子どもの発達

子供の危険な遊び!でも本当は危険じゃない!?

遊び

親に叱られる遊びだとわかっていても、やってみたくなるのが子供ですよね。

何でも自分でやってみたい、試してみたいという好奇心が旺盛です。

私が子供の頃も、たくさん危険な遊びをしていました。
 

公園でシーソーの上を歩いて落ちたり、ブランコをこぎながら飛び降りて大失敗したり。
 

でも、親としては危なっかしくて見ていられませんよね。
 

そんな私は現在1歳児を持つ母ですが、危険な遊びはすぐにやめさせてしまいます。

もし怪我でもしたら可哀想だという気持ちが優先してしまうからです。
 

ですが、子供は危険な遊びで成長すると言われているそうです。

最近は、おもちゃやテレビゲームが豊富にある時代。

そのため、子供たちは危険な遊び体験が不足してしまい、自力でリスクを対処する術を学ぶことが出来ない傾向にあります。
 

実は、子供の危険な遊びも、本当は危険じゃない?

子供は危険な遊びからどんなことを学んでいるのか、どんな成長に役立っているのかを詳しく調べてみましたのでお話していきましょう。
 

Contents

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自分の子供の頃の危険な遊び覚えてる?

遊び
 
あなたは、子供時代に危険な遊びをした経験を覚えていますか?

少なからず、思い当たることがあるはずです。

その遊びは、男の子と女の子でちょっと違いがあるかも知れません。
 

では、子供の頃の危険な遊びについて、皆さんどんな体験があるのか調べてみましたのでご紹介しますね。
 

階段を何段飛べるか

通常1段2段ずつ上っていく階段に向かって、3段も4段も飛べるのかを試してみたいという好奇心から、やってみたことがありませんか?

階段の足が置けるスペースにうまく着地出来ない場合、体勢を崩して転んでしまいます。

これがまた、手をうまくつけていないと顔もぶつけてしまうので痛いんですよね。
 

それでもまた、上の段を目指そうと挑戦してしまうのです。
 

高いところから飛び降りる

これは、男女問わず一度は経験があるのではないでしょうか。

あからさまに飛べそうもない高い場所ではなく、ちょっと頑張れば飛べるかも知れないという高さでひたすら飛び降りてみるのです。
 

私の場合は、ブランコをこいで一番高さが出たところで飛び降りてみるなんて事を何度も何度もやっていました。

あの頃は失敗しても恐怖心もなく、友達と競争して、手をつかないで着地出来たら勝ち!なんてルールを作って遊んでいました。
 

でも、失敗したときめちゃくちゃ痛くてしばらく動けないほどだったことは覚えています。
 

高い塀を上って歩いてみる

落ちたら絶対怪我しそうな高い塀を登って、細い足元を歩くということをしたという方もいらっしゃいます。

私の友達がやってみようとしていたことはありましたが、私は登っても立つほどの度胸がなくてやめた記憶があります。

今思えば相当危ない遊びなのですが、それでも歩けたら嬉しいのか子供はやってみたいのでしょう。
 

階段の手すりを滑って降りる

これも誰もが経験がありそうですよね。

私の子供の頃はアパート住まいで、2階に住んでいたのでよく滑って遊んでいました。

失敗して落ちるとすごく痛いのですが、あんな少し滑れるだけも子供時代は楽しかったのでしょう。
 

プールでバク宙して飛び込む

プールで、飛び込む前にくるっとバク宙してから水に飛び込みたい!

