私も「ちょっと休もうかな」と横になったときに限ってますます胸が苦しくなり、息が上がってしまうなんてことがよくありました。
そんな心配な息苦しさ、いったいどうして起こるのでしょうか。
妊娠中に息苦しい時の原因と対処法を調べてまとめてみました。
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妊娠中に息苦しい原因
妊娠すると女性の体にはいろいろな変化が起こってきます。
中でも繰り返し感じる息苦しさには、病院へ行った方がいいのか、それほどではないのかと迷っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
妊娠初期から出産まで、同じような息苦しさを感じたとしても、その原因は一つではないかもしれません。
では、どのような原因が考えられるのでしょうか。
いくつか例をあげてみましょう。
貧血
女性の体は、もともと月経などで鉄分が不足しがちです。
鉄分が足りずに貧血になると、めまいや動悸、息切れを引き起こすことがあります。
また、妊娠中の体は胎児にも血液を回すため、血液の全体量が増えています。
しかしこれは血液量自体が大幅に増えているのではなく、水分で補っている状態。
おのずと運べる酸素の量も不足がちに…。
結果、全身に酸素を運ばなくては!と心臓がフォローに回ります。
こうして心臓の負担が増えることでも、動悸や息苦しさを感じるようになるのです。
「息苦しさ」というと呼吸器の問題かと思いがちですが、胸の苦しさは心臓から感じている場合もあるんですね。
不整脈
私は妊娠前から、ひどく疲れたときに正体不明の息苦しさに襲われることがたびたびありました。
初めの内はわけもわからず横になったりしていましたが、ある時脈が乱れていることに気づいたんです!
こちらも心臓からくる息苦しさですね。
特におなかが大きくなってからは、胸を圧迫されるせいもあるのか仰向けで寝ると必ずといっていいほど不整脈が起こりました。
その頃たまたま読んだ本に「妊娠中仰向けで寝ると息苦しくなることがあります」という記載があったもので、私はそんなものかと思って放置してしまったのですが。
でも産後の入院中に不整脈を発見されてちょっとした騒ぎになり、「なんで言わなかったの!」とずいぶん心配されてしまいました。
お産は全身にものすごい力がかかります。
私は産後に体中ものすごい筋肉痛で、看護師さんに懇願して塗り薬をもらったほど!
もし不整脈に気づいたら、万一のこともないとは言い切れません。
検診の時にでもぜひ先生に相談してくださいね。
子宮からの圧迫
だんだんと子宮が大きくなるにつれ、ふくらんだ子宮に横隔膜が押し上げられてきます。
私たちが呼吸をするとき、空気を取り入れて肺が膨らむときにはその分横隔膜が下がっている状態です。
しかし子宮が横隔膜を押しているので肺はいつものように膨らめず、一度に吸い込む酸素の量も少ないので息苦しく感じるのです。
薬の副作用
切迫流産・切迫早産の恐れがあるときに処方される薬には、副作用として息苦しさを感じることがあるものがあります。
またそれに限らず、内服薬が体に合わないときには息苦しさを含め不快な症状が現れることがありますよね。
お薬のせいかな?と思った時には、早めに病院で相談して薬の種類や量を変えてもらうと良いでしょう。
血圧の変化
ホルモンの影響で、妊娠初期から中期にかけては血圧が低く、妊娠後期には血圧が高くなってきます。
この血圧の変化が心臓に負担をかけて、息苦しさの原因となることもあります。
不安・ストレス
「マタニティブルー」と言われるように、妊娠中は心も不安定になりがち。
私も頭では「しっかり休んだ方が赤ちゃんのため」とわかっていながら、入院中の事、赤ちゃん用品の準備の事、やたらと高い検診費用のこと、あれやこれやと心配事があふれ出して眠れない時期がありました。
このような精神的な苦しさが体に影響を及ぼすと、息苦しさや不眠、頭痛などの症状が現れることがあります。
妊娠中に息苦しい時の対処法
息苦しい時には、まずは安静にすることです。
靴下を脱いだり、衣類をゆるめることで血流が安定して楽になることもありますよ。
また、心臓や肺に負担がかかっているときには、少し頭が高くなるようにして横になるのも良いでしょう。
横になる際は左側を下にしてみてください。
経験上仰向けはおすすめできません。
また、どういった場合に息苦しさを感じやすいのかを、そのつど医師に伝えましょう。
前述したようにお薬を変えてもらったり、貧血であれば鉄材などを処方してもらえるかもしれません。
息苦しい時の安眠方法
息苦しさでよく眠れないと、体調を崩しやすくなり、赤ちゃんの発育も心配になってしまいますよね。
心配事が増えてますます眠れない!なんてことにならないように、負担の少ない寝方をご紹介しましょう。
- 息苦しい時には、枕を少し高くして左側を下にして横たわります。
- 大きなおなかもしっかり床で支えられるので、まず重さから解放されることができますね。
- 左腕はまっすぐ床の上に伸ばします。
- 左脚は直角になるくらいまで深く膝を曲げて姿勢を安定させてください。
- 両脚の間に抱き枕かクッションを挟みます。
- 抱き枕がなくて右手が落ち着かないときには、腕の間にもクッションや大きめのぬいぐるみなどを入れるのもいいですよ。
まとめ
妊娠から出産までの一年足らずで、妊婦さんの体や心はめまぐるしく変化しているんですね。
そのしわ寄せが息苦しさとなって現れてくるのだと思うと、私もいまさらながらに納得してしまいました。
私自身妊婦健診の度に言われたことですが、息苦しさに限らず不調を感じたらまずは安静にすること。
そして経験豊富な先生に相談することが安心、安産への近道だと思います。
皆さんがゆったりとした気持ちでマタニティライフを過ごせますよう願っています!
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