妊娠中期から、お腹の中のたぶん膣・・・?というあいまいな感じでチクっ!としたことがありませんか?
子宮の入口あたりなのか、出口なのか、お腹が痛いわけじゃないのは確かだという感じの痛み。
もしかして赤ちゃん出てきそうになってるの?
そんな不安さえ覚えるようなチクチク感。
でも痛みがずっと続くわけではないし、これが子宮頚管無力症という病気だったりしないのかな?
と、心配しまう方もいらっしゃると思います。
私も妊娠中、膣に痛みを感じることが何度かありましたが、痛みを感じる原因と考えられることがいくつかありました。
では、妊娠中の膣の痛みは子宮頚管無力症なのか?
膣の痛みの原因と、痛みの対処法について、詳しくお話していきましょう。
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妊娠中に膣が痛くなった!子宮頚管無力症なの?
子宮頚管無力症(しきゅうけいかんむきんしょう)とは、妊娠中期以降に子宮口が柔らかくなって開いてしまい、破水、早産、流産となってしまう疾患のことです。
エコー検査によって、
- 子宮頚管が短くなっている
- 内子宮口が大きく開いている
- 羊水が入っている袋が突き出ている
といった状態が確認できると、子宮頚管無力症と診断されます。
子宮頸管無力症と診断される妊婦さんは、全部の妊婦さんの中で0.05%から1%程度と言われています。
そのため、子宮頸管無力症の発症率そのものはさほど高いものではありません。
とはいえ、妊娠中の症状でこの「子宮頸管無力症」は危険視されることが多いのです。
まだまだ出産まで日があるというのに、膣が痛くなると心配になる妊婦さんもいらっしゃると思います。
しかし実際には、妊娠中期に膣の痛みを感じたり赤ちゃんが出てきそうな感覚を覚えるのは、さほど心配するような原因ではないケースがほとんどです。
それでは、妊娠中に膣に痛みを感じる原因について、詳しくお話していきましょう。
妊娠中に膣が痛くなる原因は?
妊娠中に膣が痛くなる原因は、いくつか考えられます。
病気の可能性の他に、いくつか原因となりうることがあります。
では、詳しくお話していきましょう。
お腹が大きくなってきて臓器が圧迫されている
妊婦さんのお腹が大きくなると、さまざまな臓器が圧迫されることになります。
特に膀胱や腸などが圧迫されてしまうと、赤ちゃんが出てくるような感覚になることも。
他にも、
- お尻側に向けて子宮が引っ張られるような感覚
- 子宮の中から赤ちゃんに押されているような感覚
などです。
お腹の中から圧迫されていて、膣あたりが痛いような感じを覚えるママも少なくありません。
私も妊娠中、お腹から押し出てきそうな感覚で膀胱あたりを圧迫されている感覚があり、この感覚は痛い感じと共に尿意を促すので困ったものでした。
胎動により痛みを感じる
赤ちゃんの手足や足などが、ママのお腹の中のどこにあるかによって、出てきそうな感覚を覚えることもあります。
胎動によって
- 腸が押される
- 肛門部分が圧迫される
ということも少なくありません。
お腹の中の赤ちゃんがいる場所によって胎動の感じ方が違うのですが、お腹側の動きは比較的すぐに胎動だと判断することができます。
ですが、内側にある赤ちゃんの手足や頭などが動いた時は腸が圧迫されやすくなり、出てきそうな感覚を覚えることがあるのです。
私の妊娠中も、いきなり「ズキン!」と膣と言うか子宮の出入り口付近に痛みが走ることがあり、冷や汗が出る程のこともありました。
エコー検診時に心配であることを話すと、お腹の画像を見ながら「赤ちゃんの足がここにいるので、勢いよく動いてたのでしょう。」
と言われ、痛みの原因が胎動だとわかりました。
ママの便秘や下痢によるもの
ママがひどい便秘の状態や、反対に下痢を繰り返している状態になると、出てきそうな感覚を覚えることがあります。
特に便秘が解消されると、出てきそうな感覚を覚えることが多いです。
下痢の場合、頻繁に腹痛を感じていると、腸や肛門部分などが圧迫された感覚があり、それと同時に赤ちゃんが出てきそうな感覚を覚えるママさんもいます。
また、お手洗いで力を入れた時も筋肉が収縮するので、赤ちゃんが出てきそうな感覚を覚えるケースも少なくありません。
これは多くのママさんが経験するものではないでしょうか。
切迫流産や切迫早産の可能性
切迫流産、切迫早産は、臨月を迎えてもいないのに出産が近づいてしまう状態になります。
この場合は絶対安静が必要になり、入院するケースも珍しくありません。
ただし、切迫流産、切迫早産で赤ちゃんが出てきそうな感覚を覚えるときには、その他にもいくつかの症状が同時に現れます。
- 赤ちゃんが出てきそうな感覚
- 破水をしてしまう
- 出血をしてしまう
などもあるので、膣の痛みだけではなく違う症状が現れます。
このような症状があらわれた時には早急にかかりつけ医に連絡しましょう。
子宮頸管無力症の可能性
子宮頚管無力症の症状により、子宮をしっかりと支えるための子宮頸管の働きが弱く筋力が低下している可能性も考えられます。
また、子宮頚管が短いママの場合も、赤ちゃんが出てきそうな感覚が強くなり、実際に赤ちゃん、そして子宮がどんどん下がってきてしまうことがあります。
これは切迫早産につながりますので、赤ちゃんが出てきそうな感覚が長く続くような場合は注意が必要です。
ただし、このような症状が現れていれば、普段の妊婦検診時の内診でだいたい判明します。
妊娠中に膣が痛くなった場合の対処法は?