という謎の願望から、禁止されていたのにも関わらず先生の目を盗んでやってみるという子もいたはずです。

水に飛び込む前の時間はよほど高い場所からじゃないとあっという間なので、全然うまくいかなくて出来た試しはありませんが、私もよくやりました。
 

子供だけで川に遊びにいく

子供だけで川に遊びに行くというのは親目線から見ればとても危なっかしいですよね。

しかし、親の目を盗んで川に遊びに行ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

川に石を投げて遊んだり、変わった石を探したり、お魚を探してみたり。
 

私の子供の頃は近くに泳げる川があったのですが、妹と二人で勝手に行ったことが何度もありました。

今思うと、大人の目がないとすごく危ないことですね。
 

廃墟みたいなところで秘密基地を作る

子供は秘密基地とか、自分たちだけの空間を作るのが大好きですよね。

廃墟みたいなところを探して、そこを勝手に秘密基地にして遊んだことがある方もいらっしゃいます。

私が子供の頃も秘密基地作りはやりました。
 

大人になって考えると、人の建物に勝手に入っちゃだめですよね。
 

子供だけで焚火をしてみる

これは世代によっては全く経験がないのかも知れませんが、私が子供の頃はやった記憶があります。

木の棒を回しながらこすり続けると火が起きるというのを実験したくて、おばあちゃん家の裏庭で妹と二人、子供だけで遊んでいました。

今思うと、子供だけでは危ないですよね。
 

自転車を全力でこいでみる

自転車がうまく操れるようになる小学校低学年頃には、自転車を全力でこいでみる男の子を何度か見たことがあります。

ただ、全力でこいでどのぐらいスピードが出るのかを楽しんでいるような遊びで、止まれるかどうかなんて考えないのです。

今思うと、だいぶ恐ろしいことですよね。
 

クラスメイトの男子が、マウンテンバイクを買ってもらったのでどのぐらいスピードが出るか全力でこぐ!と宣言し、猛スピードで走り回って遊んでいました。
 


子供には危険な遊びも必要!?子供は遊びながら成長している

公園
 
現代の子供の遊びは、たくさんのテレビゲームが出回っており、販売されているおもちゃも豊富な時代ですよね。

外での危険な遊びの体験が、ほとんどない子もいると思います。
 

そこでネットで情報を見てみると、子供には危険な遊びがもっと必要だというお話がありました。

というのも、子供にとって、親の監視のない状況で遊ぶことは身体的にも社会的にも有益であるという研究結果があるそうです。
 

昔は「夕飯まで帰りなさい」と子供を自由に遊びに行かせた時代がありましたよね。
 

私の子供の頃も、門限までは子供たちだけで公園に遊びに行く時代がありました。

ですが、現代では子供たちだけで外で遊ぶことが危険なご時世です。

親たちは子供の安全が心配なため、自由遊びをあまりさせなくなっています。
 

塾や習い事に時間を費やし、あまり遊びをしない子供たちが増えているのです。
 

学校が終わった子供が外で遊んでいるのが当たり前の頃は、木登りや近所の探検など、「危険」を伴う遊び経験していたはずです。

これが子供の発達に有益であり、身体活動量も増加させているのだそうです。
 

また、監視する大人がいない状況で子供たちは、

  • 互いに折り合いをつけてうまく付き合い
  • 子供たちだけで独自のルールを作る方法を学んでいく

というのです。

格闘ごっこなどの荒っぽい遊びも、けんかやいじめと違って、子供たちは相手に合わせて力を調整していくことを覚えるのだと言います。

このような経験をして、「人を思いやる」という心の成長にも役立っているのです。
 

ある研究では、治療が必要なほどの怪我をするリスクは、スポーツよりも自由遊びの方が低いことが判明しているそうなんです。

常に大人が遊び時間をコントロールしてルールを教えてしまうと、子供は自分に自信が持てず誰かを頼るようになってしまいます。
 

とは言え、もちろん親は子供の安全を心配してついつい口を挟んでしまいますよね。

公園の中でも、

  • 「ダメ、危ないから降りなさい!」
  • 「もっとゆっくり!」

などという親の声が良く聞かれるそうです。
 

ですが、転んだり、膝をすりむいたり、心を傷つけられたりすることを一切させてもらえない子供は、こんな傾向にあるそうです。

「未知のものはすべて危険だと解釈し、困難に立ち向かう自分の能力に疑いをもつようになってしまうこともある」とのこと。

大人が見ると危なっかしい危険な遊びでも、子供たちはそこから学び成長しています。
 

ですので、現代の子供にはもっと

  • 「自由遊び」をする時間を増やし
  • 大人の指示を受けない時間が必要

と考えられているのです。
 

子供は遊びの中で何を学ぶのか。

木登り
 
これまで、子供たちには危険な遊びも必要だと言うお話をしてきました。

現代では少子化もあってか、親は子どもが危険な目に遭わないように、失敗しないようにと気を使う傾向にあります。

ですが、子どもは危険な目に遭うことで、

  • 何が危険かを見極め
  • いかに危険を回避するか

を学びます。
 

いろんなことに挑戦して失敗し、それによってどうしたらいいのかを考えるという思考が大事です。

考えることによって知恵が生まれ、リスクを回避する応用力もつきます。

危険な遊びを体験して学ぶことは、子どもが自ら「危険」を判断できるようになることだと思います。
 

ですので、親は子どもに「これは危険だからやっちゃダメ!」と行動を阻止し言葉で教えるだけではなく、子どもに失敗を体験させることで大事なことを学ぶのだと思います。
 


まとめ

子供は危険な遊びによって学び、また成長することが出来ると言うお話をしてきました。

とはいえ、現代の子供に危険な遊びをさせるにはなかなか難しい時代ですよね。
 

私が子供の頃は、ご近所付き合いがあって外で遊んでいても誰かしらの目がありました。

それもあってか、何かあってもご近所さんの誰かが教えてくれるだろうと言う時代で、私の母はたくさんの自由な時間を与えてくれていました。

親に叱られるような危険な遊びをして、失敗して痛い目にも遭いました。
 

子供にとっては危険な遊びも、成功するかどうかの実験遊びみたいな感じですよね。

結果的に、

  • 自分の能力の限界を知ったり
  • これをやると本当に危ない!という危険を予測する能力

などが成長したように思います。

現在私は1歳児の母ですが、まだ危険を予測できない我が子は、大人は予測できるような危険なことをします。
 

「ほら、危ないでしょ」と言っても、1歳児にわかるわけもありませんよね。

こういう能力も、危ないことを経験してはじめて自分で理解し、学び、成長していくのだろうと思いました。

ただ、現代はご近所付き合いも薄れていて、子供だけで外に出すのが危ない時代。
 

子供たちだけで外に遊びに行かせるのはちょっと難しいのかも知れませんね。

ですが、せめて親に出来ることは、むやにやたらと親が子供たちの間に入ってしまうのは、やめようと思いました。

子供の成長や学ぶ機会を妨げてしまわぬよう、我が子には出来るだけ安全に配慮した上で「自由遊び」をさせてあげたいなと思っています。



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