最近では、大人をも悩ませているニキビ。
でもニキビって、赤ちゃんでもできることがあるって知ってました!?
思春期のニキビと大人ニキビは原因が違うと言われますが、子供たちのニキビはどうしてできるのでしょうか。
子供たちに特有の原因や対策をまとめてみました!
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子供のニキビの原因は過剰に分泌された脂と汗!
ニキビというと、思春期特有のもののようなイメージがありますが、実は小さい子供たちとも無縁ではありません。
私たち大人と違い、子供たちは目に見えてぐんぐんと大きく成長していきます。
その過程で、ホルモンバランスの変化などを原因として、赤ちゃんでも皮脂の過剰分泌が起こるのです。
適度な量の皮脂は、肌を刺激から守るために必要不可欠なもの。
しかし、多すぎる皮脂は毛穴の中に残ってしまい、雑菌を繁殖させる温床となってしまいます。
また、お散歩の後など、赤ちゃんの帽子を取ったら、あまりに大量の汗で湯気が立ち上ってきた!なんて経験はありませんか?
子供たちは体温も高く、よく汗をかきます。
汗もすみやかに蒸発すれば、上がりすぎた体温を下げるのに役立ちます。
しかしこちらも、衣服などに閉じ込められて、吸い取り切れない・蒸発できない状態になると毛穴の中で渋滞してしまいます。
毛穴の中に汗が残ったままですと、自分の汗で皮膚が炎症を起こし、あせもができてしまいます。
加えて、汗のたまった毛穴に雑菌が繁殖すると、ニキビの原因となるのです。
子供のニキビを予防しよう!食事や洗顔のポイントは?
以上のことから考えると、子供のニキビを予防するためには、
- 過剰に皮脂を分泌させない
- 大量に出た皮脂や汗を取り除く
ということが大事になってきますね。
では、食事や洗顔など、具体的にはどのような点に気をつけていけばよいのでしょうか。
糖分・塩分・脂肪分を控える
大人でもそうですが、偏った食事は皮脂の分泌をはじめ、体のいろいろなバランスをおかしくします。
中でも糖分・塩分・脂肪分は、ついつい摂りすぎてしまう曲者です。
なぜこの三つばかり食べたくなってしまうのか、こんな興味深い話を聞いたことがあります。
糖分・塩分・脂肪分…。
これは私たち人間が生きていく上で欠かせない栄養素ですよね。
そのため、私たちの体は、この三つの内二つ以上がそろうと「おいしい!」と感じるらしいのです。
また、子供が小さいと、食事の内容も洋食に偏りがち。
洋食は、和食に比べて脂肪分などが多い傾向にあります。
栄養のバランスをとるためには、野菜、豆、海藻などを積極的に利用して、ビタミンやミネラルをたくさんとれるように工夫してあげましょう。
うちの子が小さい時には、グリーンピースがお気に入りのおやつでした。
冷凍ものを活用すれば、ちょっと茹でるかレンジにかけるだけで用意もラクラク。
ついでに自作のお豆の歌なんて歌ってあげたら、お菓子よりもうんと喜んで食べていましたよ。
牛乳を飲ませない
牛乳は、言うまでもなくお母さん牛からいただいているもの。
そのため、牛乳中の女性ホルモンによる健康被害については、乳がんの発生率を高めるなどいろいろなことがわかってきています。
ニキビもその一つ。
これは海外での研究ですが、ジェローム・フィッシャーという博士が、牛乳が思春期のニキビの原因となっていることを発見したとのこと。
思春期のニキビ患者たちが牛乳を多飲していることに注目した博士は、その患者たちが牛乳の飲用をやめた途端ニキビが改善することを確認したそうです。
牛乳には、乳牛の分泌するプロゲステロンが含まれています。
このプロゲステロンは黄体ホルモンの一種なのですが、どうもこれがニキビの原因になっているようなのです。
他のたくさんの害を考慮しても、母乳育児に支障がないのであれば、赤ちゃんにミルクを飲ませるべきではないと思いますし、離乳期に入った後もせっせと乳製品を与えるのはおすすめできません。
牛乳や乳製品を避けることも、ニキビの予防につながります。
皮脂を取りすぎない
皮脂の過剰な分泌がニキビの原因と聞くと、「皮脂はどんどん出てきちゃうんだから、しっかり取らなきゃ!」なんて考えちゃいますよね。
私も若いころは、鼻のあたりが脂っぽくて、一日に何度もしっかり洗顔をしていました。
ですが、私たちの体はとてもよくできていて、皮脂を取りすぎると
「出しても出しても全然足りないぞ!もっと皮脂を出さなきゃ!!」
と、反応してくれてしまうのです。
例えば顔や体を洗うにしても、石けんの利用は一日一回程度にして、ある程度皮脂が残るようにしてあげた方が良いようですよ。
また、弱酸性とか、赤ちゃんや小さい子供によさそうな宣伝をしている商品もいろいろありますが、それらの多くはいわば合成洗剤。
石けんはアルカリ性ですが、石けんで洗った肌はすぐにみずから弱酸性に戻ります。
さらに、洗剤をまくと植物は枯れてしまいますが、石けん水ならば元気に育つという実験を見せていただいたこともあります。
私たちの手肌も、洗剤よりは石けんを使う方が傷みにくいですが、それでも頻繁に使っているとささくれてきたりしますよね。
子供たちに使うならば香料や着色料の入っていない石けんを、それも本当は使わなくてもいいくらいです。
保湿する
上記と同じ理由で、肌が乾燥すると、それに気づいた体が皮脂を活発に分泌するようになってしまいます。
それを防ぐためには、保湿も重要になってきますね。
保湿剤にもいろいろなものがありますが、大抵は香料など余計なものが混じっています。
私の子供も、乳児期にひどい乾燥肌になって、あれこれ保湿剤を試しました。
でも、どれも焼け石に水…。
唯一多少効果が感じられたのは、白色ワセリンでした(今になって思えば、効果が少なかったのは、ミルクでアレルギーを起こしていたせいもあるようです)。
この方法は、友人の結婚式で久々に再開した友だちに教えてもらいました。
以前は年中乾燥肌なイメージだったのに見違えてすべすべ肌になっていたので、どんなお手入れをしているのか聞いてみたんです。
そうしたらなんと、水で洗顔して、薄くワセリンを塗っているだけ!
