タバコを吸っていなくても、タバコを吸っている状態になってしまう受動喫煙。
本来タバコを吸うことなどない子供がタバコを吸った状態になってしまうと考えたら、恐ろしいことですよね。
私自身も十数年吸っていたのですが、我が子を目の前にするとやめて本当に良かったと思っています。
受動喫煙で子供の学力が低下すると言われていますが、本当なのでしょうか?
子供の健康にどんな影響があるのかを調べてみましたので、妊婦さんからお子様がいらっしゃる方まで是非参考にしていただきたいと思います。
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受動喫煙が子供の健康に与える影響
喫煙と言えば、私自身も妊娠するまで、なんと15年以上吸っておりました。
吸い始めてしまうとなかなかやめられないタバコ。
タバコは“受動喫煙”と言って、吸っている人以外もタバコを吸っている状態になると言うことはご存知でしたでしょうか。
最近は電子タバコなどで煙が出ないものもありますが、従来のタバコは煙が出ますよね。
その煙をそばで吸い込んだり、そばにいなくても吸った人の手や衣服に染みついた臭いなどから吸わされてしまっています。
吸う人が“主流煙”に対してそばで煙を吸い込む場合は“副流煙”と呼ばれるのですが、その煙の方が有害物質を多く含んでいることがわかっています。
吸う人はタバコのフィルターを通して吸いますから、周りの人はタバコから出る煙を直に吸い込むか、吐き出した煙なのでとっても体に悪そうなイメージはありました。
私自身、“受動喫煙”を最初から知っていたわけではなく、分煙が厳しくなってきたころから耳に入るようになりました。
本来タバコを吸うはずのない子供が”受動喫煙“によりタバコを吸っている状態になったら、どんな健康被害があるのでしょうか。
私も第一子を出産するときにとても気になり、具体的にどんな影響を与えるのかを調べてみました。
妊婦さんの受動喫煙の影響
妊婦さんの受動喫煙は、お腹の中の胎児に影響が出ることがわかっています。
私が妊娠中に妊婦検診で通っていた病院では、「母親教室」という講習をほぼ強制参加にしており、喫煙の危険について説明がありました。
受動喫煙により、流産・早産のリスクがぐんとあがるそうです。
また、赤ちゃんの発育にも影響が出て、成長が好ましくなく低体重といったリスクも発生します。
妊婦さん自身がタバコを吸っている場合も、同じです。
私は妊娠初期のつわりで全く吸えなくなったのを機に、そのままやめることにしました。
もし、つわりでも吸える状態であったとしても、万が一流産なんて考えたら恐ろしくて吸えなかったと思います。
せっかく授かった命なのですから出来る限り健康な状態で育てたいですよね。
胎児への影響を考え、タバコを吸うご家族には協力をお願いしたり、分煙になっていない場所は避けるなど、是非とも工夫していただきたいと思います。
受動喫煙は新生児の突然死の原因?
受動喫煙が及ぼす影響は、子供が突然死んでしまう「乳幼児突然死症候群」という病気になる可能性があります。
こちらも私が妊婦検診で通っていた病院の「母親教室」で学んだことなのですが、この話を聞いたときに、すごく恐ろしかったです。
たかだかタバコを吸っていたために、人の命がかかっていることかも知れないなんて想像したことがあったでしょうか。
すぐに主人にも「乳幼児突然死症候群」について話をして、タバコをやめてもらいました。
昔はこのような情報もなく吸っている人にも知識がなかったので、私の周りでは子供の前で当たり前のようにタバコを吸う大人がいました。
今は医学的にこのようなリスクがわかってきているので、周りへの配慮が“マナー”ですね。
受動喫煙を受けた子供は呼吸器系などの病気も
子供が突然死してしまう「乳幼児突然死症候群」という病気のほかにも影響があるとされている病気が呼吸器系です。
せき・たん・息切れ、気管支炎、喘息などがあげられるそうです。
私自身、両親が喫煙者で産まれ育ち、小児喘息と成人になってからも喘息です。
気管支炎は毎年必ず起こします。
私の場合は大人になってから喫煙者で、子供の頃の受動喫煙が原因かは特定できるものではありませんが、少なくとも我が子には“受動喫煙”をさせたくないと思いました。
受動喫煙で子供の学力が低下する!?
