援が必要な子の療育をする通園施設)」でも言語聴覚士さんによる言語指導があったので、そちらのお世話になることにしました☆
「通級指導教室」と「特別支援学級」ではどう違うの?
「ことばの教室」には
- 「言語障害通級指導教室」
- 「言語障害特別支援学級」
があります。
簡単に説明しますと、
「言語障害通級指導教室」とは、週に数時間、普段在籍している学級の授業を抜けて通う「ことばの教室」のことです。
通っている学校に「ことばの教室」が無い場合は、他校の「ことばの教室」に通うことになり、保護者の付き添いが必要な場合が多いようです☆
一方「言語障害特別支援学級」というのは、ことばの支援が必要な子を対象とした支援学級のことです。
現在は、ほとんどの学校に特別支援学級がありますが、必要とする支援の種類によって
- 「弱視特別支援学級」
- 「肢体不自由特別支援学級」
- 「知的障害特別支援学級」
など7種類に分かれています。
(学校の規模によって、そのうち1~2種類の学級しか無かったり、複数の学級が合併されて1クラスになっているなど、様々なパターンがあります)
そのうちのひとつが「言語障害特別支援学級」というわけです☆
なので、就学前に「ことばの教室」に通えるとしたら「言語障害通級指導教室」のほうですね。
どちらも言語聴覚士さんなど外部の専門家との連携もあるようなので、お子さんのことばのことで心配があるなら、一度検討してみるのもありですね(*´ω`*)
まとめ
最後にポイントをまとめますと、
- さしすせそが言えない原因としては「難聴」「舌や唇の運動が苦手」「口蓋裂などの疾患」「舌が短い」「歯並びの問題」などが考えられる
- 5歳を過ぎてもさしすせそが言えない時は医療機関に相談すると安心
- 「舌を上下左右に動かす練習」や「舌と上の歯でストローをくわえて息を吹く練習」が効果的
- ことばの教室では「正しい発音」「音の聞き分け」「舌や唇の運動」「コミュニケーション」について指導してくれる
と、いう感じでしたd(*´∇`*)
うちの娘は、さしすせそ以外にも全体的に滑舌が悪く、慣れた人じゃないと何言ってるか聞き取れないレベルでした(´・ω・`)
年長さんの時、通りすがりのおばちゃんに「あら、お嬢ちゃん英語話せるの?スゴイわねぇ(^^)」と褒められたことがあります…
いやいや、英語じゃなくて日本語ですから〜!!
…と心の中で叫びつつ、愛想笑いで逃げてきたあの日のことは、一生忘れません…(´;ω;`)
(イヤミとかじゃなく本気で褒められてたのが切なかったです)
そんな娘も、今では小学3年生。
未だに滑舌は悪いですが、初対面の人でも普通に聞き取れるくらいには、正しく発音できるようになりました(^_^)v
娘は「舌と唇のコントロールが苦手なこと」が大きな原因でしたが、成長して上手に動かせるようになるにつれ、自然と発音も良くなってきたのだと思います。
家で舌を動かす練習もしましたが、正直に言うと、そこまで熱心にはやっていなかったので(;´∀`)
「周りの子と比べるな」と言われてもついつい比べてしまい、悩んだり焦ったり、辛くなってしまうこともたくさんありますよね。
でも「さしすせそを正しく言えるようになって欲しい!」と親がどんなに焦っても、結局は「その子のタイミング」を待つしかないこともあります。
しかも…幼児特有の可愛い「ちゃちちゅちぇちょ言葉」は、今しか聞けない期間限定!!(*´艸`*)
今のうちに、思いっっきり堪能して萌え散らかしておこうじゃないですかっっ!!(*´艸`*)
あなたもどうか、不安な時は一人で抱え込まずに医療機関や育児のプロに相談しつつも、ゆったりした気持ちでお子さんとの毎日を楽しんで下さいね(*´ω`*)
スポンサーリンク