赤ちゃんにキスすると虫歯がうつるなんて聞いたことありませんか?
筆者も1歳の子どもがいるのですが、かわいくてかわいくてキスしたいけど虫歯になったらかわいそう。
と、もどかしい日々を送っています。
昔はそんなに浸透していなかったようですが、最近では当たり前のように耳にするようになりました。
では赤ちゃんにキスをすると虫歯がうつるのは本当なのか、病気の感染するのかについてご説明します。
Contents
スポンサーリンク
赤ちゃんにキスすると虫歯がうつる危険がある?
赤ちゃんにキスをすると虫歯がうつるというのは本当です!
詳しく説明すると、もともと赤ちゃんの口の中には虫歯菌が存在しません。
大人と赤ちゃんがキスすることによって、大人の唾液に含まれるミュータンス菌という虫歯菌が、赤ちゃんの口の中に侵入し感染すると虫歯になる可能性が上がり、歯を磨かないと虫歯になってしまうということになります。
一度ミュータンス菌に感染すると完全に殺菌、消毒することは大変難しくなってしまいます。
なのでキスの他にも大人の唾液がついた箸やスプーン、コップなどを赤ちゃんに使わないように気をつけてあげましょう。
さらに、感染を予防するなら赤ちゃんのご飯を冷ます時にするフーフーも避けた方が良いと言われています。
虫歯菌だけじゃない、危険な病気に感染する可能性も・・・?
虫歯菌以外にもキスによって感染する病気がいくつかあります。
その1つは「キス病」です。
正式な病名は「伝染性単核球症(でんせんせいたんかくきゅうしょう)」といいます。
このキス病は2〜3歳までに70%の子どもが感染し、20歳までには90%の人が感染すると言われています。
感染経路は発症している人とのキスや飲み物の回し飲み、口移しなどの唾液を通して感染します。
赤ちゃんが初めて感染した場合の症状は、発熱や扁桃腺が腫れて扁桃腺の表面に白い膿が付いたりするので、病気を受診すると「扁桃腺炎」と診断されることが多いです。
次にご紹介するのは「口唇ヘルペス」といって大人の半数以上は持っていると言われているウイルスです。
口唇ヘルペスはとても感染力が強いウイルスで、発症している人と赤ちゃんがキスをしたり、間接的でもウイルスが付着すると感染します。
免疫機能が未熟な赤ちゃんは感染するとごくまれに重症化してしまう恐れがあります。
症状は大人と赤ちゃんで違いがあり、大人の場合は口の周りがチクチク、ムズムズなどの違和感から始まり、半日程度で赤く腫れ、3日目には水ぶくれができ、その後かさぶたになり2週間程度で症状がおさまります。
赤ちゃんが感染した場合は、感染に気がつかないほど軽症で済む場合がほとんどです。
しかしまれに重症化することがあり、その2つの主な症状をご紹介します。
新生児ヘルペス
生後2〜7日に口の周りが赤くなったり、活動力の低下、呼吸がいつもと違うなどの症状があり、さらにひどくなると肝機能障害、呼吸障害、黄疸などの症状が出て、脳症が原因で後遺症が残る可能性もあり、最悪死に至ることもあります。
実際に2017年にキスによってヘルペスに感染し、命を落としてしまった赤ちゃんがいます。
ヘルペス性歯肉口内炎
高熱、唇や口の中、喉などに赤い腫れ、出血などの症状が見られます。
痛みで水分補給ができなくなることもあるので脱水症状に注意が必要です。
お口の感染から子供を守る予防法
それでは赤ちゃんを虫歯菌、キス病、口唇ヘルペスなどのお口の感染から守る予防法をご紹介します。
口移しをしない
あまりする人も少ないと思いますが、大人の唾液が混じるのでやめましょう。
回し飲みをしない
うっかりやりがちですが、飲み物にも大人の唾液が混じってしまいます。
大人も歯磨きをきちんとする
そもそも大人に虫歯があったら虫歯菌もたくさんいて、赤ちゃんに感染する可能性があがってしまいまか。
虫歯があったらきちんと治療し、日々の歯磨きを欠かさないようにしましょう。
赤ちゃん専用の食器を使う
大人は使わない赤ちゃん用の食器を使ってあげましょう。
食べ物をフーフーで冷まさない
こちらもついついやりがちですが息を吹いた際に唾液も飛んでしまうことがあります。
なるべくしない方が良いでしょう。
キスはほどほどに
キスは赤ちゃんとの大事なスキンシップなので、口唇ヘルペスが出来ている時以外なら軽くちゅっとしたり、ほっぺにしてあげましょう。
マスクをする(口唇ヘルペス)
ウイルスのついたマスクはこまめに交換し、赤ちゃんに触られないようにしましょう。
よく手を洗う(口唇ヘルペス)
患部に触れた手で赤ちゃんのお世話をすると、感染してしまうことがあるので赤ちゃんのお世話の前には手を洗いましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
赤ちゃんとキスするだけで虫歯のみならず、怖い感染症に感染してしまう可能性があるなんて怖いですね。
筆者もキスは軽くほっぺにするようにし、定期的に歯医者に行き、虫歯のチェックや唇がムズムズしたらマスクをしたりしています。
キスをするのが怖くなった方もいるかと思いますが、きちんと注意をし、予防していれば大丈夫です。
赤ちゃんとのスキンシップもほどほどに楽しみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
スポンサーリンク