私が産科で「妊娠おめでとうございます!」と告げられたのは、クリスマスイブの日の事でした。
寒い寒い冬到来で、ホワイトクリスマスになるかならないかと盛り上がる時期ですよね。
そんな時期に大活躍するのが“こたつ”ですが、妊婦さんは「電磁波」が気になります。
さて、妊婦がこたつを使っても良いのか、胎児に電磁波の影響はないのか、さらに妊婦が安全に使える防寒対策について、詳しくお話していきたいと思います。
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妊娠中こたつは電磁波がお腹の赤ちゃんに影響する!?
日常の暮らしに欠かせない家電製品の中で、電磁波を発生しているものはたくさんあります。
パソコンや電子レンジもそうですし、こたつも電磁波を発する家電のひとつです。
家の中では常に電磁波にさらされていると言っても過言ではありません。
妊娠すると電磁波の影響を心配される方もいると思いますが、現在のところ、電磁波で胎児や生まれてきた赤ちゃんに影響が出たという報告はないそうなのです。
ただし、妊娠初期に電磁波を浴びることで流産や胎児の奇形のリスクが増すという意見もあります。
オフィスで長時間パソコンに向かう必要がある妊婦さんは、電磁波予防エプロンなどを購入して使っている方もいますね。
ですので、こたつそのものの電磁波が悪影響を及ぼすというより、長時間使用で電磁波を浴び続けることが危険な可能性があるのだと言えると思います。
また、妊娠初期にこたつに入ると、流産や産まれてきた赤ちゃんの
- 先天性障害
- 小児がん
- ぜんそく
などの影響があるという意見もあるそうです。
ですが、これも現時点で因果関係がはっきりしているわけではありません。
そもそもこたつの長時間使用はおすすめできませんので、必然的に電磁波の影響が出る程の使用にはなりにくいのではないかと思います。
つまり、気になる方に限っては影響を心配する方がストレスになりそうなので、使用を控えましょうと言う程度ではないかと思います。
妊婦がこたつを使う時の注意点は?
こたつの電磁波がおよぼす赤ちゃんへの影響について、特に問題が報告されていないということをお話してきました。
妊婦でも、暖をとるためにこたつを使うことは問題ありません。
では、妊婦がこたつを使う時の注意点についてお話していきましょう。
長時間の使用及び同じ姿勢でいない
こたつに長時間入っていると、こたつの中の下半身のみ温まり、上半身との温度差が出て汗をかきやすくなります。
その状態でいると風邪をひきやすくなるので注意が必要です。
「こたつで寝てしまい風邪をひいた」なんて聞いたことがある話ですよね。
また、お腹が大きくなった妊婦さんが長時間同じ姿勢で過ごしていると、血行が悪くなり、足がしびれてくることもあります。
そのせいでお腹が張ることもありますので、長時間利用で同じ姿勢をとっていることはおすすめできません。
こたつで寝ないように
こたつで毎日のように寝続けると、自律神経が乱れ免疫力の低下などが考えられます。
というのも、人は寝るときに体温を下げようとします。
ですが、こたつに入っているため下半身の体温は下がらず、上半身のみ体温が下がります。
すると、上半身と下半身に体温の差が出てきてしまい、自律神経が乱れる可能性があるのだそうです。
そして、体は一生懸命に体温を下げようとして、体力を使って汗をかこうとします。
そのために、こたつで寝ると体が休まらないのです。
また、こたつで寝ていると長時間汗をかくということになっているのですが、身体から水分が失われます。
それは脱水状態になりやすいということになります。
母体の健康状態が損なわれれば、胎児にも影響が出ます。
こたつで頻繁に寝ることは控えた方が良いでしょう。
私は小さい頃から「こたつで寝ると風邪をひく」と聞かされていたのですが、単にお布団で寝かせるための親の嘘かと思っていました。
体が疲れて風邪をひきやすくなることや脱水症状になるかも知れないことを知ってしまうと、こたつで寝ない方が良いと言うのがお分かりいただけると思います。
ましてや妊婦さんは、体調を崩しても簡単に薬が飲めませんので気をつけたいですね。
こたつ以外に妊婦が使える安全な防寒対策グッズは?
