夏になると、いつの間にか増えている、蚊。
最近は冬でも温かい屋内で越冬する蚊もいるそうで、わが家でも昨年の冬、押し入れからふらふらと出てきたことがありました!
部屋の中に蚊がいると思うと、いつどこから狙ってくるかと気が気ではありません。
早速季節外れの蚊取り線香を焚きました。
そこでちょっと疑問が…??
このもくもくした煙、妊娠中に使っても大丈夫なのでしょうか。
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妊娠中に蚊取り線香を使用すると胎児に影響する?
妊娠中に蚊取り線香を使うことで、何か問題はあるのでしょうか。
それにはまず、蚊取り線香で蚊を防ぐ原理から見ていきましょう。
蚊取り線香には、
- 除虫菊に含まれる天然の有効成分「ピレトリン」
- ピレトリンを模して合成された「ピレスロイド系成分」
が練り込まれています。
これに火をつけ高温にすることで、有効成分が揮発します。
さらに煙が周囲に滞留することで、有効成分を霧散しにくくさせています。
ピレトリンもピレスロイド系成分も、ヒトや動物の体内に入っても速やかに分解されるため、妊娠中に使っても問題はありません。
もちろん、胎児にも影響しないので、安心して使ってよいとのことでした!
ただ、締め切った場所で使用すると長時間煙が立ち込めて苦しくなってしまいますので、妊娠中に限らず、適度に喚起をしながら使うようにしてくださいね。
また、蚊取り線香には殺虫効果だけでなく、忌避効果も期待できます。
煙が目に見えない場所では何の効果もないように思いがちですが、有効成分の濃度が低いところでも蚊が嫌がって近づかなくなるので、蚊取り線香、結構頼りになるのです。
妊娠中のオススメの虫除け方法は?
以上のことから、妊娠中にオススメな虫除け方法の一つは蚊取り線香だと言えるでしょう。
開発当初の蚊取り線香は、棒状で倒れやすく、火事が起きやすいことも問題とされていました。
現在のうずまき型は、長時間使える上に倒れにくい形状なのもありがたいところです。
とはいっても、つわりやホルモンバランスの変化などで、蚊取り線香の香りが嫌になることもあるかもしれません。
今は蚊取り線香の中にも
- においを抑えたもの
- 花の香りをつけたもの
など、いろいろな種類が選べるようになってきました。
気に入った香りの蚊取り線香が見つかれば、お香感覚で、虫除けをしながらリラックスすることもできそうです。
また、除虫菊以外にも、虫除け効果の期待できるハーブがあります。
ハーブの香りを集めたアロマオイルを利用して、虫除け対策をしたことのある人も多いのではないでしょうか。
ですが、その中には、妊娠中の体調の変化で必ずしもおすすめできないものが含まれています。
例えば、市販の虫よけスプレーよりも安心だからと使う人の多い「ペパーミント」には、同時に血圧を上げる効果があるといった具合です。
アロマオイルの中には子宮の収縮を促す香りなども存在するため、注意が必要とされています。
しかし、困ったことに、アロマの虫除け効果を紹介しているサイトなどを見ても、人によって良い悪いの分類の仕方がまちまち。
そもそも虫除けに使う程度なら、必ずしも自分が香りを吸ったり肌につけたりする必要はないので、それほど神経質にならなくても良いのかもしれません。
とはいえ、やはり妊娠中は大事な時期ですから、少しでも心配のあるものは使いたくないですよね。
薬剤よりもハーブを使いたいという場合は、念のため使い方を工夫してはいかがでしょうか。
身に着けるというよりは、窓辺など蚊の侵入口にハーブやアロマストーンなどを飾るようにすれば、間接的に蚊を防ぐこともできます。
では、外に出る時はどうでしょうか。
できるだけ薬剤に頼らないという観点でいうならば、
- 蚊の多い場所には出かけない
- 蚊のいる時期は長袖や長ズボンなどを着用する
ということになりますよね。
私は普段スカートをはくことが多いのですが、夏はスカートの裾から蚊が入り込んで、見えないところで何か所も刺されるという大変な目にあうことがしばしばあります。
おなかが大きくなってくると、着るものの制約も出てくるかと思いますが、あまりヒラヒラしたものは避けた方が良さそうですよ。
あるいは、蚊の発生数を減らすという考え方もあります。
夏本番を迎える前に、雨水がたまりやすいところを整理してボウフラがわかないようにする。
またお庭の草取りなどをして蚊が隠れる場所を減らしておけば、玄関を出入りするたびに、蚊に刺される心配をせずにすみそうです。
妊娠中にベープを使っても大丈夫?
妊娠中の蚊取り線香の使用はOK!
ならば、妊娠中にベープなどを使用することにも問題はないのでしょうか。
結論からいうと、問題のあるものとないものがあるようです。
虫除け剤を妊婦さんが使う上で、特に問題になるのが「ディート」。
海外では、妊娠中のディート使用に由来して、精神障害等をもって生まれた赤ちゃんの報告があるとのこと。
日本国内の製品では、海外のものほどディート濃度の高い薬剤は使われていないようですが、念のために避けておいた方が安心かと思います。
また、妊娠中は肌も敏感になりやすく、それまではなんともなかった成分で炎症が起きてしまうこともありますよね。
肌に直接つけるタイプの虫除け剤を使用したい場合は、まず少しだけつけてみて、ムズムズ痒くなってきたり、ヒリヒリと痛みを感じたり、赤くなったりというような変化が起こらないか確認した方がよいでしょう。
なにかしら変化を感じた際には、薬剤を良く洗い流した上、使用を中止してください。
実際、こういったことを気にする妊婦さんは多いようで、メーカーのF&Aに妊娠中の使用についての回答が掲載されていることも多々あります。
虫除け製品の購入や使用を考えている方は、事前に一度ご確認くださいね。
まとめ
蚊取り線香の有効成分、ピレトリンやピレスロイド系成分は、胎児への影響もなく、妊娠中でも安心して使えることがわかりました!
これまで恐る恐る使っていた妊婦さんも、どうぞご安心くださいね。
また、ハーブやベープなども、体調や用途に合わせて選べば、便利に使えそうです。
私もこれまで、蚊取り線香の有効成分が、目に見えないところで揮発していたとは知りませんでした!
私は、子供のころからよく蚊に刺されます。
長い間、蚊取り線香は煙にこそ効果があると思っていたので、小さいころはよく煙に飛び込んで体にまとわせたり、それこそスカートの中に煙を入れたりしていました。
煙のある所には有効成分も滞留しているので、それでも間違いではないのですが…。
妊娠中は、煙の中にいなくても忌避効果が期待できるというのがうれしいですよね。
ところで、私も経験がありますが、「天然成分」と「合成成分」では、天然成分の方が安心安全と思われるかもしれません。
しかし、ふぐ毒やトリカブト等の毒が、天然にもかかわらずヒトに有害であるように、必ずしも「天然成分を選ぶべき」とはいえないのです。
今回のピレトリンとピレスロイドに関していえば、例えば含有量が同じ場合、ピレトリンは天然成分のため不純物を含んだ量になりますが、ピレスロイドは有効成分だけを合成しているのでその分(ほんの少しですが)効果が高くなります。
また、ピレスロイドは対象を虫に限定している分、人への有害性はより低くなっているようです。
どちらを選んでも大きな差はありませんが、もし少しでも安全なものを選びたいという方は参考にしてみてくださいね。
蚊の害はかゆさだけではなく、怖い病気を媒介されるリスクもあります。
妊娠中も上手に虫除け対策をして、気持ちよくお過ごしください!
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