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赤ちゃんの蒙古斑はいつ消えるの?なぜできるの?治療が必要な場合も!?

赤ちゃん

生後1週間から1ヶ月頃に赤ちゃんのお尻から背中にかけて見られる青あざを蒙古斑(もうこはん)と言いますが、この蒙古斑はどうして現れるのか不思議ですよね。
 

私たち日本人はほぼ100%出現する蒙古斑ですが、色々知らないことが多いです。

自分にも存在していたのは覚えていますし、姉妹同士で「お尻青いね~。」などとお風呂で話していた記憶もあります。
 

ちょっと謎めいた蒙古斑ですが、どのようなものなのか詳しくご紹介しましょう。

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赤ちゃんの蒙古斑はいつ消えるの?

赤ちゃん
 
赤ちゃんにできる蒙古斑。

蒙古斑の消える時期は個人差があるため、はっきりとこの時期に消えるということはいえません。

しかしお尻や腰、もしくは背中に出来た通常の蒙古斑であれば2歳~3歳を過ぎた頃からだんだんと薄くなっていきます。
 

5歳~6歳くらいには消えて目立たなくなるのが一般的ですが、遅い子でも10歳~12歳ぐらいまでには目立たなくなるか消えることが多いです。
 

蒙古斑はお尻から背中にかけてできるのが一般的なイメージですが、中には胸やお腹、手足に出るケースがあり、これを「異所性蒙古斑」と呼びます。

異所性蒙古斑は消えずに残ってしまうケースもあり心配する方もいますが、洋服などで隠れる場所、目立たない場所であれば残っていても問題はありません。

子供にとって精神的苦痛が生じるようであれば治療することも可能です。
 

また、約3%の割合で大人になっても消えないものもあり、これを「持続性蒙古斑」と呼びます。

大きさは直径2cmくらいの円形のものが多く、異所性蒙古斑と同じで放っておいても悪性化の心配はありません。
 

いつまでも消えない蒙古斑にはレーザー治療といった方法がありますが、必ずしもきれいになると言うわけではないので色素が残ってしまう場合もあります。

広範囲であれば全身麻酔で行ったり、ときには入院して治療にあたることもありますので、事前の医師としっかり相談し合って治療を行うか決めるようにしましょう。


赤ちゃんの蒙古斑はなぜ出来るの?

 
蒙古斑が出来る原因はまだはっきりと解明されていませんが、考えられるのは「メラノサイト」という細胞です。

「メラノサイト」は、人の肌色を決める黒色色素であるメラニンを作り出す色素細胞なのですが、皮膚の奥の層の真皮から皮膚の表面に近い表皮の方へと移動します。
 

このメラノサイトが胎児のときに何らかの原因でとどまってしまうことで、蒙古斑が出来るのではないかと考えられています。

また、お尻や腰に蒙古斑が出ることが多いのは、真皮内のメラノサイトが腰あたりで活発に働くためです。
 

蒙古斑は日本人特有なものと思われていますが、日本人だけが出来るわけではありません

「蒙古」という漢字ですがこれは「モンゴル」を意味することなので、その名の通りモンゴル人の赤ちゃんにも、その他アジア系民族の赤ちゃんに見られるため、日本人特有なものではないことがわかります。
 

メラノサイトは通常表皮だけに存在するのですが(真皮には存在しません。)、日本人などの黄色人種は真皮にメラノサイトがとどまってメラニンを産出するため蒙古斑ができるしくみになっています。

治療が必要な蒙古斑!?

ほくろ
 
蒙古斑は子供が成長すれば消えるものがほとんどですが、蒙古斑に似た消えない「青あざ」、「ほくろ」のようなものは治療が必要な場合があります。

太田母斑

太田母斑とは、メラニンが色素を産生するメラノサイトが増殖することが原因で発症するのですが、顔面特に眼球にあらわれることが多い青あざです。

色は青褐色や赤褐色で、多くは片側のみにあらわれる特徴があるのですが、まれに両側に発症する場合もあります。

太田母斑は、生後6ヶ月頃からあらわれることが多く、乳児期にあらわれた場合は成長とともに色が濃くなっていくこともあり、思春期が過ぎてからも発症することもあります。

年頃であれば人の目も気になってしまいます。

太田母斑は自然消滅では消えないため、レーザーで治療が行われますが、レーザー治療の経過中には一時的にあざの色が濃くなる時期があります。

適切なレーザー治療を繰り返し行うことで色素がなくなるか、もしくは薄くなる可能性はありますので、悩んでいるようであれば早めに医師に相談することをおすすめします。
 

青色母斑

青色母斑は、普通のほくろと比べて青みが強くて、表面が盛り上がっているものをいいます。

色や大きさも個人差があり1cm以下の大きさが多く、出来る場所も背中や手足、顔であったりと様々です。

1cm以下の青色母斑の場合は悪性化の心配はほとんどないのですが、1cmよりも大きいようであれば「細胞増殖型」といって悪性化する可能性があり注意が必要となります。

かゆみ・痛みはありませんが、大きさが1cmより大きくなったようであれば医師に相談しましょう。


まとめ

我が家の息子にはの腕には大きなほくろが生まれたときからあるのですが、青色母斑の可能性が高い気がします。

半袖でも隠れる位置にあるため普段は気になることはないのですが、プールであったり着替えをする際に、友達に「大きいほくろだね。」と言われたことがありました。
 

本人は言われることにも、ほくろ自体も気にしている様子はありませんでしたが、やがてそのほくろが大きく成長してしていたため、病院で診察したことがあります。

何の問題もないほくろではありましたが、万が一のためにも診察は必要ではないでしょうか。
 

もし、広範囲の場合や気になるようであれば、治療をして消す方法もありますので早めに診察をおすすめします。

悪性か悪性でないか診断してもらうだけでも安心できますよ。



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