子供の中耳炎は、どんな時に発症するのでしょうか。
まだ喋れない赤ちゃんの症状の見分けポイントは?
もしうちの子が中耳炎になったら、どうしたら良いのか、治療ってどうするのか、子供に多い中耳炎の原因から対処法、予防の方法までを我が子が中耳炎で入院した体験も含めてまとめてみました。
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子供の中耳炎の症状と対処法
中耳炎と言えば、私が小学校低学年までよく発症していました。
そんな小さい頃のことでも、中耳炎だけは痛くて我慢ならなかった記憶が鮮明に残っています。
自覚する中耳炎の症状は?
日中は何の問題もないことが多いのですが、不思議と夜になると耳の奥の方にズキズキとした痛みがでてきます。
感覚的には、腫れているんだろう、膿が溜まっているんだろうという感じで、耳の中が火照った感じがしていました。
耳の中で炎症が起きているから音が聞こえなくなるということはなかったので、最初は耳の中がムズムズ、耳かきをしてみて、耳垢かなぁ?と思うような症状からでした。
ただ、次第にズキズキと強く痛みますので、気が付くことができるはずです。
子供が乳児の場合の中耳炎はどんな症状?
では、喋ることが出来ない赤ちゃんの場合、どんな症状が現れるのでしょうか。
我が子で体験した症状をご紹介したいと思います。
娘、現在1歳は、8カ月の頃から毎週中耳炎を繰り返し、1カ月以上継続していました。
暑い8月に生まれ、12月の年末近い生後4か月頃には、はじめて鼻水がずるずると垂れ出て、ミルクを飲むのが苦しそうだったので耳鼻科を受診しました。
鼻かぜとのことで、子供の鼻かぜは長引く傾向にあるけれど、こんな小さい子に飲ませる薬はないので、こまめによく鼻水をとってあげて下さいと指導を受けました。
それにしても長くて、毎度2週間は鼻水垂らしっぱなしでしたが、風邪のほかの症状が出ることはなく、本当に鼻水だけでした。
ところが、生後7か月で4月に保育園に入園させたあとの5月のこと。
4月末ぐらいからまたいつもの鼻かぜを引いているなぁとは思っていましたが、夜中0時頃から熱が40°に至る程の高熱になり、朝までひどくぐずっていました。
生後7か月ぐらいからお母さんの免疫が切れはじめると聞いていたので、ついに本物の風邪をひいたか!?と、思いました。
当時は、生後8か月でまさか中耳炎!?と思いましたが、翌朝小児科を受診したところ、両耳が中耳炎になっていました。
乳児が中耳炎の場合、症状の見分けは気が付きにくいことも
小児科の医師に、「痛がって夜泣きしてなかったかい?」と聞かれたので、赤ちゃんの中耳炎は夜泣きも症状を訴えているということですね。
ただ、夜泣きが始まる月齢の子だとどっちの泣きかわかりにくいですよね。
中耳炎の症状が重たいとあっという間に熱が上がりますが、まだ熱が出ていないとわかりにくいので、鼻かぜをひいていて怪しければ、その夜泣きは中耳炎の痛みの可能性があります。
夜泣きのほかにも、耳を気にして触っているなども見分けポイントのようですが、うちの子の場合、寝入るときに癖でいつも耳を触っていた時期だったので、よくわかりませんでした。
ちなみに、どのぐらい小さい子から中耳炎の心配があるのかと言うと、珍しいケースで生後1か月ぐらいからかかることがあるそうです。
お子様が小さくても心配な症状が出ていたら、早めに小児科を受診されることをおすすめします。
我が子の中耳炎の治療法はこんな感じだった
お薬は、抗生物質と、熱と痛みがあるようだと座薬を処方されます。
我が子は鼓膜が破れてしまった時がありましたが、その時は「点耳薬」という耳に入れる目薬のようなものを処方されていました。
抗生物質により、ばい菌による炎症を抑え、点耳薬により、外部からの細菌感染を防ぐそうです。
お薬で数日もすれば炎症が落ち着き、痛みが消えていくことがほとんどだと思います。
夜泣きをして痛むようだと、座薬が効果的です。
娘は、この座薬に大変助けられました。
解熱の使い方が多い気がしますが、中耳炎の時は痛み止め効果もあるそうです。
「中耳炎で長引く痛みで眠れないと赤ちゃんが疲れちゃうので、何時間起きの回数を守って使ってあげて下さい」と医師に言われ、解熱のイメージしかなかった座薬の使い方を知りました。
熱は下がっているものの、痛がっているのか夜泣きする場合は、しっかり使ってあげるとすやすやと眠れているようでした。
子供の中耳炎が悪化した時の処置は
うちの娘の場合、通常の急性中耳炎から更に悪化してしまいました。
3日ほど経過しても夕方から熱が上がっていました。
