離乳食がはじまると、食品によってはアレルギーが出ることがあります。
卵や乳製品、大豆など様々な食品にアレルギー物質は含まれていますが、一見油断してしまうのが魚類です。
その中でも「サバ」にはいくつかのアレルギーがあるため、赤ちゃんには気を付けたい食品の1つです。
それではどのような症状があらわれるのか、またどのように食べさせれば良いのかご紹介します。
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赤ちゃんがサバを食べられる時期
赤ちゃんの離乳食は生後6ヶ月頃からはじまりますが、サバを離乳食に使う場合は「離乳食後期の生後9~10ヶ月ごろから」はじめると良いでしょう。
サバは青魚と言われていますが、はじめる前には白身魚やカツオ・マグロなどの赤身魚を与えてからサバを離乳食に使うと良いとされています。
アレルギーを起こしやすい魚ですので、心配であれば離乳食完了期になってからはじめると安心です。
またサバは加熱すると身が固くなりやすい魚であったり、魚の中でも味が濃い目で脂も気になるところですが、離乳食後期からであればお子さんも食べられるようになります。
それまでは月齢にあった魚を離乳食に使うようにしてください。
- 白身魚・・・生後5~6ヶ月ごろ
- 赤身魚・・・生後7~8ヶ月ころ
- 青 魚・・・生後9~10ヶ月ころ
このように、離乳食をはじめたころには柔らかくて淡泊な白身魚がおすすめです。
そして、赤身魚、青魚といったような順番を経て食べさせるようにしましょう。
その理由としてあげられるのが次の3点です。
- 加熱したときの魚の身の食感にならすため
- 脂質と塩分の量が月齢によって違うため
- アレルギー、食中毒への注意のため
サバを離乳食に使用する場合は必ずしっかりと火を通すことと、食べやすい大きさにして食べさせてください。
食べづらそうであれば水を足し加熱をし、片栗粉でとろみをつけると食べやすくなります。
サバは魚介類の中でもアレルギーが出やすい!
どの食品にもアレルギー物質は存在するのですが、魚類の中でも特にサバはアレルギー反応が出やすいと言われています。
赤ちゃんがはじめて食べる時には、どんな魚に対してもアレルギーに注意して慎重に与える必要があります。
さらに、アレルギー反応によって症状が悪化しないように少しずつ与えるようにしましょう。
万が一食後にいつもと違う様子が見られたら、アレルギーの可能性が高いのでその後の様子もしっかりと観察しましょう。
サバアレルギーの症状
主なアレルギーの症状として「口腔アレルギー症候群」と言われる、食後の口まわりの赤みや腫れが見られますが、その他にも、
- 発疹、湿疹
- 目のかゆみ、充血
- 鼻水
- 下痢や嘔吐
- のどの腫れ
といったような症状がでますので、心配なときは早めに病院に行って診察をすることをおすすめします。
初めてサバを食べさせる時の注意点と食べさせ方
サバによるアレルギーはとても心配ですが、実はそれ以上に注意をしなければいけないのが「ヒスタミンによる食中毒」です。
赤身魚や青魚の筋肉はヒスチジンというアミノ酸が含まれているのですが、保存状態が悪いとヒスチジンをヒスタミンに変換するヒスタミン生成菌が繁殖します。
このヒスタミン生成菌によって食中毒を引き起こすのですが、サバは魚の中でも最も傷みやすい魚とされているためこの菌による食中毒に注意が必要です。
食中毒の症状
症状は、
- 口の周りの赤み
- 頭痛
- 発熱
- じんましん
- 下痢
といったように、アレルギー症状と似ているため、区別がつきにくくなっています。
サバを離乳食に使うときの注意点は、鮮度の良さが大切なので、離乳食に使う場合は刺身用のサバが一番鮮度がよく安心です。
焼き魚用や煮物用の切り身でも大丈夫ですが、傷みやすい魚ですのでとにかく鮮度が良いものを購入するようにしてください。
また、サバの身の皮の近くにある「血合い」といわれる赤茶色部分は、一見赤ちゃんにはあげてはいけないような気がしますよね。
この血合いには鉄分などのミネラル・ビタミンが多く含まれているため、実は赤ちゃんの不足しがちな栄養を補ってくれます。
赤ちゃんにも安心して与えられますが、少し臭みやクセがあるため嫌がる赤ちゃんもいますので、様子を見ながら少しずつ離乳食に使ってください。
そして、よく聞かれる質問として「水煮缶」は離乳食に使っても大丈夫かということですが、サバの水煮缶であれば離乳食後期から使用してもOKです。
サバ缶はしっかりと加熱されているため、食中毒のリスクも低いので調理が簡単にできます。
サバの水煮缶を離乳食で使う際の注意点
- 水煮缶は塩分が含まれているので、塩抜きをしてから与えましょう。
- はじめて水煮缶を与えるときにはアレルギーの可能性があるため少量にしましょう。
- 小骨に気をつけ、しっかりと取り除きましょう。
サバ缶には水煮の他に味付けをされたものもあります。
みそ煮など味付けされたサバ缶は、添加物が含まれており味付けが濃いため赤ちゃんには与えないようにしましょう。
まとめ
離乳食が始まるようになったら、なるべく色々な味に慣れるということは大切です。
最近ではたくさんの離乳食がレトルトや瓶、パウチといった便利なものを販売しているので簡単便利になりました。
ただ、本来の食品の味を食べさせたいと思ったら手作りにはかないません。
手作りは確かに大変ですよね。
わたしは旬の食材を取り入れて離乳食を作るように心がけていました。
何を食べてもアレルギーは出なかったのですが、こればかりは食べさせてみないとわかりません。
大きくになってから「鮭を食べるとかゆみが出る」と言われ、これもアレルギーの可能性が大のようです。
小さいうちからはっきりとわかっていればもう少し注意ができたかもしれません。
魚でも肉でも何かを食べて症状が出るようであれば、小さいうちにアレルギー検査をすることをおすすめします。
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