子供の窒息事故が日々絶えないのはどうしてでしょうか?
その多くは家庭内で事故が発生していて、子供は思いもよらないものを口に入れてしまうからです。
大人なら絶対に口に入れないものを子供は平気で食べてしまい、窒息事故が起こってしまいます。
どの家庭にも起こりうる事故ですから、日ごろから窒息事故に対する注意すべきことや、窒息事故が起きたときのために対策を覚えておきましょう。
身近に起こる子供の窒息事故を起こさないように、窒息の防止策、危険なものの種類をご紹介します。
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子供の窒息事故ではどんなものが危険?
窒息を引き起こすものとして、スーパーボールや木製のおもちゃの事故の事例は多くあります。
おもちゃの中でも6~20mmの大きさのものは、子供が飲み込んでしまうとのどに詰まらせやすく窒息の危険性があります。
また、あめ玉・ピーナッツ・こんにゃくゼリー・硬貨・ボタン・文房具類なども窒息の原因となっています。
良く耳にするものではありますよね。
そしておもちゃ以外に食べ物では、ミニトマト・リンゴ片・ブドウなどが窒息事故を起こしているんです。
消防庁や救命救急センターからの報告では食品による窒息事故死の7~10%が果実であるように、果物は大変危険な誤飲物だと知っておいてください。
他にも食品の中で危険なものは、ポップコーンやガムなどもあげられています。
子供は食べ物を噛んですりつぶす能力が未熟なため、そのまま飲み込んで窒息してしまうリスクが多くなっているのです。
食べ物は適度のカットしてのどに詰まらせないように注意してください。(例えばブドウやミニトマトは1/4ぐらいにカットするといいですよ。)
子供の窒息事故防止する対策は?
窒息事故を防止するには、子供が飲み込んだら窒息してしまいそうなものは子供の手の届く場所に置かないことです。
3歳児の子供の口の大きさは約直径4cm。
約4cmはトイレットペーパーの芯の直径とほぼ同じですので、これよりも小さいものは子供の口に入ってしまうと覚えておきましょう。
直径4cm未満のものは意外にもたくさん家の中に存在します。
子供の周りに置かないように注意してくださいね。
また、市販のもので誤飲チェッカーというものがありますが、この道具はチェッカーの中に隠れるものは飲み込む危険性があることを判断できる道具です。
チェッカーを利用すると簡単に調べることができるので大変便利です。
そして、子供が口にしてしまうものは床に置いたままにしないようにしましょう。
窒息防止の対策としてしっかりと片付けてくださいね。
子供が届く範囲というのは「手の届く範囲と物が乗かっている台の高さを足した長さ」になります。
1歳のお子さんであれば約90cm、2歳児であれば約110cm、3歳児であれば約120cmが届く範囲です。
この範囲よりも遠い場所、高い場所に置き、口に入れて危険なものは子供が確実に届かない場所で保管してください。
子供が窒息しそうになったらどうする?
万が一子供がのどに何かを詰まらせてしまい、窒息しそうになってしまったらどのように対処したら良いでしょうか。
口に指を入れて取ることは、奥へ押し込んでしまう可能性があるため決してしてはいけません。
この方法ではかえってのどを詰まらせ、逆に取れにくくしてしまう場合があります。
窒息した時に誤飲したものを取り除く方法としては3つあります。
(乳児)背部叩打法
頭を低くしてみぞおちを圧迫するようにします。
背中の真ん中を平手で4~5回ほどたたいてください。
背部叩打法変法
背部叩打法と同じ方法ですが、片膝を立てて太ももの上に子供を乗せて背中を同じようにたたきます。
ハイムリッヒ法
子供を抱えて、腹部を上方へ圧迫します。
この方法は場合によっては合併症を起こすこともあるので、窒息状態から解放されても経過観察はもちろんのこと、必ず病院での診察を受けましょう。
こちらの方法は乳児の場合は内臓を痛める恐れがあるため行わないでくださいね。
異物を取り除いた後にお子さんの意識がない場合は、早急に救急車を呼んでください。
まとめ
子供の窒息の原因は、おもちゃはもちろんのこと果物類も危険がいっぱいです。
特にミニトマトやブドウをそのままの状態で食べさせることは、噛んですりつぶす能力が未熟な子供にはとても危険な食べ物。
そんな誤飲を防ぐためには誤飲チェッカー利用したり、約4cmのものは子供が飲み込みやすいものだと覚えておく必要があります。
万が一のどに何かを詰まらせたときは、幼児も含めて背中をたたく方法を用いてください。
子供が通っていた保育園でも、給食で提供する食べ物の中のミニトマトや巨峰に関しては給食メニューから除外されました。
これも、窒息による事故が多いことからなくなってしまったのですね。
保育園で行っているからには、家での食事にも大きさに気を付けて窒息を未然に防ぐ必要があります。
何を口にするかわからない子供ですから、食事中も目を離さないようにしましょう。
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