ある時を境に、きっと誰にでもできてしまうほくろ。
でも、私たちはほくろのない子供の肌を知っているがためにひどく動揺してしまいます。
将来のことを考えても、できればほくろのないまま成長させてあげたいと思いますよね!。
ほくろを作らせない、増やさない方法はあるのでしょうか。
また、ほくろを消すことは可能なのでしょうか??
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子供のほくろが多い原因は何?
赤ちゃんの時には、ほくろなんて一つもなかったのに、大きくなるにつれて、あちらにポツンこちらにポツンと現れるほくろ。
私も、自分の子のきれいな肌を見ながら「一生ほくろができませんように!」なんて願ったりしましたが…、やっぱりできてしまいました。
いったい、ほくろの原因は何なのでしょうか。
ほくろは「色素性母斑」あるいは「母斑細胞性母斑」といわれる、あざの一種です。
色素細胞(メラノサイト)がメラニンを作る過程で何か強い刺激を受けると、メラノサイトが活性化しすぎて、ほくろができてしまいます。
メラニンと聞くと、つい紫外線を避ければよいと思いがちですが、実は他の刺激でもメラニンは生成されます。
例えば、大きく分けると、次のようなものが肌の刺激となります。
紫外線
誰にでも分け隔てなく降り注ぐ紫外線。
やはりほくろの大きな原因の一つです。
最近は紫外線の害が大きく取り上げられるため、美白や皮膚がんなどを気にして、極力日光に当たらないよう心掛けている人もたくさんいますよね。
紫外線は、遺伝子を傷つけるほどの強力な刺激です。
その刺激から肌を守ろうとして、メラノサイトが活性化すると、私たちの肌はだんだんと色が濃くなり、日焼けした状態になります。
ストレスをためず、規則正しい生活をしていれば、紫外線が弱まるにつれて黒くなった肌細胞も生まれ変わり、元の色に戻ります。
しかし、その代謝がうまくいかないと、ほくろやシミ・そばかすとして部分的に残ってしまうことがあるのです。
摩擦や圧迫
肌が刺激と感じるのは、なにも紫外線だけではありません。
日常的な摩擦や圧迫も、立派な刺激となります。
例えばぴったりした下着で圧迫されている部分など、痒くなって掻いてしまえば二重の刺激になりますね。
私はここ数年、買い物帰りの重たい袋をいつも左腕にかけて歩いていました。
そうしたら、昨年あたりから左腕の、その部分だけに点々とシミができてきてしまいました!
子供の場合だと、
- 体を洗う時やお風呂の後にタオルでごしごし擦ってしまう
- 身に着けるもののゴムが窮屈
だったり。
抱っこひもやおんぶひもを使うときに、脚の付け根などが圧迫されたり擦れたりということもありますので、気になる場合はクッション性の良いものを選ぶなど気をつけてあげましょう。
炎症
やけどや湿疹等の炎症も、それ自体が肌にとっては刺激です。
ニキビや発疹を掻きこわすなど、起きた炎症に手を出してしまうことで、さらにメラノサイトが活性化してしまうので注意が必要です。
また、良かれと思って日焼け止めやクリームなどを塗ることもあると思いますが、肌に合わないものですと、それらも炎症を引き起こし、刺激になります。
うちの子もそうでしたが、炎症がかゆみを伴うと、病院ではステロイド剤を処方されます。
ステロイドは最終的に肌からしか排出できないようで、少量だとわかりませんが、大量に使用すると塗った部分だけ肌の細胞が熱を持って逆立ってしまい、さらにひどい炎症を引き起こします。
子供は代謝が活発なので、炎症でシミができた程度ならば時間とともに薄くなります。
でもほくろだと、一度できたものは自然に消えてはくれません。
ストレス、生活習慣の乱れ
ストレスや過労、睡眠不足、栄養バランスのかたよりなどが原因で、ホルモンのバランスが崩れてしまうことがあります。
そのあたりは、大人も子供も同じですね。
すると、メラニンの代謝がうまくいかなくなって、メラニン色素が肌に残りやすくなります。
そういったこともシミ、そばかす、ほくろの原因の一つです。
子供のほくろを増やさない方法はある?
