夏になると毎年のようにニュースで脱水症、熱中症、熱射病という言葉を耳にしますよね。
毎年6月〜9月の期間に約5万人以上もの人が熱中症で救急搬送されているといわれています。
筆者の住むところもとても暑くなる地域なので、1歳の子を持つ親としては子供の脱水症状にはとても気を使います。
特に赤ちゃんは喉が乾いてもそれを伝えることができないので、大人が気を配ってあげないといけませんね。
そして夏はもちろんですが、実は冬も脱水症状の危険があることをご存知でしょうか?
冬はノロウイルスやロタウイルスなどの胃腸炎により下痢、嘔吐をすると一気に大量に水分を失うので脱水になる事があります。
このことを「冬脱水」と呼びます。
冬はこの冬脱水という隠れ脱水に注意が必要です。
赤ちゃんは夏だけでなく、冬も脱水症になりやすいことを知っておきましょう。
そこで今回は、赤ちゃんの脱水症状の見分け方、対処法などをご紹介します。
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赤ちゃんの脱水症状のサイン、見分け方は?
人間の体の約70%が水分でできていて、赤ちゃんの割合はさらに上がって約70〜80%ともいわれていて、赤ちゃんの1日に必要な水分量は体重1kgあたり100ml前後です。
そして赤ちゃんは代謝が良く、体温調節機能が未熟なのでたくさん汗をかきます。
汗をかく以外にも知らないうちに呼吸や皮膚から水分が失われています。
このことを「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」といいます。
この不感蒸泄も赤ちゃんは大人よりも多いので、赤ちゃんは脱水症状になりやすいといえます。
脱水症状を放っておくと熱中症につながり、体温上昇、めまい、けいれんや意識障害などの症状を引き起こしてしまいます。
さらに赤ちゃんは脱水症状の自覚がないため、寝ている間に症状が進行することもあります。
赤ちゃんの脱水症状は進行が早いため、周囲の大人が注意して見てあげることが必要になります。
脱水症状のサインには症状の重さによって段階があり、以下のようなものがあります。
- 唇か乾燥している
- 肌が青白い
- 体が少しひんやりしている
- 食欲がなくなる
- 不機嫌になる
- おしっこの量と回数が少ない
- 唇がかなり乾燥している
- 便秘気味になりうんちが硬い
- 爪を押して戻るのに2秒以上かかる
- 泣いているのにあまり涙が出ない
- 皮膚が冷たく白っぽく、色が悪い
- 皮膚の弾力がなくなる
- 目がくぼんでいる
- 汗が出ない
上記のような症状が見られたら脱水症状を疑い、適切に対処をしてあげましょう。
脱水症状の対処法!病院に行くのはこんな時
脱水症状の疑いがあるときは急いで水分補給をしましょう。
脱水症状を起こしているときは、水分だけではなく、体液に溶けている塩分「電解質」も失われています。
水分補給する場合は、電解質や糖質を含む赤ちゃん用の経口補水液を与えるのが好ましいですが、白湯や麦茶、ミルク、母乳など赤ちゃんが飲みやすいもので良いです。
経口補水液は処方箋が無くても薬局やドラックストアなどで購入できます。
また、店頭で見つからない時やすぐに必要な場合、経口補水液は手作りも可能です。
1000mlの湯冷ましに大さじ4〜5杯の砂糖と小さじ2分の1の食塩を加えしっかり混ぜれば出来上がりです。
脱水症状中期以上の症状が見られたら病院を受診しましょう。
また、水分をあげても吐いて嘔吐してしまったり、水分を飲み込めないなどの症状がみられたらすぐに病院を受診しましょう。
病院に行くときに食事や水分の摂取量、尿や嘔吐の回数などを詳しくメモしておいたり、いつもと違うウンチをしていたらオムツを持っていくと医師に症状が伝えやすくなります。
赤ちゃんの脱水症状を予防するには
赤ちゃんの脱水症状を予防するには、こまめに水分を与えることが大事です。
上記にも書きましたが、赤ちゃんが1日に必要な水分量は体重1kgにつき100ml前後というのを詳しく説明しますと、我が子の体重が10kgなので
10kg×100ml=1000ml
となり、1歳の赤ちゃんでも1ℓもの水分が必要になる事になります。
赤ちゃんに1ℓも飲ませるのは大変ですよね。
でも大丈夫です。
この1ℓという数字は食事や授乳も合わせたものなので、水分補給として必要な水分量は約400ml〜500mlと言われています。
1kgにつき100mlというのはあくまでも目安なので、汗を多くかいた日などは通常より多めの摂取を心がけてあげましょう。
まとめ
以上、赤ちゃんの脱水症状についてご説明しました。
赤ちゃんの脱水症状を防ぐには、頻回の水分補給が大切で周囲の大人が気を配ってあげる必要があります。
我が子はコップ飲みよりもストローマグの方が飲みやすいみたいで、ストローマグだとごくごくとたくさん飲んでくれます。
生後6ヶ月未満の赤ちゃんは冷たい飲み物はお腹を壊す恐れがあるので、人肌程度か常温のものを飲ませてあげましょう。
是非赤ちゃんに合った水分補給の方法を見つけてあげてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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