妊婦さんに限らず、女性は冷え性の方が多いと言われていますよね。
妊婦さんは特に、お腹を冷やしてしまうと胎児にもよくない影響があります。
そこで、こたつ以外におすすめの安全な防寒対策グッズをご紹介していきます。
外出時も暖かいカイロ
電気も使わず、家でも外でもこれが一番です。
体を直接温めてくれるので一日中どこにいても温かく過ごせます。
しかもお値段はコンビニで1枚数十円から売られていますが、ドラッグストアなどで1パックで買うともっと安く使えます。
持続時間も大半が12時間~14時間程のもので、寒い日の朝1枚貼れば夜までしのげます。
妊婦さんは腹帯をつけていることが多いと思いますが、カイロを腹帯の上から貼るとちょうどよく暖かいです。
私も妊娠中の冬は毎日のようにカイロをお腹と背中に貼っていました。
私は全体的に厚着してしまうと衣類のかさばりがストレスになるタイプだったので、カイロだと薄くて目立たず使えてかなりおすすめです。
妊婦さんの腹帯も防寒になる
お腹が大きくなってくると、それを支えるために腹帯を巻きます。
巻くタイプもあれば、腹巻のようになっているものもあります。
この腹帯は、冬場はお腹を冷やさないための防寒グッズになります。
色々な種類が売られていますので、温かそうな生地の厚いものを選んで使うと良いでしょう。
普段持っているもので防寒!重ね履きをしよう
冷え性の女性は普段から重ね履きをしている方もいらっしゃいますね。
靴下やソックスを2枚、3枚と重ねて履けば普段持っているものでも防寒できます。
重ねて履いているのでちょっと暑いなと思ったら1枚脱げば良いだけです。
もともと分厚いものを履いているより調整がききますし、新たにグッズを買うこともなく対策が出来ます。
この方法も私個人としてはよくやっていて、とてもおすすめです。
お腹まですっぽりカバーできるあったかマタニティパンツ
大きくなったお腹周りもすっぽり履ける、暖かい素材のパンツです。
普通のストッキングやタイツではお腹がきつくなってきているので、こちらを買っておくことをおすすめします。
ゆったりしているので、お腹が大きくなってきたときの衣服のストレスもなく履けます。
部屋着やパジャマとしても使えるので、1つあって損はないと思います。
マタニティウェアのお店で購入できます。
ちなみに私は、大きめのサイズのタイツで何とかなるんじゃないかと買うのをためらっていました。
妊娠期間中の冬だけのものだと思うとあまり気乗りしなかったのですが、やはりお腹周りがきつくなり1つ購入しました。
マタニティ用だとさすがゆったりとストレスなく履けました。
もっと早く買えば良かったと思うほどお腹周りが楽でしたし、お腹周りから足先まで温かくしてくれるので、とてもおすすめです。
冬の定番アイテム!マフラーや手袋、レッグウォーマーの活用
マフラーは、マフラー1枚つけているだけでかなり温かいです。
首元から入ってくる冷気を遮断することで、冷えを防げます。
また、女性は指先や手が冷たくなりがちなので手袋も必需品ですね。
ストッキングやタイツでもまだ冷えるようなら、レッグウォーマーも活用することをおすすめします。
これをつけるだけでも、割とすごく暖かいですよ。
まとめ
私の妊娠が分かったのが12月の冬で、雪解けがはじまる4月ぐらいまでこたつを使っていました。
妊娠初期で、どういうわけか異常に寒いと感じていた冬でした。
帰宅してすぐだと部屋がキンキンに冷えているため、部屋が暖まるまで随分こたつにお世話になりました。
寒い思いをして風邪をひいてしまってはいけないので、適度にこたつを使用するには問題ないと思っています。
こたつは健康な状態の人が使っても、長時間の使用やこたつで寝てしまうと健康を損なう恐れがあります。
妊婦さんはより健康管理を慎重にしなければならない時ですが、冷えも大敵です。
あたたかくて気持ちいこたつですが、妊婦さんはくれぐれも寝ないように気をつけて下さいね。
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