赤ちゃんを母乳で育てていると妊娠中には思いもよらなかったトラブルがいっぱいですよね。
出産が痛いのは知っていたけど、授乳がこんなにしんどいとは知らなかった!!と、筆者もよくぼやいておりました。
- 授乳初期の方
- 母乳過多の方
- 断乳中の方
などの多くがお悩みなのが、「おっぱいが張って痛い」と言うトラブルではないでしょうか。
圧抜き、と言って母乳を絞るやり方をやろうと思っても、悩みは出てきますよね。
絞れば楽になるけど、それだとさらに母乳が作られてダメだ、と言う説や、そもそも痛くて絞れない…と言う方もいらっしゃるかと思います。
今回はそんな母乳の圧抜きのやり方や張りがひどい時の対処法についてお話しします。
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母乳の圧抜きのやり方とは?
まず、母乳の圧抜き、とは張っているおっぱいを少し絞って、張りを緩ませることです。
ですが、おっぱいを絞って保管しておく「搾乳」とは目的が違います。
搾乳は、赤ちゃんの必要量保管や乳首の休養のために絞り、ある程度の量を絞ることになります。
一方、圧抜きは、母乳自体は少量、おっぱいの張りを解消するために絞ります。
母乳は、赤ちゃんに吸われたり、搾乳して母乳が絞られたりすることで「また母乳を作らなきゃ!」と言うサインを敏感に察知して生成されます。
なので、たくさん絞ってしまうと、また母乳が作られてしまい、おっぱいは張ってしまうので注意しましょう。
圧抜きのやり方は以下の通りです。
- 乳首を柔らかくマッサージして少し母乳を絞る(乳首の詰まりを解消します)
- 張っている乳房(おっぱいの膨らみ)部分を周りからマッサージするように押し、母乳を絞る。
- おっぱいが柔らかくなったらそこでやめる。
を繰り返すことです。
圧抜きで母乳を絞る量と回数
前述のように、絞りすぎるとまた母乳が生成されてしまうので、母乳の絞る量は少量にしましょう。
最初のうちは、すぐにまた生成されておっぱいが張ってしまうかもしれませんが、時間を稼ぐために、おっぱいが完全に柔らかくなるまで大量に絞ってしまうのは「圧抜きの観点では」NGです。
張って痛くなっては少し絞り、張って痛くなっては少し絞り、を繰り返していくうちに体が「もしかしたらこんなに母乳を作らなくてもいいのかもしれない?」と学習していき、少しずつ母乳の分泌が少なくなっていきます。
実際、筆者も産後は母乳の過多と胸の張り(痛み)に悩まされていました。
息子の授乳間隔はそこまで短くなかったので、圧抜きをしたことも数え切れません。
ただし、出産直後、離乳食が始まるまでは、圧抜きのために少量母乳を絞る、と言うのもやっていましたが、思い切って大量の母乳を「搾乳」する、と言う方法もやっていました。
大量に搾乳するとまた母乳が生成されるのは知っていましたが、
- 授乳で乳首トラブルが起きていた時(噛まれて出血、あるいは乳腺炎)
- 深夜どうしても体力的にしんどくて起きれない時
- 災害など不慮の事態の時
などのストックにしようと考え方を変えました。
もちろん、初めのうちは搾乳しても、また次の授乳時間には胸が張るので赤ちゃんに吸ってもらわなければいけないし、夫に搾乳を哺乳瓶であげてもらっても、結局また搾乳して、を繰り返していました。
でも、何かあった時のためにストックしておくと言うのは安心ですし、胸の張りをなくすには大量に搾乳する以外解消ができなかったのです。
また、母乳はホルモンの関係もあり、搾乳より赤ちゃんに吸ってもらった時の方が分泌が促されます。
なので、赤ちゃんに毎回吸ってもらうよりは、搾乳した方が結果的に分泌量が減るのでは、と思います。
圧抜きしても胸の張りがひどい時の対処法!
では、圧抜きをしてもキリがない、痛みがひどい時はどうしたら良いでしょうか。
まずはとにかく冷やす!
母乳がたくさん作られると、胸が張り、熱を帯びたようになります。
まずはそこをしっかり冷やしましょう。
筆者は授乳間隔が空く深夜などは、小さい保冷剤をガーゼに包んでブラジャーの中に仕込んで寝ていました。
低温やけどには十分気をつけたいので、冷たく濡らしたガーゼで拭く、などもOKです。
プロに相談を!
圧抜きしても、冷やしても全く解決しない時は思い切ってプロに相談しましょう。
ここで言うプロとは助産師さんのことです。
出産した産院の助産師さんに診てもらえるところもありますし、大きな病院で出産された方は産後のフォローまではしてもらえないこともあるので「母乳外来」と検索して出てくる医院にかかってみましょう。
マッサージをしたり、授乳方法を見てもらうことでびっくりするくらいトラブルが解決されたりしますよ。
まとめ
授乳中のママを悩ませる母乳過多を始めたとしたおっぱいの張り。
まずは、「圧抜き」と言って、母乳を乳房の硬さが少し解消されるまで、少量絞ってみましょう。
母乳は絞るとまた分泌が促されるため、絞りすぎは一般的には圧抜きには向きません。
ただ、出産直後の方で今後母乳の授乳が続く方は、非常用のストックとして圧抜きではなく「搾乳」としてある程度の量絞っておく、と考え方を切り替えるのもオススメです。
そして、自分でできる対策といえば、とにかく冷やすことですが、それでも改善がみられない場合、思い切って出産した産院の助産師さんや「母乳外来」の受診もお勧めします。
授乳は思いもよらなかったトラブルが実はとっても多いですが、授乳の期間は限られています。
少してもトラブルとストレスが少なく、母乳育児ライフが送れるように応援しています。
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