妊娠しているかどうか、自分でカンタンに調べられる妊娠検査薬。
薬局ですぐに手に入るし、検査に時間もかからないし、本当に便利ですよね!
ですが、陽性が出て喜んで産婦人科を受診したら、実は妊娠していなかったという話もちらほら…。
また、妊娠したと思った直後に生理がきたという人もいるようです。
いったい、どうしてこのような間違いが起こるのでしょう。
お手軽な検査は、やはり精度も低いのでしょうか??
Contents
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妊娠検査薬の陽性が間違いの原因は?
一般に、妊娠検査薬で陽性が出た場合には、高い確率で妊娠しています。
妊娠検査薬の精度は、実はとても高いのです。
私が妊娠検査薬を使ったのは判定できるようになる初日あたりでしたので、あわてて産婦人科に駆け込んだ時も、胎嚢が小さすぎて超音波(エコー)検査でもなかなか見つかりませんでした。
それでも「妊娠検査薬で陽性が出たなら」と、先生は根気よく探してくださいました。
そのくらい、医師にも信頼されているということでしょう。
しかし、残念ながら、陽性が出たのに生理がきたり、喜んで病院へ行ったら妊娠していないと言われた方もいるのが現実…。
では、間違って陽性が出る原因はなんなのでしょうか。
子宮外妊娠(異所性妊娠)
子宮外妊娠の場合、妊娠の反応は出ますが、正常な妊娠ではありません。
病院での治療が必要になります。
化学流産
受精卵が子宮内膜に着床はしたけれど、胎嚢が確認できる時期(妊娠5週目~6週目程度)まで妊娠が継続できなかったケースです。
一度着床まではしているので、こちらも陽性反応が出ます。
化学流産の場合、流産による出血量も多くはないので、わざわざ妊娠検査薬を使わなければ、生理と勘違いして気が付かない人も多そうです。
ホルモン剤の影響
不妊治療などで性腺刺激ホルモン剤を使用している場合、お薬の種類によってはそれに反応して陽性反応が出てしまうことがあります。
気になる方は、事前に病院で確認しておくとよいかもしれません。
その他
閉経期や中絶直後などにも、妊娠した時と同じように体内でhCGというホルモンが分泌されることがあり、検査で陽性が出る可能性があります。
また妊娠とは関係ない疾患でも、尿に糖やタンパク、血液などが含まれていると間違って陽性が出ることもあるようです。
特別な疾患がなくても、疲れがたまって腎臓の機能が低下するとタンパク尿が出たりしますよね。
妊娠検査薬を使うときには、なるべくご自身の体調の良い時にするのも、間違いのリスクを減らすことにつながりそうです。
陽性なのに生理がきたら妊娠は間違い?
妊娠検査薬で陽性が出た後に生理がきても、そのすべてが間違いだというわけではありません。
先にもお話ししたように、化学妊娠の場合、いったん受精卵が着床しているので、陽性の反応が出ても不思議はないのです。
また子宮外妊娠の場合もそう。
こちらも場所はずれてしまいましたが、受精卵の着床はしているので、陽性反応が出ます。
子宮外妊娠は、初期の自覚症状がほとんどなく、超音波(エコー)検査でも胎嚢が発見できません。
ですが、早く発見できれば手術を避けられるケースもありますので、妊娠検査薬で陽性が出たら、その旨を伝えて一度は診察を受けるようにしましょう。
妊娠検査薬が陽性反応を出す仕組み
妊娠検査薬は、どのように妊娠の有無を判定しているのでしょうか。
それには妊娠時特有のホルモンが関係しています。
妊娠をすると、女性の体の中でhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)というホルモンが作られるようになります。
このホルモンは、受精卵が着床してから出産するまで作られ続けますが、尿に混じって出てくるようになるのは妊娠4週目頃からです。
妊娠検査薬は、尿中のhCG濃度を使って妊娠しているかどうかを判断するもの。
一般に、日本の妊娠検査薬は、尿中のhCGの値が50mIU/mL以上になると陽性を示すように作られています。
ですから、多少個人差はありますが、妊娠したばかりで尿中のhCG濃度が規定値に達する前に妊娠検査薬を使っても、正しい判断はできません。
最近は早期妊娠検査薬の種類も増えており、少しでも早く妊娠の確認をしたい方にはこちらがおすすめです。
しかし、早ければ早いほど検査の精度も下がってしまいますから、それぞれの製品の説明書を確認するのはもちろん、どの検査薬で陽性が出たとしても、確認のために産婦人科を受診してくださいね。
まとめ
妊娠をしたい人も、妊娠をしたくない人も、妊娠検査薬の結果には一喜一憂してしまいますよね。
私もそうでした。
その当時は妊娠を望んでいましたので、赤ちゃんは欲しいし、陽性が出ればいいなと思っていました。
その一方で、すでに妊娠をしているかもしれないけれど、陽性を確認する前に思い切りビールを飲んでおきたいな…とか、妊娠中にできなくなるであろうあんなこと、こんなことを想像してやきもきしてみたり。
もちろん、妊娠を確認していなくても、妊娠しているかもという自覚があれば飲酒も喫煙も、投薬や人混みへの無防備なお出かけもするべきではありませんよね。
そのことにもうちょっと早く気が付けば良かったな…と思いつつ、妊娠中・授乳中まで私もなんとかガマンしました!
妊娠・出産は女性にとって人生の大きなできごと。
妊娠したかどうか、気になりだしたころからずっと心が揺れ動きます。
妊娠検査薬の結果にも、平時には想像できないぐらい動揺したりするものです。
でも、誰だってそうなのですから心配はいりません。
焦ったり、落ち込んだりすることもあるかもしれませんが、ゆったりとした気持ちで向き合っていけたらいいですね。
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