理由はわかりませんが、子供の学力が低下するという話を私は耳にしていました。
みなさんも聞いたことがあるでしょうか。
どんな根拠があるお話なのか、調べてみました。
私が調べたサイトではアメリカでの研究について書かれていました。
受動喫煙している子供の尿から出るニコチンの濃度で数学力・語学力を比べたところ、ニコチン濃度が増えるに従い、数学能力および読解力が明らかに低下しているそうなのです。
医学的にちゃんと研究されたことのようですね。
私が耳にした時の言葉が、「親がタバコを吸うと子供がバカになる」と聞いていたのですが、
あながち嘘ではない話だったようです。
子供のために禁煙をしよう!禁煙のすすめ方
先にもお話してきたように、受動喫煙による子供への影響はあると言えます。
十分禁煙の必要性が感じられたのではないでしょうか?
私自身は妊娠初期のつわりでタバコをあっさりやめれてしまったので苦労知らずですが、妊娠していないときの禁煙は失敗ばかりでした。
依存性があってなかなかやめられないので、禁煙外来でお薬に頼り、医師にしっかり監視してもらうのも手だと思います。
私の主人も、禁煙外来から始めました。
禁煙外来を最後まで通い、3カ月ほどでまた吸い始めてしまいました。
依存性が高く、一度禁煙してもすぐに吸い始めてしまうか、何年もしてもまた吸い始める人もいるようですね。
何かよほどのことがかかっていないと、やめられないと思います。
主人が最終的に安定して吸わなくなったのは、やはり子供が産まれてからです。
目の前に小さな命があると、さすがに吸えなくなったようでした。
ところがどうしても仕事が忙しくなると、職場や車の中だけで吸っていたようです。
昨年も仕事が忙しいタイミングでタバコに逃げ、今年もです。
何年繰り返すのかわかりませんが、努力し続けて欲しいと思っています。
胃がんを発症した父のお話ですが、病気を機に手術後にほかの部位もがんになるといけないということで禁煙しました。
ところが5年後、がんの転移もなく順調でもう定期健診の必要がないとなった時、タバコは復活してしましました。
自分の健康がかかっているのに、それでも復活してしまう人もいるのです。
やめられず苦しんでいる主人のために良い方法がないか調べたことがありました。
禁煙外来でもタバコがやめられない人は、タバコを吸うという習慣がやめられないそうなのです。
禁煙外来に行くと、体内からニコチンが消えてくるまでタバコを吸うと気持ち悪く感じるお薬を飲んで、しっかりタバコを吸わないようにします。
こっそり吸っても呼気検査でバレてしまうので、医師が全く吸わなくなるまでしっかり見届けてくれるはずです。
主人曰く、このお薬はなかなかの効果があるようで、飲んでいるときに吸うと吐き気がするほど気持ち悪いそうです。
体内からニコチンが消えると、依存から抜け出せているはずなのですが、体はタバコを吸う習慣を忘れていません。
この習慣の代わりになるものを求めて、ガムを噛むのは、ガムを噛むという習慣が作られてしまうのでおすすめできません。
口寂しくてあめ玉を舐めても、あめ玉を舐める習慣を作るだけです。
最終的には自分の意思だけが、禁煙成功のカギのように思います。
と、厳しいことを言っても周りの人の協力も必要です。
タバコを吸う人は、禁煙中の人の前で吸わないようにしてあげた方が良いです。
その1本の誘惑が辛かったりします。
飲み会などお酒を飲む場所へ行くと誘発しやすいので、避けた方が良いと思います。
これから禁煙を始めようと思っている方は、まずは禁煙外来を試してみてはいかがでしょうか。
保険適用になる受診方法もありますので、禁煙外来だけであっさりやめられたらラッキーですよね。
まとめ
こんなにもタバコの影響がはっきりしてくると、やめずにはいられなくなったのではないでしょうか。
私自身吸っていましたが、当時はここまで色々なことがわかっていなかったので、なんて長い間吸い続けたことでしょうと痛感しています。
お子様への影響があることを考えて、禁煙に挑戦する方は是非頑張っていただきたいと思います。
主人が通っていた禁煙外来では、1日1箱タバコを吸う人が5年間タバコをやめたらなんと約80万円貯金が貯まります!というお話がありました。
きっかけが子供でもお金でも、禁煙が成功する“意欲”となれば良いのではないでしょうか。
また、禁煙まではちょっと・・・という方は、吸わない人への受動喫煙の影響をご理解いただけたと思います。
周りへの配慮をお忘れなく、喫煙していただけたらと思います。
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