子供にパソコンを与えることはセキュリティ面やネットリテラシー、機械の値段などの色んな理由でためらってしまうことがある案件ですね。
これからの時代はパソコンやタブレット端末が使えることが前提の社会になっていくと言われていますし、近い将来では学校の授業や受験などの学習面でもIT化されていくと言われています。
子供の将来を考えると早い内から慣れて置けるように与えることも教育の一環であることは明白です。
しかしただ与えるだけではおもちゃを買い与えるのと何も変わりません。
いつから、どんなものを与えるのかはもちろんですが、どんな危険性があるのか、どうやって教えていくのかということを考えるのは親の役目です。
今回は子供にパソコンを与える時期や選ぶ基準、パソコンの利便性と危険性について知ってもらえるように書いていきたいと思います。
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子供にパソコンはいつから与える?
まずはパソコンを与える時期を考えていきましょう。
早い子供は幼稚園や保育園へ通っている時にはすでにマイパソコンを持っているとも聞きますが、それは親がIT関係の仕事に就いていたりプログラミングなどに興味があるという場合が多いと思います。
早くにパソコンに触れていて興味がある子供であれば群を抜いて伸びるのは間違いありません。
ただ、すべての家庭がそうではないのは当然ですよね。
パソコンをゲーム機となんら変わらない扱いをしている考え方も少なくはないし、ネットとの繋がりを持たせることになるので、子供に与えることに二の足を踏んでしまうことも頷けます。
かくいう私はIT関係ではないにしてもパソコンで仕事をする職業に就いていたこともあり、パソコンを与えることにあまり抵抗はなく、上の子供には小学校入学のお祝いで主人の両親に買っていただきました。
主人の家族もパソコンでの仕事をしていたので抵抗はなく、むしろ将来的に学習面で要るのならとノリノリで買ってもらえました。
ただ小学1年生は早いかなーと少し迷っていたのですが、ちょうどその時期に2020年を目処に子供たちの学習要項がガラッと変わることを聞いた事が与えるきっかけになりました。
冒頭でも少し書いたのですが、2020年から学習内容や成績の付け方など、学習に関わる物が今までとは全く変わり、授業も受験の方法にまでもタブレット端末が導入されるようになっていくのです。
それを見越してか、通信教育にもタブレット端末を使う物が増えたと思います。
楽しく、アプリゲームをするかのように学習できるので結構な人気だと聞きました。
「じゃあパソコンではなくタブレット端末を与えればいいのではないか」、と考えますよね?
ですが今の時代、社会で問題になっているのが「タイピングができない学生が増えている」ということなのです。
私の世代ではパソコンを扱う授業として「情報」という科目があったりしたのですが、今の大学生前後の若者は扱いも持ち運びも簡単なタブレット端末やスマートフォンに慣れ過ぎてしまっているためタイピングができず、優秀なのに書類整理になると仕事にならないという話を意外と多く聞くのです。
まあその代わり年配の方が苦手とするフリック操作などは難なくできるのですが。
確かにタブレット端末やスマートフォンである程度のことはできますが、会社などで大切な情報を管理しているのは大体パソコンです。
そしてできないよりもできる方がいいので、経験としてタイピングの練習をした方がいいのも間違いではないと思います。
そう考えると簡単なタブレット端末やスマートフォンを先に与えるよりも、ローマ字打ちを必要として持ち運びにくいパソコンを先に与えた方が家庭で管理がしやすいと思いませんか?
管理や監視、セキュリティのことを考えてもタブレット端末やスマートフォンの方が簡単にできるのですが、ちょっと面倒でもパソコンを扱えるようにしておくと社会に出た時に子供が抵抗なくパソコンに馴染めると思います。
与えるタイミングとしては、物を大切に使うことが理解できるようになった時が良いと思います。
精密機械なので、本当に丁寧に扱わないとすぐに壊れてしまいます。
子供の様子をみて小学生のどこかのタイミングで与えるのが理想ではないでしょうか。
パソコンをするうえで危険性に対する対策はどうする?
