赤ちゃんが生まれる前から猫を飼っている方もたくさんいますよね。
猫も家族の一員として赤ちゃんと仲良くできるか心配もありますが、その前に猫による感染症についても心配ではありませんか?
猫は「パスツレラ菌感染症」という、赤ちゃんの命に関わる危険な病気があります。
ほとんどの猫が持つパスツレラ菌ですが、正しい知識を持てば防ぐことができます。
今回は赤ちゃんと猫が仲良く安全に暮らせるために猫の感染症についてご紹介します。
Contents
スポンサーリンク
猫と赤ちゃんが同居するのは危険なの?
最近YouTubeでよく動画がアップされるようになって猫の人気は急上昇していますね。
すでに猫を飼っている人、これから飼おうと思っている人には、猫から人間に病気が感染する可能性があることをしっかりと知っておく必要があります。
ここで大切なのは「感染はまれである」であると言うこと。
「うちには赤ちゃんがいるから一緒に生活していていいのかしら。」と思う人もいるかと思いますが、実際には適正に飼育をして予防接種を定期的に行っていれば、猫と一緒に暮らしていても感染することはまずないということです。
安心しましたね。
しかし感染した側の話によると、そのほとんどが適正な対応をしていなかったということです。
たくさんの猫を保護し飼っている方でも、1度も感染したことがないという話を耳にしましたが、必要な処置をしっかりとしているがゆえに防げているのですね。
赤ちゃんがいても、大人がしっかりとした飼育方法をしていれば感染はしないのです。
猫から赤ちゃんにうつる危険な感染症の種類は?
赤ちゃんがおなかにいるときに特に注意したい感染症は「トキソプラズマ症」と言って、感染した猫のフンに直接触れたりすることで感染します。
妊娠前にトキソプラズマに感染している場合は何の問題はありませんが、妊娠中や妊娠初期に初めてトキソプラズマに感染するとおなかの赤ちゃんんに障害があったり流産したりと出産のリスクをともいます。
また、飼い猫と生活する上で赤ちゃんがいるご家庭では、人に感染する感染症があるということも知っておく必要があります。
パスツレラ菌
猫のほぼ100%が口の中に保有している菌がパスツレラ菌です。
赤ちゃんが猫に、なめられる、引っかかれたり、かまれた場合は注意が必要です。
免疫力の弱い赤ちゃんは菌によって症状が重症化する恐れがあるので、猫と接するときには十分気を付けましょう。
感染するとひどい頭痛や発熱、皮膚炎や呼吸障害、髄膜炎、外耳炎の症状があらわれます。
サルモネラ菌
サルモネラ菌の感染は食中毒、胃腸炎の症状があらわれます。
この菌は、感染した生肉や感染した人や動物のフンに含まれていますので気を付けましょう。
カンピロバクター
サルモネラ菌同様に食中毒を発症します。
この菌は、感染した生肉や感染した人、動物、鳥のフンに含まれています。
回虫
多くの哺乳類に寄生する菌ですが、古くから知られている寄生虫のひとつです。
世界ではまだ回虫に感染する人は確認できますが、日本では感染している人は少ないです。
しかし、日本でも動物の感染は多く、下痢や嘔吐、腹痛などの症状があります。
飼い猫との接し方には十分に注意し、赤ちゃんと猫が接するときには目を離さないようにしてくださいね。
猫と赤ちゃんが一緒に暮らすための注意点は?
猫から赤ちゃんへの感染を防ぐ基本的なことは、清潔にすることが最も重要です。
トキソプラズマや回虫などの感染症は日頃の予防によって防ぐことが可能です。
他にも、飼育をする上で注意する点がいくつかありますので確認をしましょう。
1.猫を触った手で食べ物を触らないようにしましょう。
猫がウイルスに感染しているかどうかはわかりづらいものですので、猫を触ったらまず手洗いをするようにしましょう。
とはいうものの、飼い猫に触れるたびに手洗いは現実的には難しいですし、手洗いを実行することで触る機会が少なくなってしまうため、猫にとってもかわいそうですよね。
猫を触った場合は、十分に手洗いをしてから食べ物に触れるように習慣づければ大丈夫です。
2.猫のトイレは清潔に保ちましょう。
寄生虫の卵が猫の体内にあった場合は、フンの中に含まれることが多いため排泄物は速やかに取り除き、トイレはいつもきれいにしておきましょう。
トキソプラズマは24時間以上放置された場合、このフンが直接体内に取り込まれてしまうときに感染してしまうため、猫の排泄物は24時間以内に片付ければ感染予防に繋がります。
猫のフンできるだけ早く片付け、猫砂の定期的な取り換えをお勧めします。
3.寄生虫検査・寄生虫予防を行いましょう。
猫を飼っている人で猫の寄生虫検査を行う人は少ないのですが、猫を飼い始めた時や、仮に寄生虫がいなかったとしても1度駆虫をしておくと安心です。
トキソプラズマはフンから発見しづらいのですが、血液検査によって調べます。
たとえ猫が感染していても、ほとんど害を及ぼすこともないですし、駆虫をすることはなく、またできない仕組みになっています。
感染した猫の下痢や嘔吐などの治療はできますが、トキソプラズマの原虫は生涯にわたって潜伏し続けるため駆虫はできないのです。
人も健康な時には発病することはありませんが、検査をすることで対策はできますので、不安な場合はかかりつけの病院で検査をしてみましょう。
4.猫に赤ちゃんの口をなめさせないようにしましょう。
猫が持っている菌やウイルスなどは、猫の体の外に出てしまうと数分から数時間でほとんど死滅してしまいます。
あまり神経質になることではありませんが、口や口の周りをなめさせないように注意をしましょう。
猫の下はざらついているため、なめられると赤ちゃんにとっては痛いと感じますので、猫と接するときには気を付けましょう。
5.猫は完全に室内飼育にしましょう。
猫が健康であれば、猫から人への感染は予防することができます。
猫を健康で病気に感染せないためには、完全に室内飼育を行うことが一番の方法とも言えます。
野良猫を保護して飼育する場合は、飼いはじめにきちんと駆虫をしその後は完全室内飼育にすれば猫への感染を防ぐことができます。
猫が感染をしていない=人に感染しない、ということになりますね。
ただし、人がウイルスを家の中に持ち込んで猫が感染してしまうことがあるため、外で知らない猫を触った場合は、手洗いをしっかりとしてください。
猫ちゃんのためにも二次感染も防ぎましょう。
まとめ
私も現在猫を飼っていますし、妊娠前から飼い猫もいましたが子供達には感染したことが1度もありません。
我が家の猫は完全室内飼いなので、ほかの猫と接することはまずないからですね。
心配だったのは子供が外で野良猫を触ってきたときです。
子供ですから猫がかわいいと思えばなでなでしたくなりますよね。
万が一外で猫を触ってきたら必ず手を洗うこと!
洗わないで我が家の猫に触れれば病気になるよ!と脅かしていました。
子供は猫がかわいいとしかわかりませんので、親御さんがしっかりと猫とのふれあい方を教える必要があるのではないでしょうか。
スポンサーリンク