いつものように赤ちゃんの歯を磨こうとしたら、あれ、歯が妙に白い!?
それ、虫歯のはじまりかもしれません。
私の子どもは赤ちゃんの頃、歯磨きが大嫌いでした。
ただでさえワンオペ育児で余裕もなく、毎日の歯磨きタイムは抑え込んだり蹴っ飛ばされたりの大騒ぎ!
そんなとき、あれを見たのです。
「しあげはおかあさ~ん」と歌に呼ばれて出てきたお母さんが、ちゃちゃっとしあげみがきをしていく某テレビのはみがきコーナー。
疲れとはこわいもので、私は「なぁんだ、しあげみがきってあんなに簡単で良かったんだ!」と目からウロコでした。
さっそくその日から、超簡単しあげみがきを採用したところ…。
なるべくして、うちの子に初期虫歯が発生したのでした。
Contents
スポンサーリンク
赤ちゃんの白くなった乳歯は初期虫歯だった!原因は?
原因1.原因菌の感染
甘いものを食べるだけでは、虫歯はできません。
それでなくとも胃の小さい赤ちゃんは頻繁にミルクや食べ物を欲しがります。
ミルクを飲むたびにお口の掃除をしているという赤ちゃんはなかなかいないと思いますが、初めのうちはそれで心配ないのです。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、まだ細菌が住み着いていません。
一方、大人の口の中には300~400種類の細菌が存在しています。
その数、歯をよく磨く人でも1000~2000億個、ほとんど磨かない人では1兆個にものぼるとか!
虫歯の原因となる、ミュータンス菌もその1つ。
もちろん毎日の歯磨きで数を減らしていくことはできます。
でも、虫歯の治療をしたばかりの人、今現在虫歯がある人のお口の中には相当数のミュータンス菌がいると思っておいた方がよいでしょう。
そして、細菌は生き物ですから、お口からお口へと感染します。
つまり、まわりの大人から赤ちゃんに虫歯の原因菌が移ってしまうことが、虫歯の第一ステップとなるのです。
原因2.歯の質
そもそも、赤ちゃんの歯は大人とはだいぶ違います。
以前歯医者さんに子どもを連れて行ったとき、先生が、乳歯にはまだまだ未知のすごい力が秘められていて、現在研究が進められているんですよと教えてくださいました。
そんな乳歯のミラクルパワーは非常に気になるところですが、そもそも赤ちゃんの歯は虫歯には強くありません。
赤ちゃんの歯は、大人の歯に比べてだいぶエナメル質がうすくできています。
歯の表面を覆うエナメル質は、虫歯などから歯を守る大事な役目を負っていますが、赤ちゃんたちの歯はいわば細菌による長時間の攻撃に耐えられません。
飲んだり食べたりした後すぐならば、簡単に汚れを取ることができますが、時間がたつにつれてミュータンス菌がプラーク(歯垢)を作りはじめると完全に取り除くのはちょっと大変。
あまり神経質になる必要はありませんが、歯が生えてきたら時々優しくふいてあげたり、ミルクや離乳食の最後にお湯やお茶を飲ませるなどすると予防になりますよ。
原因3.糖質
ミュータンス菌がプラークを作って糖質を分解すると、酸が生成されて歯を溶かし始めます。
ですが、そこまで進行する前にお口の掃除をすれば問題ないですね。
こんなことを書くと、お出かけ先でおやつを与えたときなど心配になってしまうかもしれません。
でも大丈夫!
赤ちゃんたちはしょっちゅう、スタイが透けるほどよだれをたらしていませんか。
動物たちはケガをすると、ペロペロ傷をなめて消毒しますよね。
赤ちゃんもあのたくさんの唾液で、お口の掃除をしているのです。
赤ちゃんの白くなった初期の虫歯の治療法は?
私の子にもできました、初期虫歯!
それはそれは責任を感じて、すぐ小児歯科を予約しました。
でも「まだ小さいから」という理由で治療はしてもらえず…。
ただし、毎日ちゃんと歯磨きしていれば治るかもしれないと言われたのを信じて、それまで以上に食後の歯磨きをがんばりました。
さすがに数日で結果が出たわけではありません。
でもちゃんと治りましたよ!