妊娠中、膣が痛くて赤ちゃんが出てきそうな感覚になったら、どのように対処すればよいのでしょうか。
すぐに治まりそうでも病院に行くべきなのか、悩みますよね。
では、いくつかの対処法がありますのでご紹介していきましょう。
お腹の張りがない場合
お腹の張りが感じられない場合であれば、基本的にはあまり気にせずに過ごすことが大切です。
知らず知らずのうちに症状が収まっていることもあります。
お腹の張りがある場合
お腹に張りがある場合は、横になってみましょう。
それで張りがひくようであれば、ちょっと疲れているのでゆっくり生活しましょう。
1日に10回以上張るようなら受診してください。
姿勢を変えてみる
姿勢によって臓器が圧迫されていることがあるため、楽な姿勢を探しましょう。
座っている状態で赤ちゃんが出てきそうな感覚を覚えるママが多いため、横になったり、少し背中を反らすような姿勢になってみると良いかもしれません。
色々な姿勢に変えているうちに症状がなくなるケースがほとんどです。
私も妊娠中、赤ちゃんの位置が悪いのか、臓器を圧迫しているのか、姿勢を変えて良くなったことが何度かありました。
まずはこの方法をお試しになってみると良いかと思います。
赤ちゃんに話しかけてみよう!
胎動によって赤ちゃんが出てきそうな感覚を覚えるときには、赤ちゃんに話しかけてみましょう。
お腹に手を当てながら話しかけると、赤ちゃんはしっかりとママの声を聞いています。
それに反応した赤ちゃんは、元気に動きながらお腹の中で体勢を変えたりもします。
今までママの臓器を圧迫していた手足などの位置が変わります。
そうすることで出てきそうな感覚がなくなるケースも多いです。
お腹の張りが強い時は受診しましょう
赤ちゃんが出てきそうな感覚と共に、非常に強い張りが続いてしまうようなときには、切迫早産などの疑いもあるため、すぐに受診した方が良いです。
そこで特に問題がないと言われれば安心することができます。
まとめ
妊娠中期に入り、お腹も大きくなった頃で膣に痛みがあると、もう出てきてしまうのではないかと心配になりますよね。
特に初産であれば過剰に余計な心配も多いはずです。
とは言え、基本的には切迫早産や早産でない限り、赤ちゃんが急にそのまま出てきてしまうようなことはありません。
膣の痛みの他に、お腹の張りがおさまらない場合や、出血がない限りは、気にせず過ごすのが良いでしょう。
出産を一度経験するとわかるのですが、出産する時は、子宮などが赤ちゃんを押し出しながら力むことによって、赤ちゃんが出てきます。
私も妊娠中、体勢を変えた時などに膣に痛みを感じると、赤ちゃんが出てきてしまう可能性もなくはないのだろう!?と勝手に想像し、力を入れるのをためらったことがありました。
しかし、妊娠中期の普通の生活の中で、ママが力を入れて膣に痛みがあっても、赤ちゃんは急にポン!とは出てきませんので大丈夫です。
そして、病気の可能性がある場合は、膣の痛みの他に症状が出てきますので、あまり神経質にならず、心配しすぎてストレスを貯めないようにした方が良いでしょう。
ただし、子宮頚管無力症の可能性があれば受診が必要ですので、異常を感じたらすぐにかかりつけ医に連絡して下さいね。
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