私が第一子を出産して1カ月もたたないとある日の事、我が子が授乳中や寝ている時にむせるようになりました。
ついこの前産まれたばかりの子がむせて咳き込むなんて、生まれつきどこか悪いのかと心配していました。
皆さんは、赤ちゃんがむせやすいイメージってありましたか?
では、赤ちゃんがむせる原因やむせてしまった時の対処法、授乳中むせないようにする対策について、我が子の体験談を交えつつお話していきますね。
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赤ちゃんがむせた!咳が出る理由とは
赤ちゃんがむせるようになった!おまけに咳き込んでいるけど、病院に行くべきか悩む新米ママさんは多いのではないでしょうか。
赤ちゃんがむせるイメージなどなかった私は、1か月健診の時に医師に相談したことがありました。
では、赤ちゃんがむせる、咳が出るその理由についていくつか理由がありますので、ご紹介してきますね。
消化機能が未発達
授乳中や授乳後にむせたり咳が出る原因は、 “消化機能が未発達”であることが原因です。
赤ちゃんの胃は牛の角のような形態で、大人のS字形のような形に対してちょっと単純な形になっています。
おまけに、胃の入口の筋肉がまだ発達していないため、何かのきっかけで胃を圧迫されると、すぐに逆流を起こして胃の中のものが出てきてしまいます。
そのために、むせたり咳こんで吐いてしまうというわけなのです。
また、赤ちゃんは授乳中に空気も一緒に飲み込んでいます。
胃の筋肉が弱いせいで自力で空気を出すことが出来ず、胃の中の空気が逆流してむせたり、吐き戻したりします。
よく「吐き戻し」を防ぐため、授乳やミルクの後に体を縦にして背中をトントンと“げっぷ”をだしてあげますよね。
このように、赤ちゃんの消化機能の構造上の問題でむせたり咳き込んでしまうんですね。
母乳・ミルクの勢いが強い
勢いよく飲み込んでしまうと、大人もむせて咳こんだり、吐き戻したりすることがありますよね。
母乳やミルクも同様に、出すぎていると赤ちゃんがむせやすくなります。
母乳であればママの母乳量の問題になってしまいますが、ミルクであれば哺乳瓶の乳首のサイズで量を調整します。
月齢にあったサイズを使っているか確認しましょう。
唾液や母乳・ミルクが気管に入ってしまう
咳をしたときに、唾液や母乳・ミルクが気管に入ってしまうことも珍しくないそうです。
咳をしたときに吐き戻したりしても、顔色の変化や明らかな呼吸困難がなければ、様子をみましょう。
呼吸がうまくできていない
新生児だと特に母乳やミルクを飲むことに必死になって、呼吸がうまくできなくなり、むせたり咳こんで吐き戻すことがあります。
母乳を飲み過ぎている
母乳の場合だと、量を計って飲ませたりしませんよね。
基本的には赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませてあげてよいとされていますが、授乳後にいつもむせるようであれば母乳を飲み過ぎている可能性があります。
毎回授乳後にむせているか、確認するようにしてみましょう。
鼻水が喉に流れ込んでいる
横になったときに鼻水が喉の奥へ流れ込むと、むせたり、咳こんで吐くこともあります。
痰が上手く切れない
喉に流れ込んだ鼻水が痰になってしまうと、喉の奥に不快感があって咳を出して出そうとします。
ただ、赤ちゃんはうまく痰が切れないのでむせたり、咳とともに吐いたりすることもあります。
我が子も鼻風邪からの延長で、長引く咳き込みで困っていたことがありました。
小児科の医師曰く、痰切れしやすくする薬はあるけれど、痰自体が消滅するような薬はないそうです。
痰を飲み込むか出すしかないのだけれど、赤ちゃんはうまく出せないので長引く傾向にあるそうです。
赤ちゃんがむせた時の対処法!
