子育て中の悩み

反抗期の男の子が親を無視する理由と対処法!

反抗期

いつもそばを離れず可愛かった息子が思春期や反抗期を迎えて、最近はこちらが話しかけても無視をするようになった……親としては悲しいですよね。
 

私の子供も思春期を迎え、会話が減りました。

子供の成長は喜ばしいことではありますが、同時に寂しく感じてしまうものです。
 

そんな反抗期を迎えた男の子が親を無視する理由と対処法、そして親が気を付けたいNG言動についてまとめてみました。
 

Contents

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反抗期の男の子が親を無視する理由

反抗期
 
反抗期を迎えた男の子が親、特に母親に対して無視をしたり、話したかと思うと

うるさい

と言って部屋に閉じこもってしまうのはなぜだと思いますか?
 

自分が思春期を迎えた10歳前後(女性なら8歳前後)から自分の反抗期を思い出してみてください。

あまり覚えていない……という人であっても親の干渉が嫌だったな、とか親が口うるさく感じたなという時期があったのではないでしょうか?
 

思春期を迎えると、体つきも変化してきて男女の性差を感じるようになります。

同時に、思考や論法なども男女では変わっていきます。
 

反抗期は親の価値観から抜け出すための反動であり、『自分を大人として認めて欲しい』という気持ちが表れてくるものです。

男の子の場合、口が達者な女の子よりも勢いが必要で、それが“暴言”や“無視”という形で表れます。
 

それなのに母親は何かと

『宿題はやったの?』『部活はどうなの?』

と質問ばかりで、口やかましく感じてしまいます。
 

そもそも男性は、女性の頭に浮かんだことをそのまま口にする語法が理解できません。

お小言のついでに後から後から継ぎ足して、最後には別のことまで怒っていることが多いと、男の子は沈黙するしかないのです。

話を長引かせない為に、口を閉ざしてやり過ごすことが対応策であり、男の子ができる唯一の抵抗が『沈黙』というわけです。
 

女性は『だから』『それで』と順接の論法で話すことが多いのですが、男性は『しかし』『でも』と逆接の論法で話すことが多いものです。

論理的でスピーディーな言語展開が身に付いてくると、

「それで?結論から話してくれないかな」

と耐えられなくなります。
 

それを許すだけの寛容さはまだ身に付いていない反抗期の男の子は母親の話にイライラして『うるさい』と制止するか、無視をしてやり過ごすという方法を取るのです。
 

そして“無言”は親であっても触れられたくない聖域を守るための外堀でもあるのです。

別に学校での出来事などは話しても構わない話題であっても、反抗期の子供にとっては次々に話が広がって自分が話したくないことや触れてほしくないタイミングで口ごもりたくはないので最初から話さないようにしているのです。
 

無言になった時は『質問しすぎだよ』という子供からのサインです。
 


反抗期の男の子が無視をする時の対処法

親子の会話
 
反抗期は大人の独立心と親への依存心が共存している時期です。

親としてはそれに矛盾を感じるかもしれませんが本人はそれに気が付かず、親や周囲との間合いの調整は自分でしたいと考える時期なのです。
 

子供の反抗期は親にとっても自分と息子との関係を見直す時期です。

今の息子に相応しい新しい習慣を作るようにしましょう。
 

親が反抗期の息子にできるのは、

  • 言うべきことはしっかりと伝える
  • 付かず離れずの距離で付き合う

ことです。
 

先に述べましたが、自分が聞きたいことを聞くのではなく、息子が話したいことにしっかりと耳を傾けるようにしましょう。
 

反抗期の息子とは進路に関わる受験や、学校でのトラブルなどで親が『知らなかった』で済まないようなこと以外は基本的に放っておくことです。
 

一歩引いたところから見守り、おおらかに『手ではなく、目をかける』ことを心がけましょう。
 

反抗期の男の子は学校のことなど話さない場合が多いのですが、その時は女の子の親と話すと良いでしょう。

女の子は反抗期を迎えても母親とはよく話すので、学校での出来事を知っていることが多いものです。
 

それも難しいときは、学校に足を運び様子をうかがったり、担任の先生と話す機会を増やすと良いでしょう。

ただし、聞いた話をひけらかしたり、問い詰めるようなことはしないようにしましょう。

自白をせまる刑事のような真似はしないことです。
 

聞きたい話があるときは帰宅した直後は避け、制服を脱いだ後などの人心地がついてから、『インタビュー形式』に話を運ぶことです。

世間話をして、息子の話したいことに沿って聞き、大げさにリアクションをしながら、途中でNGは出さないように話しやすい雰囲気を作るようにしましょう。

そして、最後に聞きたいことや言いたいことを話すようにしましょう。
 

親は“聞き上手”になることが大切です。
 

悪化させる親のNG言動!

父親と息子
 
では、親はどんなことに気を付けていけば良いのでしょうか?
 

