肌荒やニキビのお薬といえばオロナイン!という人も多いですよね。
私が子どものころから、オロナインを常備薬にしているお宅が多かったように思います。
私たちにとっても身近なお薬、オロナイン。
ところで、オロナインが何からできているか知っていますか?
ずっと当たり前に使っているものって、案外素性が知れなかったりしますよね。
肌が敏感になり、免疫力も下がりがちな妊婦さん。
いつものようにオロナインを使っても大丈夫??
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妊娠中の肌荒れにオロナインを使用すると胎児に影響するの?
一家に一つあると、なにかと便利なオロナイン。
でも、常備薬の定番すぎて、どんな成分が入っているのか確認したことのない人も多いのではないでしょうか。
オロナインを製造している大塚製薬によると、オロナインには副作用の心配される「ステロイド」が使われておらず、妊娠中の使用も問題ないとのこと。
また毎日続けて使うことも問題ないとされていました。
普段からオロナインを使ってきた妊婦さんにはうれしい情報ですね。
ですが、一応成分をチェックしてみましょう。
オロナインの中身は次の通り。
クロルヘキシジングルコン酸塩液(20%):有効成分1g中10mg
手術などにも使われる、消毒薬です。
耳に使うと難聴や神経障害を起こす危険があります。
また、膣や外陰部、口などの粘膜につけてしまうと、ショックやアナフィラキシーの危険があるとのこと。
妊娠中に限りませんが、粘膜のかゆみなどには使わないようにしてください。
ラウロマクロゴール
界面活性剤の一種です。
軟膏の粘度の調節や、にじみ出した体液の吸収に使われます。
ポリソルベート80
界面活性剤の一種。
食品や化粧品、医薬品など、いろいろなところで使われています。
染色体の異常や発がん性などの疑われるデータもないわけではないようですが、規模の小さい試験だったため、大量に摂取しなければ安全ということにされています。
硫酸Al/K
ミョウバンです。
アルミニウムを含むため、食品では気をつけている人も多いかもしれません。
経費毒性については、はっきりわかりませんが、オロナインを一度に大量に使うこともないでしょうから、大丈夫かなと思います。
マクロゴール
水溶性で毒性の低い化合物であるため、軟膏の基剤に使われるそうです。
グリセリン
ヒトを含む多くの動植物の体内に存在するアルコールの一種。
添加用には、石油やパーム油から作られます。
オリブ油
オリーブオイルです。
高温でも酸化しにくい油です。
ステアリルアルコール
白いロウ状の、高級アルコールです。
皮膚を保護しなめらかにしたり、乳化製品を白くするために使われます。
安全性が高いとされています。
サラシミツロウ
脱色・脱臭したミツロウです。
軟膏の材料に使われます。
ミツロウ・サラシミツロウにアレルギーの出る人もいるようです。
ワセリン
石油から生成される油です。
こちらも酸化はしにくいとされる一方、紫外線による油焼けで皮膚の変色の副作用があるともいわれます。
長時間日に当たるような場合は、オロナインを塗った部分を衣服などで保護しておくと安心ですね。
自己乳化型ステアリン酸グリセリル
乳化安定作用の高い界面活性剤です。
安全性が高いとされています。
香料
香りづけのほか、防カビ・防腐効果があります。
一部危険性のある香料もありますが、この表示ではわかりません。
また、香料との相性によっては、香料に含まれる成分(化学物質)でアレルギー反応を起こす場合もあります。
オロナインに限らず、もし香料による匂いを嗅いで調子が悪くなるようなら、その使用を避けた方が無難でしょう。
精製水
水から、塩素やミネラルなどの不純物をすべて取り除いたもの。
普通の水より浸透力が高く、敏感肌の方にも安心とされています。
妊娠中にオロナインを使うときの注意点は?
妊娠中も使ってよいとされているオロナイン。
ただし、妊娠の有無にかかわらず、
- 湿疹(ただれ、かぶれ)
- 化粧下
- 虫さされ
には、使ってはいけないとされています。
使われている成分から考えると、ただれだけでなく、耳や、口や目・陰部など粘膜部分への使用もやめておいた方がよさそうですね。
また、これまでにオロナインや、同じくクロルヘキシジンを含むお薬などでアレルギー症状が出たことのある人は使用しないでくださいね。
オロナインの効果はこれ!
何にでも効きそうなイメージのあるオロナインですが、実際の効能はこちらです。
- にきび
- 吹出物
- はたけ
- やけど(かるいもの)
- ひび
- しもやけ
- あかぎれ
- きず
- 水虫(じゅくじゅくしていないもの)
- たむし
- いんきん
- しらくも
個人的な意見ですが、オロナインには即効性というか、あまり強い効果はないように感じています。
サイトにも、5~6日使用しても症状が良くならないときにはオロナインの添付文書を持参して病院などで相談するようにとの旨が記載されていました。
軽い症状ならばいいですが、妊娠中は使えるお薬も限られてしまいます。
もし効果が感じられないときには、気になる症状がひどくならないうちに病院で診察を受けてくださいね。
まとめ
オロナインは妊娠中でも使ってよいとされていることがわかりました。
しかし、
- 粘膜に使用しない
- 塗ったところを長時間日光に当てない
などの注意をしながら使った方が良さそうですね。
オロナインの注意書きからも、「じゅくじゅくしていない水虫」とか、「軽いやけど」とか、とにかく皮膚がきちんとある状態で使うようにとの意図がうかがえます。
私は薬には疎い方ですので、子どものころからなんとなく、いつも家にある塗り薬はどこにつけても大丈夫!と思っているふしがありました。
ケガをしたら、とりあえず赤チンつけとけばいいんだよ、みたいな感覚です。
ところがある日、医療関係の仕事をしている友人が「その薬はかゆみによく効くけど、日に当たるとシミになりやすいのよね~」などと話しているのを聞いてびっくり!(注:オロナインのことではありません!)
それまで薬の副作用に「シミ」という発想もありませんでしたし、なんというか、私の中で長年の軟膏への勝手な信用がガタ落ちになったできごとでした。
お薬も時には必要ですが、症状が出なければトータルの使用量を減らすことができます。
例えば、私がつらかったのは、食器洗いによる手荒れや大人ニキビ。
ある時思いついて、合成洗剤から石鹸に、洗顔せっけんから固形石けんに変更したところ、嘘のように症状がおさまりました。
また、冬になるとあかぎれした手にハンドソープがしみて、手洗いがつらくなったことはありませんか?
こちらも固形石けんで洗ってみたら、ちっともしみなくて驚いたことがありましたよ!
子どもが幼稚園のころに、指先が荒れて痛いからと手洗いを断固拒否されたときも、この方法で無事手を洗わせることができました。
なにかしら不快な症状が出ている時は、治療とともに原因を取り除くことも大切ですね。
この記事を読んでくださった人は、きっとお薬の安全性にとても関心をもっている人でしょう。
この先赤ちゃんが生まれると、自分だけでなく、大事なお子さんを苦しめている症状の緩和とお薬の安全性を天秤にかけなければいけない場面も出てくるかと思います。
誰かのいいなりではなく、自分で選ぶという姿勢を忘れずに、健全なマタニティ&子育てライフを楽しんでくださいね!
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