彼女は、自分の子供にも同じケアをして問題は起きていないと言っていました。
手をかけすぎず、でも乾燥しないように。
ある程度は体の方で調節してくれるものですから、あまり神経質にならず、気楽にやってみましょう。
すすぎ残しに注意する
髪の生え際や耳の後ろなどにシャンプーなどが残っていると、これもニキビの原因になってしまいます。
子供たちはじっとしていないので、なかなかすすぎも大変ですよね。
髪の毛が引っ付くほど汗をかいていると、しっかりシャンプーしなきゃと思うかもしれません。
でも、汗って水溶性なんです。
お湯だけで洗っても落ちるんですよ!
小さい内はシャンプーをこわがる子も多いですよね。
乾燥肌や敏感肌が気になるときには、シャンプーが刺激になってしまうこともあります。
使いすぎ、すすぎ残しが心配な時も、お湯で遊びながらしっかり汚れを落としてあげれば大丈夫です。
睡眠不足や紫外線もニキビの原因!生活で気をつけること
ここまで皮脂や汗への対策を考えてきましたが、いろいろ手を打っても症状が改善しない場合は、次のようなことにも注意してみましょう。
睡眠時間をたっぷりとる
子供たちが体を作ったり、修復したりするのは眠っている間。
睡眠中に出る成長ホルモンの働きです。
もしニキビができてしまっても、よく眠る子の方が治りが早いのではないでしょうか。
また、眠りにつく時間は遅くないのに、なんとなく眠そうだったりする子は、睡眠の質が悪いのかもしれません。
寝る前一時間は、テレビを消しておくなどして興奮させないようにしましょう。
肌の刺激になるものを避ける
例えば、普段何気なく使っている洗濯洗剤や柔軟剤、消臭剤なども肌に優しいとはいえません。
わが家でも、花粉の季節に柔軟剤を使い始めたら子供の肌荒れが悪化した、という苦い経験があります。
他に原因が思いつかないときは、そういった間接的な刺激にも目を向けてみましょう。
紫外線を浴びすぎない
昔から、「赤ちゃんにはひなたぼっこをさせなさい」って言われますよね。
紫外線を浴びないでいると、骨がもろくなってしまいます。
その一方、刺激の強い紫外線は、浴びすぎるとニキビの原因にもなるんです!
日焼けの後肌が乾燥することがあるように、紫外線は肌のバリア機能を低下させます。
すると雑菌が繁殖しやすくなるということが一つ。
また紫外線はニキビの原因となるアクネ菌を活性化、さらにアクネ菌の出すポルフィリンという毒素が紫外線によって活性酸素を発生します。
紫外線を浴びるだけでも皮脂の酸化が進むのに、この活性酸素がそこに拍車をかけるのです。
酸化した皮脂は毛穴に詰まりやすく、ニキビのリスクが高まることが一つ。
こういったことから、紫外線を過剰に浴びないことも大切です。
ただし日焼け止めによる刺激や、日焼け止めを落とすための石けん類による刺激で余計に肌が傷む場合もありますので、帽子や上着なども活用してお子さんの負担にならないようにしてあげてくださいね。
まとめ
子供たちのニキビの原因は、過剰な皮脂と汗。
加えて紫外線や睡眠不足、洗剤などの外的刺激も原因となる場合があることがわかりました。
実は、最近うちの子も繰り返し鼻の周りの毛穴がつまるようになってきました。
今は小学生ですが、急に体が大きくなったり少しずつ大人に近づいていく過程で、ホルモンのバランスも変化している最中なのだろうなと思います。
あまりにプツプツ盛り上がって気になる時もありますし、そのうちのいくつかは小さなニキビになることもあります。
朝はだいぶ適当なので、洗顔は夜お湯で洗うだけですが、入浴で毛穴が開くからか、しばらくするといつのまにかつまりが解消されて、ニキビもきれいになっています。
ニキビができても、ひどくなるかならないかは免疫力によるのでしょう。
成長過程で皮脂の分泌が増えるのはやむをえません。
結局、早寝早起きや、三食美味しく食べて、よく笑う…なんてことが一番大切なのかもしれませんね。
もっと小さいお子さんの場合は、ニキビができても原因を特定するのはなかなかむずかしいかと思います。
でも、規則正しく生活してちゃんと睡眠もとれていれば、とりあえずそこには問題がないと考えて、他の原因を探ることができますね。
ところで厳密にはニキビではないのですが、体に何かよくないもの…例えば便秘のガスや老廃物などがたまってしまうと、それを体外に排出しようとしてニキビのような発疹が現れることもあります。
そうでなくても皮膚の疾患は原因究明が難しく、病院でも理由がわからないままお薬を出すことも多いと言われます。
ニキビの問題も、体全体を整えることで解決していくように思いますが、いかがでしょうか。
子供たちからニキビの悩みが消えますように!
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