これは大人の口の中でも日々起こっていることなのですが、実は食事の度に歯の表面は少し溶かされているのだそう。
それが、唾液の中のカルシウムなどによって毎度毎度修復されているのです。
赤ちゃんの歯はエナメル質が薄く初期虫歯が発生しやすいですし、毎日のぞいて見るので自分の歯の状態よりも小さな変化が気になります。
けれどきちんと汚れを落として、それ以上虫歯を進行させないようにすれば、自然とお口の中で修復されて、不自然な白さも消えていくのです。
赤ちゃんが虫歯にならないために気を付ける事!
以上のことをふまええると、赤ちゃんを虫歯にしないために、気を付けられる事は2つあります。
順に見ていきましょう。
1.原因菌をうつさない
1つは、赤ちゃんに虫歯の原因菌を感染させないこと。
もし私たちが風邪やインフルエンザにかかったら、赤ちゃんにうつらないようマスクをします。
同様に、大人の口の中のミュータンス菌が赤ちゃんのお口に移動しないような対策が有効です。
具体的には、
- コップやスプーンなど、赤ちゃんと同じ食器を使わない。
- 口うつしで食べ物を与えない。
- お口にキスをしない。
などがあげられます。
食べ物の温度を確認したり、一つのお皿から赤ちゃんとシェアしたりすると、ついうっかりしがちなので気をつけてくださいね。
私はだいぶ気を張って注意していたつもりでしたが、突然口の中にうちの子のちっちゃな手を突っ込まれ、びっくりしているうちに今度はその手を自分の口に押し込んでいるのを見てがっくりと脱力したことがありました。
虫歯予防も大事ですが、この時期の赤ちゃんとのスキンシップはとても大切。
毎日の触れ合いもぜひ楽しんで、赤ちゃんを安心させてあげてくださいね。
フッ素?
子どもがじっとして治療を受けられる頃になると、大抵の歯医者さんは虫歯予防のためにフッ素を塗布してくれます。
でも、これって本当に効果があるのでしょうか。
CM等では虫歯予防の代名詞のように言われるフッ素、皆さんの歯磨き粉にも入っているかもしれません。
ですが、フッ素はネズミやゴキブリを駆除するために使われている毒物だということをご存知の方はどれほどいるでしょうか。
海外では虫歯予防のために水道水にフッ素を添加している国もあります。
虫歯になる人が減っているのはフッ素の効果だとされているようですが、フッ素の添加をしていない国でもあまり変わらない結果が出ているという話もあります。
虫歯を減らしているのはフッ素ではなく、予防意識の高まりや歯ブラシの改良などが理由かもしれません。
また、フッ素を大量摂取すると死亡することがあります。
赤ちゃんの仕上げ磨き用にフッ素ジェルなども販売されており、私も知らずに使っていたのですが、今となってはおすすめできません。
子ども向けのフッ素商品には甘いフルーツの味などがつけてあります。
私の子どもは知らぬ間にチューブからフッ素ジェルを吸っていたこともありましたし、小学生になってからは、お友達から「どこそこの何味の歯磨き粉がおいしいよ」などと教わって帰ってくることもありました。
お子さんは自分では判断できませんから、まわりの大人が気をつけなければいけませんね。
まとめ
以前、市の乳児検診に行ったときのことです。
歯科衛生士さんによる、お口ケアの個別指導がありました。
私はすでに子どもを初期虫歯にしてしまった後で、毎日フッ素ジェルを使って仕上げ磨きをしていました。
しかし適量がよくわからない、実際に歯に吸収されているのかどうかも不安だと、私はフッ素の使い方を相談しました。
すると意外な答えが!
小さなお子さんにはフッ素を使ってはいけません。
もっと大きくなってから、それでも歯ブラシの先にちょんとつける位にしなさい、それ以上つけてはいけません…と、そう言われたのです。
その年配の歯科衛生士さんは、おそらく立場上、フッ素が毒だとはおっしゃいませんでした。
でも今にして思えば、根拠なくフッ素を歓迎している私たちに、考えるきっかけを与えてくださっていたのではないでしょうか。
初期虫歯は、基本的な歯磨きで治せます!
焦らなくても大丈夫です。
どうぞ落ち着いて、楽しく歯磨きタイムを習慣づけていきましょう。
スポンサーリンク