世話を焼きすぎない

世話好きな人にとっては特に意識して世話を焼いているわけではないのかもしれませんが、反抗期は自立し社会で生きていくための重要な時期です。
 

特に男の子は結婚したら“家庭”を別の女性と作るのです。

その時に母親にやってもらったことを妻に求めるようでは……と思いませんか?
 

自分が妻の立場であれば、新婚時代ならまだしもタオルや下着まで用意しなくてはお風呂に入らない夫にたいして『私はあなたのお母さんじゃないのよ?』と不満がつのるのではないでしょうか?
 

それに『やってもらって当たり前』『親がなんとかしてくれる』という意識が強いと社会に出てから困難に突き当たった時に周囲のせいにして責任転嫁する人間になりかねません。
 

自分のことは自分でさせること』が自立の第一歩です。

子供の反抗期を機会に親も息子への接し方を見直すのも良いかもしれませんね。
 

息子は母親の“恋人”ではない

当たり前だと思うかもしれませんが、母親の男の子に対する愛情は『恋人』に接するものに近いという話もあります。

娘に対しては、同性である程度は理解もできるので友人のような愛情で接することができますが、息子に対しては愛情の量は同じでも質が違い恋人のように世話をすることが多いのではないでしょうか?
 

忘れ物は無い?と玄関先まで見送り、帰宅すれば玄関で出迎える……とまではしていなくても、何かと世話を焼いてしまうというお母さんは多いと思います。
 

女の子が思春期を迎えるが小学2年生から3年生だとしたら、男の子は小学4年生から5年生と2年くらい遅いものです。

母親が手をかける時間も長くなるため、どうしても体が成長しても可愛いままの息子だと感じてしまうのかもしれません。
 

しかし、思春期を迎えたら息子に向かっていた愛情を別に向け、息子離れをするようにしましょう。
 

父親との距離

反抗期を迎えると同性の父親と衝突することも多くなります。

時には、一触即発状態になることもあるかもしれません。
 

幼い頃には優しく大好きだった父親の男としてダメなところが目に付きやすくなったり、反対に立派過ぎる父親への対抗心が芽生えるからです。
 

息子としては、父親に勝ちたいのではなく、

  • 父親にはいつまでも威厳を保って欲しい
  • 父親に認めて欲しい

という気持ちなのです。
 

そんな時に父親から

  • 子供扱いをされる
  • 馬鹿にするような態度をとられる
  • 力でねじ伏せられる

などしたら、息子もさらに反抗の力を増やさねばならないのです。

息子との関係を『勝ち負け』や『父親としての威厳』としてしか単純に考えられない父親とはいつまでも状況を変えることができなくなります。
 

そんな時、母親にできるのは

お父さんだって、あなたが自分なりに考えていることは認めているけれど意地を張っているところもあるのよ。でも、あなたを心配しているの

と父親の気持ちを代弁すること、そして父親にも

あの子はあなたのことを尊敬しているのよ。あなたの胸を借りながら成長する時期なのよ

と2人の間を取り持ち、かけ橋になりましょう。
 

親は気力を持つこと

反抗期の子供は全てを無意味なものと感じたりして、無気力になることもあります。

そんな時は息子が自分で抜け出すまで待つことです。
 

しかし、親が「疲れた」と言ってゴロゴロしていたり、日々の生活の文句ばかり口にしていたらどうでしょうか?

子供は『なぜ自分だけが頑張らなくてはならないのか?』と感じることになります。
 

子供は親の鏡です。

子供が無気力ならば、親は気力をもって生活しましょう。
 


最後に

男の子の反抗期は『男の子』から『大人の男性』へ成長することです。
 

『可愛らしい息子』が見知らぬ男性になったように感じることもあるでしょうし、言葉遣いは悪くなり行動も荒っぽくなるなど、親にとってはショックも大きいかもしれません。

まだまだ精神的には幼いのに自立心は強いと感じるかもしれません。
 

しかし、親が先回りをして危険を取り除いていても子供は成長できません

たくさんの失敗を重ねながらも、それを糧にして自分で考えるようになるのです。
 

私の家庭でも反抗期を迎えた子供が親の思い通りにならないことが増え、父親と衝突することが増えました。

自分の胸の内に秘めた異性への想い、友人との関係や学校の話などしなくなり、以前よりも会話はかなり減っています。

そんな子供をハラハラしながら見守るというのは、親としてもしんどいものです。
 

子供が自分で考える機会を奪ってしまわないようにしながらも、間違った道に進んでいる時には正していく……忍耐力が必要で、今まで以上に子供の動向には注意しなくてはいけない時間が増えました。
 

しかし、反抗期は『精神的によちよち歩き』を始めた証拠です。

社会で生きていくために、今度はその『よちよち歩き』を見守ることも親の役割であると思います。



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