そのため、小児科から耳鼻科に紹介され、耳鼻科では3日も高熱が出ているのならすぐに切開してあげましょうと言われました。
切開自体は大人でも涙目になりそうになるほど痛いそうですが、炎症があるまだと痛みがあるので膿を出してしまった方が本人も楽なのだそうです。
鼓膜切開をすると、少しずつ膿が外に出て、耳垂れというつゆのようなものが耳穴出入口あたりまで出てくることがあります。
切開した鼓膜は数日で再生されるそうなので、塞がったタイミングで耳垂れが出なくなりますが、完全に膿がなくなるまではもっとかかっているそうなので、耳垂れがなくなった=(イコール)中耳炎が完治したということではないそうなので、引き続き鼻水のケアは必要です。
我が家の娘の場合ですが、悪化して切開する処置と、炎症が酷く鼓膜が破れてしまう状態が毎週繰り返されたため、生後11か月の時に耳にチューブを挿入するという処置を施しました。
というのも保育園では、鼻水を吸うということが医療行為にあたってしまってできないそうなので、垂れてきたのをふく程度しかしてあげられないとのことでした。
そのため娘を保育園に預けると、8時間以上鼻水を吸ってあげられない状況で我慢させていたので、1カ月の大半が中耳炎になってしまいやすい鼻水が出ていて、治りきれないでいました。
風邪とセットでつきまとってくる中耳炎を1カ月以上繰り返しており、抗生物質も1カ月以上飲み続けていましたし、1週間ごとに鼓膜も破れてしまい、癖のようになってしまっていました。
さらに悪化してまさかの入院
娘の中耳炎は、耳から血の混じったつゆが出ている状態が続いてなかなか治りきらず、血液検査で炎症反応の数値が上がってしまっていたので、まさかの中耳炎で緊急入院しました。
炎症反応の数値が下がるまでの1週間程、入院してしまいました。
入院中に、小児科の先生に鼓膜にチューブを入れる手術を紹介されました。
炎症で膿が出て熱があがるという症状をコントロールするため、鼓膜に穴をあけてチューブを留置し、膿が排出され続けるようにする対処法です。
娘はまだ喋れない0歳児でしたので、是非この手術を受けさせて、熱や痛みから楽にさせてあげたいと思い、受けることにしました。
このチューブは、早いと半年ぐらいで落ちてしまうようですが、万が一2年を越えても自然と抜け落ちない場合、娘の病院の方針では再手術をして取り除くそうです。
半年ぐらいで落ちてしまっても、一般的に小学校あがるぐらいまでで中耳炎のピークは過ぎるようなので、再手術の必要可否は、抜け落ちたタイミングで医師と相談するそうです。
娘は生後11か月ということで全身麻酔で手術を行い、10分程度で終わる手術でも麻酔から覚めるまで1時間以上かかりましたが、もう少し大きい子だと局部麻酔だけでもっと短い時間で処置できるそうです。
子供に中耳炎が多いのはなぜ?
子どもの場合主に、「急性中耳炎」という正式名称の中耳炎がよく起こる方で、風邪の菌が鼻水によって鼻の奥から耳に入り、炎症に伴い痛みが出るそうです。
子供は大人のように免疫がなく、よく風邪を引きますから、必然的に“子供がよくなる”ということなのだそうです。
調べてみたのですが、耳の管の構造が大人と違って、耳管という管が太く、耳に対して水平に近いため、菌が入り込みやすいのも子供に多く発症する原因のようです。
中耳炎の原因を知って予防しよう!
先にも触れたように、原因となる最大の要因が“風邪”です。
日ごろから風邪をこじらせないよう服装などに注意をし、それでも子供の風邪はよくもらってきますので、こまめに鼻水をとることが大切です。
鼻がかめない赤ちゃんはお母さんがよく鼻を吸い取ってあげて、うまく吸えないときは耳鼻科で吸い取ってもらうのも良いそうですよ!
私の娘が通っている耳鼻科では、湯船につかったお風呂のあとに鼻水が柔らかくなったところで吸い取るのが効果的だと教えてもらいました。
鼻水をよくとってあげて、ばい菌を外に出してあげると、風邪も治りが進み、中耳炎予防になるということですね。
まとめ
大人は子供と違って免疫もあり鼻水も自分で出せますが、小さな子供や赤ちゃんは自分で鼻水をうまく出すことができません。
風邪に対する免疫もまだまだこれからできてくるところですし、耳の構造上、子供は中耳炎にかかりやすいということから、鼻水に対するケアが最も大事だと考えられます。
たかが鼻水されど鼻水。
うちの子はまだ小さいので、もし中耳炎に気が付いてあげられなかったらどうなるのか気になって調べてみたところ、難聴になる可能性もあるそうですよ。
風邪は万病のもとですね。
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