パソコンを使うということは「ネット環境に触れさせる」ということです。
パソコンやタブレット端末、スマートフォンを使わなければ接しなくてもいいネット環境にわざわざ触れさせることになってしまうので不安要素がたくさんあるように感じます。
しかし「ネットに触れさせなければいい」という世の中ではなくなっていくことは間違いないので、ネット環境と上手に付き合っていけるようにしておくことは大切なことです。
上手くネットと付き合って行くにはどのようなことに注意が必要かを書いていきます。
パソコンで使用できるものの制限をしておく
ネットにはたくさんの情報があちらこちらと行き交っています。
時には教えてほしいことが載っていたり、時には間違っていることが平気で書いてあったりと本当に色んな物が転がっています。
子供にその情報のどちらが正しいのかなどの判断をさせるのは、本当に危ういことです。
子供自身の判断能力に任せることなく、まずは親が管理者としてパソコンで使用できるアプリや表示できるネット上のページを制限しましょう。
子供のパソコンはWindows10なので「子供アカウント」という機能を活用しています。
スマートフォンなどでいう「フィルタリング」ですね。
この機能は特定の有害コンテンツが含まれる不適切なサイトやアプリの利用制限や年齢制限を掛けることができます。
使用時間も曜日ごとに設定したり1日のトータル時間を制限することができるし、使わせたくない時間帯も設定できます。
そして利用履歴がすべて保存されて親の管理アカウントから確認することもできるし、メールで送信することも可能です。
アカウントの設定方法は設定にある「アカウント」内の「家族とその他のユーザー」から行いますが、基本は自分のアカウントを作った時と変わらないので簡単です。
作成するのが子供のアカウントか大人のアカウントか選択するので、その時に間違えないように注意してください。
子供アカウントを作成して少し設定するだけで比較的安全にネットを利用できるようにできます。
怠らないようにしましょう!
ネットの情報を真に受けないように理解を促す
先ほども書きましたが、ネットには本当に色んな情報が転がっています。
それなりに大きく成長すると、子供も興味のあるものを自分で調べるようになりますよね。
その時に根も葉もないうわさ話を目にすることもあるでしょう。
そういうことがあったとしても惑わされない、傷付かないように強い心を持たせることも大切ですが、その前に「ネットの情報を鵜呑みにしないこと」を教えておきましょう。
ネットには心無いことを書き込んだりする人がいるのは現実です。
それを避けることなく教えて行くこともネットを利用させるには必要なことではないでしょうか。
顔が見えない社会なので、善意よりも悪意が渦巻いていることも多々あります。
そういう場所であることを教えて行くことは大切なことだし、パソコンを与える以上は親として大人として子供を守るために「嫌なこともある」と教え、理解を促すことも責任ではないかと思います。
顔の見えない関係性の危うさをしっかり伝える
最近ではSNSは子供でも使う立派なコミュニケーションツールになっています。
近所や学校関係の親も名前と顔を知っている子供同士なら、何かあった時に介入することができますが、ネット上で知り合った関係はどうでしょうか。
例えば同じオンラインゲームをしていて知り合った人や、SNSで趣味が同じで知り合った人は本当に信用・信頼できる人物なのでしょうか。
子供にとっては「友人関係」かもしれませんが、親にしてみれば「得体のしれない人物」になりますよね。
名前も顔もわからない、性別だって不明で存在しているのかすらも危うい人物と子供が連絡を取り合っているのはちょっと気味が悪いです。
子供は話が合って会話が弾めば「友達」になってしまいます。
それに「ちょっと待った」を掛けてどのような危険性があるのかを伝えましょう。
その時にあまり頭ごなしに否定をすると子供は意地になってしまうかもしれないので、今の関係性を尊重しつつ「危ない可能性がある」ということをじっくりと話し合ってください。
そして「心配しているんだ」と伝えていきましょう。
子供自身が「大事にされている」と感じていると「自己肯定感」が生まれ、自分を大切にして危ない行動を避けるように働くと言われています。
「心配してる」・「大事にしている」と子供自身に日々伝えていくことはネット社会に限らず子供を守ることに繋がっていくので、しっかりと伝えて何度も子供と話し合っていけるといいなと思います。
パソコンを使うことで起こるかもしれない危険性は今後の社会には付いて回ることなので、大人がしっかりと把握してセキュリティ面や精神面で子供をサポートできるようにしておきたいことです。
何が良くて何が悪いのかを子供の内からしっかりと教えていくことができたら、きっと子供の将来のためになります。
ガッチガチに身構えることは疲れてしまうので、事が起きた時に毅然と対処できるように親もパソコンとネットの危険性に向き合って一緒に学んで行くことも子供にとっては楽しく感じていい刺激になるかもしれませんね。
子供のパソコンを選ぶ基準は何がいい?
