母乳育児をしていると胸にしこりができることがあります。
しこりも硬いものや柔らかいもの、痛いものだったり痛みがなかったりと人それぞれのようです。
筆者も現在母乳育児中なのですが、よく胸のしこりに悩まされた1人です。
胸にしこりができると乳がんではないかと不安になりますよね。
そこで今回は授乳中の胸のしこりと乳がんとの違いや対処法について調べてみました。
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授乳中に胸のしこりが痛い原因は?乳がんとの違いと見分け方
授乳中の胸にしこりができる原因として多いのが「乳管閉塞」や「乳腺炎」です。
乳管閉塞とは閉塞した乳腺や詰まった乳腺で母乳がうまく流れず、流れが不十分になることをいいます。
この塞がった状態で母乳が溜まると乳腺内に圧力がかかり、しこりが形成されることがあります。
そして乳管閉塞が解消されないと乳腺炎を引き起こす可能性があります。
乳腺炎とは乳腺に母乳が詰まってその部分が炎症を起こしている状態のことをいいます。
この乳腺炎の主な症状として
- しこりができる
- 胸の一部が赤くなる
- 胸の痛み
- 熱や悪寒
- 疲労感や体調の不調
以上があげられ、酷くなると胸の痛みとインフルエンザの様な症状が同時に起こる場合があります。
また、乳がんでもしこりはできますが、乳腺にできるしこりの約80〜90%は乳腺炎などの良性のものだと言われています。
乳がんと良性のしこりの違いですが、乳がんのしこりはかなり硬く、がんが周囲の組織とくっつくため、しこりがあまり動かないのが特徴です。
そして良性のしこりは比較的弾力があり、コロコロと動く傾向があります。
とはいえ決して自己判断はせず、乳がんの不安があったら迷わず専門医を受診しましょう。
授乳中の胸のしこりが痛い時の対処法は?
乳腺閉塞や乳腺炎によりしこりの痛みがある時の対処法をご紹介します。
赤ちゃんに吸ってもらう
おっぱいが詰まった時はとにかく赤ちゃんに吸ってもらって詰まりを取り除くことが1番です。
赤ちゃんに吸ってもらうポイントですが、赤ちゃんの上唇と下唇の延長線上の部位がよく吸われる傾向にあるので、しこりのある部位が赤ちゃんの上唇、下唇の延長線上に来るように抱き方を工夫しましょう。
また、赤ちゃんは最初に吸う力が1番強いのでしこりがある方から先に吸わせるようにしましょう。
冷やす
しこりが熱を帯びて痛みがある時は、濡れタオルなどで気持ちの良い程度に冷やしてあげましょう。
氷や保冷剤などであまり冷やしすぎると母乳が出にくくなるので注意が必要です。
授乳中に胸のしこりや乳腺炎をつくらないための予防法
胸のしこりの正体となっている乳管閉塞や乳腺炎の原因に
- 赤ちゃんの飲み方に偏りがある
- お母さんの血行が悪い
- 母乳の脂肪分が多い
- もともと乳腺が細い
以上のことがあげられます。
これらの原因を取り除いてしこりや乳腺炎をつくらないよう予防しましょう。
それではそれぞれの予防法を詳しく説明します。
授乳方法を工夫する
赤ちゃんの飲み方に偏りがある場合は、授乳時の抱き方を変えたり左右交互にまんべんなく授乳するようにしましょう。
赤ちゃんの抱き方には様々あるので1日に何回か抱き方を変えてみると良いでしょう。
- 横抱き…赤ちゃんとお母さんのおなかを向かい合わせるように抱く
- 縦抱き…赤ちゃんを縦に抱き、授乳する側の太ももにまたがせる
- フットボール抱き…赤ちゃんを脇に抱き抱える
おっぱいの血行を良くする
おっぱいへの締め付けが強いと、血行が悪くなり乳腺炎になりやすくなります。
ブラジャーはワイヤーの入っていない物を着用すると良いでしょう。
また、肩周りのストレッチも血行を良くするのでおすすめです。
油っこい食事は控えめにする
母乳は血液でできているので揚げ物、ピザなどの油っこい食事は血液をドロドロにし、乳腺を詰まらせる原因になってしまいます。
また、乳製品も脂肪分が多いのでしこりができた場合は控えた方が良いです。
なるべくあっさりした日本食を食べるよう心がけましょう。
葛根湯を飲む
漢方薬の葛根湯は体を温め汗を発散させ、炎症を抑える作用があり、風邪の引き始めや乳腺炎に効果があるとされています。
漢方薬なので授乳中でも安心して飲むことができ、昔から母乳育児のお母さんの強い味方です。
まとめ
以上、授乳中のしこりの原因、乳がんとの違いや対処法をご紹介しました。
乳がんについては、出産経験のある女性は出産経験のない女性に対し乳がん発症率が低いと言われています。
胸のしこりで心配されてた方も少しは安心していただけたでしょうか。
しかし良性のしこりといっても痛いものは痛いですよね。
筆者も乳腺炎に何度もかかり出産と同じくらいしんどかった思い出があります。
もともと乳腺が細かったらしく、生クリームを少しでも食べたらすぐ高熱が出るタイプでした。
ただでさえ育児で大変なのにおっぱいトラブルにまで悩まされたくないですよね。
しっかり予防して母乳育児を楽しみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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