ほくろを増やさないためには、肌に与える刺激をできるだけ少なくすることです。
- 紫外線を避ける
- きつい衣類を着せない
- ごしごし擦り洗いをしない
など。
最近は病気やバイキンの感染を防ぐために、頻繁にアルコール消毒をさせる家庭も多いと思いますが、やりすぎるとそれも手指が荒れてくるなど炎症の原因になります。
紫外線は有害物質のように思われがちですが、一方で子供たちの歯や骨を強くするために欠かせないという一面も持っています。
また、紫外線対策として有効とされる日焼け止めですが、こちらは子供にとって有害な可能性があります。
日焼け止めに使われる成分の中で、特に危険といわれるものには、次のようなものがあります。
オキシベンゾン
アレルギーの原因となったり、発ガン性が指摘されています。
紫外線吸収剤に使われます。
パラアミノ安息香酸、プソラレン
皮膚がんのリスクがあります。
また、日焼け状の症状が起こることがあります。
こちらも紫外線吸収剤に使用されます。
酸化チタン
子供の脳や精巣にまで入り込み、細胞死や生殖機能の低下を引き起こす可能性があります。
また発ガン性があるともいわれています。
紫外線散乱剤に使われます。
酸化亜鉛
こちらも発ガン性が心配される成分です。
紫外線散乱剤に使われます。
「日焼け止めは、日焼けは防げるけれど皮膚がんは防げない」という言葉があります。
子供達には日焼け止めを塗るよりも、
- 帽子をかぶらせる
- 薄手の長袖を着せる
- 夏の外遊びは涼しい時間にさせる
などで対策した方がよいかもしれません。
日焼け止めを使いたいならば、うたい文句だけではなく成分表示をよく見て購入するようにしましょう。
また、規則正しい生活をさせることや、栄養バランスのよい食事をさせることなど、ほくろの予防のためにしてあげられることもあります。
ストレスをためさせないために、親子仲良く過ごすというのも、美しさと健康の秘訣ですね!
子供のほくろは除去できる?
ほくろは、シミと違い、自然に消えてはくれません。
除去するためには、大人と同じように
- 美容整形外科などでレーザー治療を受ける
- 皮膚科での除去手術を受ける
ということになるでしょう。
レーザーの場合、子供への負担は少ないですが、根本治療ではないため、いずれ同じ場所にほくろができてしまう可能性があります。
また、美容整形外科での施術は自由診療となる可能性が高く、費用面での負担は大きくなります。
一方、除去手術の場合、ほくろの根の部分からくりぬいてしまうので、同じほくろが再発することはありません。
しかし、傷が深くなる分完治までに時間がかかったり、痕が残ることもあるようです。
ただ、病院でそのほくろが良性か、皮膚がんなどの悪性のものかを調べてもらうことはできます。
そういった心配から除去を考えているのであれば、検査のために一度受診してみてもよいかもしれません。
良性のほくろを取る、取らないは完全に見た目の問題ですので、個人的には子供のうちに決定する必要はないのではないかと思っています。
お子さんが大きくなった時に、その子自身がほくろのために深く悩んでしまうようならば相談に乗ってあげてはどうでしょうか。
まとめ
毎日子供のお世話をしているお母さんたちにとって、シミ一つなかった子供の体にほくろが現れるのは、ちょっとした事件かもしれません。
考えてみれば、自分の顔よりも見ている時間が長いのですから、当然ですよね。
私も、自分の子供にほくろができた時、一つ目、二つ目、三つ目くらいまでは「えぇ~っ!」とショックを受けていました。
でも、四つ目あたりからだんだんと許せるようになってきましたよ。
ほくろもかわいい我が子の一部だと思えば、チャームポイントにも見えてきますし、なによりほくろは生きていく上で自然なものだと思えてきたからです。
実はその間、子供の体中にひどい痒疹が出てしまい、その痕もしばらく大小の水玉模様のように色素沈着していましたし、うっかりお湯をかぶってやけどしてしまったところなどは数年間茶色く痕が残っていました。
そうした辛い記憶の痕に比べると、ほくろなんてそんなに気に病む必要はないと思えたのです。
お子さんが大事だからこそ、親はその見た目が気になってしまうこともあります。
ですが、子供たちの魅力はほくろの一つ二つに左右されて減るものではありません。
ほくろも含めて、「あなたは、とっても可愛いよ!」と言ってあげると、子供たちはすごく喜びますよ!!
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