子供のパソコンを選ぶ基準はどこに重点を置けばいいのでしょうか。
最初に使う物で興味を持つかわからないので、私は最低限の機能の付いたセール品の2万円前後の扱いやすい小さめのノートパソコンを選んで与えました。
スペックで言えば「メモリ容量が…」とか「ストレージが…」などあるのですが、通販サイトや公式サイトで検索してみると大体は似通ったスペックの物が見られるし、ちょっと難しい話になってしまうので省いてザックリと金額だけを言いました。
正直なところ、選ぶ基準としては値段を先に考えていてスペックは二の次だったということです。(苦笑)
でも自分の子供がパソコンを使ってすることは大体が調べ物や動画を見ることだけなので渡して数年経ちますが、ちょっと動画の読み込みが遅いこと以外で苦労を感じることはまるでないように思います。
興味を持ってたくさん使うようであるなら記憶媒体であるハードディスク(HDD)は後付けもできますし、あれば便利なマウスなどもパソコン本体のデザインに合わせて購入すればいいのでこのくらいの価格の物を選んでも大丈夫だと思います。
買い足すのが面倒だという場合は、それなりに値も張りますがHDDの容量なども視野に入れて検討するといいかもしれません。
そして新品を買うか中古を買うかでもちょっと悩んでしまうと思います。
私も正直「壊すかもしれない」という思いが強く、中古を探していました。
ただその時がちょうど電子機器が安くなる時期だったため、型落ちしている物をお安く購入できたのです!
セール品と言えども一応新品を与えられたのはラッキーだったと思いましたので、購入を検討している場合は購入時期もしっかりと考えた方がお得に購入できるかもしれませんね。
中古の購入を検討する際には「一度人の手に渡っていたもの」なので、故障や破損はしやすい物だと思っておきましょう。
手元に来た時点で傷が入っている場合もあるので、説明や注意書きをしっかり読んで納得してから購入することをおススメします。
そして新品であろうが中古品であろうが精密機械であることは変わりません。
もし子供の不注意で壊れてしまったとしても、子供にしてみたら他の物よりは丁寧に扱っているのかもしれません。
あまり頭ごなしに怒ることは控えて、しっかりとこの次をどうするか子供と相談してください。
落としたり叩いたりして壊してしまう場合もあれば、興味があるからこそいろんなことをしてみたくて壊してしまう場合もあります。
興味がある子供にとっては決して無駄にしている訳ではないので「壊したからもう買わない」ではなく、どうなって壊れたか理解しているかどうかや次は気を付けられるかを話し合った上で親も子供も納得できる方法を探していきましょう。
パソコンは大体の人が扱える物ですが、専門的なことになっていくと素人ではどうしようもなくなってしまうこともあります。
子供が楽しく使ってくれることが一番なので、子供と相談して購入するのも一つの方法ですね。
まとめ
さっきも書きましたが、私の子供はパソコンを使ってよく動画を見ています。
こう言うと遊んでいるイメージしか湧いてこないかもしれませんが、見ている動画は手芸の作り方や折り紙の折り方の動画が多くて、それを見ながら一緒に何かを作っている姿を見ると「ちゃんとパソコンを活用している」と感じます。
もちろんそれ以外にも好きなキャラクターのゲームの実況を見ている時もあるのですが、それはそれで「その動画にたどり着くまでの経緯」を評価しています。
子供は好奇心であふれています。
好奇心を原動力としてたくさんのことをして、試行錯誤しながら目的を達成していくのです。
それを思うと「ただ動画を見ている」という訳ではなく「ちゃんと目的をもって一生懸命やっている」ととらえて見守っていくことも親の立場として大切にしたいことです。
パソコンを与えるからと言って勉強したり、プログラミングしたりなどの親が理想とする使い方をするとは限りません。
だからと言ってそれが悪いこととは言えませんよね。
パソコンを選ぶ時から子供が使っていく最中にも、何をどうしていくのか気になった時に家族でしっかりと話し合って理解し合っていけることが何よりも大切なことだと思います。
子供の将来も今の楽しみも一緒に考えて安全安心なネットライフを過ごしていけるようにしたいですね。
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