妊娠すると、多くの人が最初に経験する症状が「つわり」です。
気持ち悪さで食べ物が食べられなくなることはよく聞く話ですが、お水さえも飲めなくなる人がいるんです。
そんな私も、妊娠7週のある日。
いつものようにお水を飲んだだけだったのに、噴水のように吐き出してしまいました。
まさかお水がダメになっているとは思っていなかったので、つわりで合わないものを食べたのだろうと思いました。
しかし、2日目になると確信しました。
原因は“お水”だったのです。
つわりで食べ物の好みが変わったり、食べていないと気持ち悪くなったりするぐらいならまだ良い気がします。
食べられなくてもせめて水分だけは補給したいところですが、それすら受け付けなくなってしまった時、水分補給はどうやってすればいいのでしょうか?
では、妊娠中につわりで水が飲めなくなる原因や、水分不足が及ぼすリスクについてお話していきましょう。
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妊娠中につわりで水が飲めなくなった原因とは?
妊娠中のつわりでお水がダメになる原因は、水道水に含まれるカルキの臭さが気持ち悪さを誘発しているのではないかと考えられます。
妊娠すると、妊娠超初期の0週目~3週目に食べ物や飲み物に対する好みが変化してきて、妊娠初期の4週目~15週目につわりが起きます。
その中でも、妊娠してから生理予定日を挟んだ前後2週間ほどは体内のホルモンバランスが大きく変化して不安定になるので、味覚や嗅覚が鋭くなっています。
水道水のカルキ臭さにも、敏感に反応してしまう症状の方もいらっしゃるのです。
私が妊娠初期の頃、つわりの症状で“濃い味”や“キツイ匂い”がダメになっていたので、「無味無臭のお水なら大丈夫だろう」と思っていたのが、まさかの“お水がダメ”でした。
この時、喉が渇いているのに水分補給も出来ないことに、すごく落ち込んだ記憶があります。
食べても飲んでも受け付けないのは、本当に辛い症状ですよね。
妊娠中の水分不足は危険!?そのリスクとは?
人が1日に必要な水分摂取量は、食事から摂る水分を除いて、1~1.5リットル程度だと言われています。
妊娠中はお腹の赤ちゃんの影響がありますので、2リットルと少々多めなのです。
では、妊娠中に水分不足になると、どんなリスクが考えられるのかをお話していきましょう。
血液循環が悪くなる
妊娠時でなくても、水分不足は血液をドロドロにします。
妊娠中は、ママから赤ちゃんに栄養や酸素を送っているわけなのですが、ママの血液循環が好ましくない状態では、赤ちゃんの発育状態にも影響が出てしまいます。
羊水不足になる可能性がある
通常の羊水量は、赤ちゃんが羊水を飲む量と排泄する量でバランスが取られます。
羊水が少ない症状である「羊水過少症」の場合、一般的には胎児側に原因があるといわれますが、稀に妊娠中の水分不足が原因となることもあります。
水分を摂っていれば羊水不足が改善されるとは言えないのですが、水分が適切に摂れていれば、血液の循環量が増え、羊水増加を見込めると考えられます。
便秘になる
妊娠中は、ホルモンバランスの変化や、つわりによって食事のバランスが悪い、運動不足などの原因で、便秘になりがちです。
そこに水分不足が重なるとますます、便通が悪くなってしまいます。
また、ママの腸内環境は、そのまま赤ちゃんに移行するそうです。
赤ちゃんのためにも、便通が良くなるよう食事や水分を気を付けてみましょう。
脱水症状になる
脱水症状は、重症になると意識障害を起こし失神を起こすこともあります。
妊婦さんにそんなことが起きては、お腹の赤ちゃんにも危険です。
初期症状だと、めまいやふらつきを感じます。
さらに症状が進むと、激しい頭痛や悪心嘔吐を催すこともあります。
また、尿の出も少なくなり、口も非常に乾き、唾液も出にくくなります。
自分では十分に水分を摂っているつもりでも、妊娠中には足りないこともよくあります。
つわりでお水が飲めない妊婦さんは、いつも以上に水分補給を意識してみて下さいね。
妊娠中の適切な水分補給とは?
これまで、妊娠中の水分不足はとても危険であることをお話してきましたね。
ところが、つわりで食べ物もろくに食べられず、お水も戻してしまうという症状だと、水分補給はどうしたら良いのか悩んでしまいますよね。
そんな妊婦さんのために、適切な水分補給について、いくつか方法をお話していきましょう。
お水以外の水分を試す
お水以外の水分で、飲めるものを探しましょう。
- 炭酸水
- 100%果汁のジュース
- お茶
- 白湯
などありますが、妊婦さんは“炭酸”がさっぱりとしていて飲みやすいと言う声もありますね。
しかし、カフェインを含んだものや、糖分が多いものなどには注意しましょう。
妊婦さんはカフェインの摂りすぎは禁物ですし、糖分が多いと、体重増加や妊娠中にかかりやすい「妊娠高血圧症候群」の心配も出てきます。
氷を食べる
お水はダメでも氷なら食べられる!という人も多いそうです。
妊娠中に体を冷やすことは良くありませんが、水分補給が難しい状態の妊婦さんにとっては、少しでも水分が摂れるところからとりましょう。
私も、氷だと冷たくてムカムカした感じをさっぱりさせてくれて、食べられる時期がありました。
水分の多い食べ物を食べる
果物などの食品にも、水分が多いものがあります。
たとえば、つわり中にも人気のある野菜の「トマト」は、水分含有量が90~94%です。
また、すいかやいちごもみずみずしく、お口が潤いますね。
つわり中に欲しくなる果物として、グレープフルーツが食べたい方もいらっしゃるそうですが、酸っぱくてさっぱりしますし、お口を潤せますのでおすすめです。
まとめ
人の体は、食べ物がなくても水さえあれば1ヶ月近く生きることができるそうです。
しかし、水が1滴も飲めないと、2~3日で生命維持が困難となり、生命の危機に陥るそうです。
お水が1滴も飲めないわけではないとは言え、つわりで生命維持に必要なお水すら受け付けなくなるのは本当に辛いですよね。
風邪をひいて具合が悪くても、お腹を壊していても、お水ぐらいは飲めてきたのではないかと思います。
私は妊娠7週ぐらいのつわりの症状で、お水がダメになりました。
妊婦検診でかかりつけの産科の医師に相談すると、つわりの症状を和らげる漢方を処方して下さり、水分補給の点滴もしてきました。
もし水分がとれない日があまり続くようなら、通院して点滴することも可能ですが、入院するレベルの人もいると言われました。
人がお水すら飲めないのは大問題です。
私が通っていた産科の看護士さんには、ゼリー飲料やスポーツドリンクをすすめられました。
さっそくそれらを試しましたが、私の場合は飲めても戻しちゃってました。
とにかく、何でもいいので口に合う水分をとるようにと言われており、色々な食べ物を模索中のある日のこと。
普段はあまり食べない「みかん」を食べてみたところ、気持ち悪くならずに食べられました。
普段食べないものでも、つわり中は合う場合があります!
自分に合った水分補給方法を見つけるまでが大変だと思いますが、その時「食べたい!」と頭に浮かんだものから試してみて下さいね。
ただし、妊婦さんの水分補給はとても大切なことであるとお話してきました。
水分がとれず、辛い症状の場合は赤ちゃんに影響がありますので、無理せずにかかりつけの産科の医師に相談して下さいね。
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