赤ちゃんが授乳の時にむせたり咳こんだりする場合は、無理に飲ませず一旦中止して下さい。
縦抱きにして背中をさすってあげるか、背中を軽くたたくようにして呼吸を安定するのを待ちます。
気管が開いて咳が楽になるので、吐き戻しやむせるのを防げます。
赤ちゃんが寝ている時にむせた場合も同じように体を起こし、そのまま咳き込んで吐き戻ししないよう様子をみてあげましょう。
我が子のむせた時の経験談ですが、あおむけに寝ていて突然むせはじめ、咳き込んだ時に吐き戻しました。
その吐き戻したものが、真上を向いて寝ていたせいかそのまま口の横から少しもこぼれることなく口と鼻の穴の方に戻ってしまいました。
その一瞬の間で慌てて抱き上げたので呼吸を確保出来ましたが、鼻も口も塞がれたようになっていてさぞ苦しかったでしょうと思うと恐ろしくなりました。
それからというもの、夜中寝ていてもむせはじめるとすぐに抱きかかえました。
まだ自発的に首を動かせない月齢の子は特に、むせて吐き戻すと危険です。
むせていることに気が付いたら可能な限りすぐに体を起こして、気管が開くようにしてあげましょう。
こんな場合はかかりつけ医へ相談を
赤ちゃんはむせたり咳き込みやすい特徴があるとは言え、病気の可能性がある咳もあります。
咳き込む症状があらわれる病気をいくつかご紹介していきますね。
インフルエンザなどのウイルス感染
咳がいつもより多くなり、食欲がない、機嫌が悪い、発熱や鼻水などの症状も現れます。
喘息性気管支炎
ゴホゴホと痰のからんだ咳をしてゼーゼーという苦しそうな呼吸をします。
息が苦しいので母乳やミルクが飲みにくくなっている可能性があります。
量が減ってきているか確認しましょう。
クループ症候群
ケンケンといった犬の遠吠えのような咳をして苦しそうな場合はクループ症候群が疑われます。
呼吸困難に陥ることもあるため、注意が必要です。
RSウイルスによる細気管支炎・気管支炎
発熱、鼻水、軽いせきなどの症状が2~3日続きます。
軽いかぜに似た症状ですむこともあれば、重症化して肺炎や細気管支炎などを起こすこともあり、入院するケースもあります。
新生児や乳幼児が感染すると重症化しやすいのが特徴です。
また、生後4週未満だと軽症でも突然無呼吸発作を起こすことがあり、乳幼児突然死症候群という突然死んでしまうという原因の一つとも考えられているそうです。
この場合も重症化すると大変なことになってしまうため、いつもと違う咳が出ているようなら小児科を受診しましょう。
喉頭軟化症
気管の入り口(喉頭)が生まれつき息を吸うときに狭くなり、むせやすい場合があります。
ただ、この場合日常的に呼吸に伴ってゼロゼロすることが多いようです。
もし日常的にゼロゼロとしていてむせるようなら、一度小児科を受診してみて下さい。
授乳中むせないようにするには?ママが出来る対策
赤ちゃんがむせやすい理由はお分かりいただけたと思いますが、授乳中にむせないようにするためにママが出来る対策もあります。
いくつかの方法がありますので、ご紹介していきますね。
母乳・ミルクの勢いを弱める
母乳やミルクの勢いが強すぎることが原因でむせている場合があります。
哺乳瓶の乳首の穴を小さいものに取り換えて、勢いを弱めてあげましょう。
また、複数回に分けてあげることも良いと思います。
母乳の勢いが強い場合は、授乳の前に少し絞ってあげてから飲ませると効果的です。
我が子の場合がこれに該当していたので、毎回手で少し絞ってから授乳するようにしていました。
授乳の量を調節する
赤ちゃんが母乳やミルクを飲みすぎていることが原因の場合もあります。
母乳であれば、ぐんぐん吸い付いて飲んでいてお腹がパンパンだと多いかも知れないので少し時間をあけて授乳してみましょう。
ミルクであれば量を計ってあげているので、少し減らして様子をみると良いでしょう。
呼吸するタイミングを作ってあげる
赤ちゃんが母乳やミルクを飲むことに一生懸命で呼吸ができないためにむせたり、咳こんで吐き戻している場合もあります。
赤ちゃんが呼吸するタイミングを作りながら、少し休み休みに飲ませてあげるといいでしょう。
鼻水を吸ってあげる
鼻水がたまっていることでむせやすい場合があります。
風邪をひいていたりして鼻水が多いときには、鼻水を吸ってから授乳やミルクをあげると良いでしょう。
まとめ
私の娘も、生後1か月までの間にすごくむせるようになりました。
はじめての赤ちゃんで新生児が周りにもいなかったので、嚥下障害などの飲み込みに問題があるのか?高齢出産だったから何かの障害?と、すごく心配でした。
ちょうど間もなく1か月健診で医師に診てもらえるので相談したところ、もともと赤ちゃんはむせやすいということ知り安心しました。
ただ、これまでご紹介してきたように咳には病気の可能性もあるので、くれぐれも注意して様子をみていただきたいと思います。
ちなみに、我が子がむせてしまうようになった時の失敗談をお話しますね。
我が家は、ミルクを吸う力が強くなるにつれて出てくる量も多くなってくれるというタイプの哺乳瓶の乳首を使っていました。
このタイプだと基本的に月齢に合わせてサイズアップする必要がないというものです。
普通は何個か持っているのかも知れないのですが、うちの子が合っている乳首が1個しかありませんでした。
これだと嫌がらずに飲んでくれるので何か月もずっと大切に使い続けてきましたが、どこのメーカーのものなのかわからなくなっていました。
替えを買うことも出来ず使い続けていると、なんだか口から溢れてむせていることが多いような気がしていました。
乳首をよく見てみると先頭が劣化によるものか裂けていて、ドバドバと出ていました。
これではむせてしまうのも納得です。
ずっと使い続けられるタイプの哺乳瓶の乳首はとても便利ですが、劣化もあるので定期的に買い替えなどのメンテナンスが必要ですね。
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