いじめと聞くと「うちの子は大丈夫かしら?」と思われる親御さんは多いはずですが、子供が発しているSOSのサインに気づいていない親御さんはたくさんいます。
一番身近にいながら子供の異変に気がつかないのは悲しい話ですよね。
いじめは小学生から、中学生から、というものではなく今では保育園児までもがいじめに悩んでいるのが現状なのです。
この現実をしっかりと受けとめつつ、私たち大人がいじめのSOSを出している子供に対してどのように気づいてあげたら良いのか考える必要があります。
それでは具体的に、私たち大人がどのようにして子供のいじめに気づくことができるのか見ていきましょう。
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いじめられている子供の出すSOSサインと兆候
保育園や学校でいじめられている子は、親や先生など大人に何も相談しなくても、必ずSOSのサインと兆候があります。
私の甥っ子は保育園児なのですが、体にあざを作って帰って来ることが頻繁にありいじめが発覚しました。
しかし本人に問いただしても決していじめがあったことは認めず、はぐらかすそうです。
母親でさえ相談できない状況は子供にとってとても辛いことですので、いち早く気づいてあげる必要がありますよね。
まずは子供がいじめを受けているかどうかチェックをすることで、対策や解決の糸口になります。
以下の項目に当てはまるかどうか早速調べてみましょう。
- 家に帰るとボーとする時間が増えている
- 学校(保育園)や友達の話をしない。
- 持ち物がなくなることが多くなった。
- 服が汚れていたり破けたりしている。
- あざや怪我がある。
- 朝学校(保育園)に行きたがらない。なかなか起きない。
- 朝具合が悪くなることが多い。
- 学校(保育園)の行事を嫌がる。
- 忘れ物が多くなったり成績が下がってきた。
- 急にお金を欲しがる。
- 友達からの電話に出たがらない。
- チック症状があらわれる。
このように様々な兆候が見られます。
これらはほんの一例に過ぎませんが、親御さんが常に子供の様子を観察していることが重要になります。
※「チック症」とは
本人の意思とは関係なく身体の一部の筋肉が突然動くことをいいます。
筋肉の動作は頻繁に起こる素早い運動であったり発生を言いますが、色々な型があるので症状も様々です。
代表的なのが「まばたき・咳払い・肩をすくめる・頭を振る・鼻を鳴らす・汚い言葉を言う」といったことがあげられます。
SOSに気づく為に!早期発見が早期解決の鍵
いじめの対処で一番大切と考えられるのが「早期発見・早期解決」です。
親御さんの中には、「本人が何も言わないからもう少し様子を見てからにしよう。」「何かあれば先生たちがどうにかしてくれるだろう。」と多くの方が言います。
しかしながら、いじめというものは短時間でエスカレートしていき、気づいたときには手遅れと言うことに成りかねません。
お子さんが自ら命を絶ってしまうことは絶対に避けなければいけないのです。
そうならない様にするためにこのような対処法があります。
- いじめの兆候に気づくこと。
- 子供に話を聞くこと。
- 学校の担任への相談する。
- 文書を作成して校長に相談する
- 教育委員会や外部組織への相談をする。
このような5つの順序を踏まえて解決へと導きます。
先ほどご紹介したいじめの兆候があるか確認をして、お子さんに
「何か悩んでいることや困っていることがあるのかな?」
「もしかしたらいじめにあってない?」
と優しく声をかけることから始めましょう。
最初は親御さんに話したがらないお子さんがほとんどですので、仲の良いお友達に様子を聞いてみたり、お子さんの持ち物・服装・体のキズなどを確認してください。
いじめられているかもしれないとちょっとでも疑いがあれば、優しく声をかけ時間を掛けてお子さんから話を聞くことが大切です。
ついこちら側がヒートアップしてしまい、尋問のように問いただしてしまう傾向があります。
また、
「何でやり返さないのか」
「あなたにも原因があるのでは」
「何で今まで黙っていたか」
といったようにお子さんを責めるような言い方は絶対にしてはいけません。
「いじめは100%、いじめる側が悪い」
お子さんを責めるのではなく「私たちがあなたを絶対に守るから大丈夫だよ」とお子さんを安心させてあげることが重要となります。
いじめられている我が子を守ろう。親が出来ること
お子さんの話を聞いてあげることはとても重要になります。
話を聞いていじめと認識したら、後は親御さんが対処しなければいけません。
いじめがわかった時点で次の段階は担任の先生に相談します。
加害者の謝罪といじめを辞めさせるといったことを伝えるのです。
いじめている側の名前を言うことをためらう親御さんもいますが、それでは解決には至りません。
はっきりと「加害者の名前・どういったいじめがあったか」を担任の先生に伝えてください。
担任の先生に相談していじめがおさまることもありますが、いじめが解決しない場合はすぐに校長先生のところに行きます。
この場合は「文書」として要望することで効果が出てきますのでかならず書面に書き示しましょう。
「いじめ被害事実」をまとめた文書と、いじめ解決にむけた「要望書」の2つを作成することをお勧めします。
校長に相談しても解決しない場合は、先ほどご紹介した文書を添えて教育委員会に相談することが効果的となります。
このように子供だけではいじめは解決できないということを覚えておいてください。
また、教育委員会に相談しても解決しない場合は、都道府県の教育委員会や、法務局・警察・マスコミ・弁護士会などの外部団体を巻き込み、事を大きくすることで解決に導く方法もあります。
まとめ
親御さんに心配をかけないように、いじめに対して1人で悩んでいる子供がほとんどです。
「うちの子は大丈夫」ということは決して100%言えることではありません。
会話も必要ですし、日々の子供の観察は怠ってはいけないことがわかります。
私の甥っ子はクラス全員にいじめを受け、園長を含め多くの先生方と話し合いました。
まだ解決には至りませんが、やはり家での親子関係にも問題があったようです。
つまり、「お母さんは忙しいから声をかけてはいけない、僕がいじめられていることは心配するから話しはいけない」このように思っていたようです。
加害者側にも責任はありますが、大人にも問題があることが伺えますね。
私たち親がわが子をしっかりと守っていきましょう!
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