離乳食も完了期になれば大人の食事と同じメニューを食べれるようになり、お母さんの手間も省けてきますよね。
その中でも手軽なうどんやそうめん、パスタなど麺類は離乳食の定番ですが、そばに関しては「そばアレルギー」の心配を耳にします。
一体「そば」はいつから食べはじめて良いのか、食べる時期・注意点といった不安を解消して、お子さんがおそばが食べれるようにしましょう。
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子供がそばを食べられるのはいつから?
そばについて心配な事は、やはり食物アレルギーを引き起こす可能性があることです。
一般的に多い食物アレルギーの代表として、卵・小麦・乳製品・大豆などがありますが、そばのアレルギーはさらに症状が重症化する恐れがある食品です。
そのためお子さんに与える時は、早い時期であれば離乳食後期(生後9~11ヶ月頃・離乳食ををはじめてから4ヶ月が経過している・1日3回決まった時間に離乳食を食べている)が良いとされています。
そうは言うものの、赤ちゃんの消化器官は未成熟なのでやはりアレルギーは心配ですよね。
1歳前後のお子さんは、食べ物に含まれるたんぱく質を上手に分解できずに吸収するため、それを異物と認識して体内に抗体が作られることでアレルギーが発症します。
この時期にそばを無理に食べさせることはありませんので、胃腸がしっかりと安定した2~3歳からはじめることをおすすめします。
胃腸が安定した年齢であっても、そばの場合は普通に食べさせるのではなく慎重に与えるようにしましょう。
そばの場合は、そばのゆで汁でもアレルギーが発症する場合がありあすので、外食などでうどんを食べる際に同じゆで汁を使っていないか確認をするといいですよ。
危険なそばアレルギーの症状
そばのアレルギーはそば粉に反応して、軽いアレルギーから命に関わるような重度になる可能性がある食材であるということを覚えておく必要があります。
重大なアレルギーを引き起こす食材であるということに注意をして、与えた時には体に変化がないかよく観察しておきましょう。
気をつけておきたいそばアレルギーの症状をご紹介します。
- 喉のかゆみ
- 咳がでたり、ときには喘息を引き起こすこともある
- 嘔吐や下痢
- 口の周りの赤みや湿疹
- アナフィラキシーショック
このような症状が出たときには速やかに病院で診察を受けてください。
特に注意が必要なのは「アナフィラキシーショック」です。
アナフィラキシーショックとは?
アナフィラキシーショックとは、アレルギーの原因である物質が体内に入ることによってひとつの臓器にとどまらずに複数の臓器に強い症状があらわれ過剰反応し、血圧が低下したり意識を失ったりする危険をともなう状況のことをいいます。
そばアレルギーを持っているお子さんは、体の中に少しのそば粉が入っても「拒絶反応」が起こり、それがショックとなって様々なアレルギー症状が出てきます。
時には、循環器系・呼吸器・消化器神経症状・自覚、他覚症状があらわれる・血圧低下や呼吸困難・意識障害などが起こる可能性が高く、命に関わる危険な状態になることもあります。
アナフィラキシーショックは短時間で激しい症状があらわれたりしますので、迅速で適切な対応が必要です。
アナフィラキシーショックの自覚症状とは?
- 不安感、無力感
- 動悸、胸の苦しみ
- 鼻づまり、胸の締め付け感
- 吐き気、頭痛、口の中の違和感、便意や尿意をおよぼす
- 皮膚のかゆみ
- 唇、手足のしびれ、耳鳴り、めまい、目の前が暗くなる
アナフィラキシーショックの多自覚症状とは?
- 冷や汗
- 血圧低下、脈伯が弱くなる、チアノーゼが出る
- くしゃみ、咳発作、呼吸困難、喘息症状
- 嘔吐、下痢、便意・尿意がある
- 皮膚が白くなったり赤くなったりする、じんましん、まぶたや口の中の腫れ
- けいれんや意識障害
初めてそばを食べさせる時の注意点と食べさせ方
お子さんに、はじめての食材を与える時の基本は少量ずつ与えることが鉄則ですが、そばの場合も同様にはじめは1本ずつから行ってください。
表示どおりそばを茹でたら、お子さんが食べやすい長さに切ってあげ、普段の食事に少量足すように食べさせます。
体調に変化がなければ次の日も同じように与え、徐々に量を増やして食べさせてあげましょう。
急がず、時間を掛けてあげるようにしてください。
そばを与える時の注意点
- 緊急事態に備えて医療機関が受診できる平日の午前中に食べさせましょう。
- そば1本だけを数本に切り分けて食べさせ、数時間はアレルギー反応が出ないか様子をみましょう。
そばの場合、他のアレルギーと違い重度のアレルギー反応が出やすい食材であり、ときには命を落とすかもしれない危険性があります。
安易に考えず、慎重に与えるよう心がけてください。
まとめ
アレルギーを未然に防ぐには、はじめて与える食材の知識が必要ではないでしょうか。
アレルギーが出やすい食材に関しては、食べたらどのような症状がでるのか確認しておくと良いでしょう。
「うちの子は大丈夫だろう。」と安易な考えから症状が悪化してしまったということがないように、赤ちゃんに離乳食を与えるときには慎重に行ってください。
また、妊娠中に母親自身が過剰に摂っていた食材に関しても注意が必要です。
私の姉は、妊娠中に過剰に卵を摂取していたためか、産まれてきた子供は「たまごアレルギー」が発症してしまいました。
そばのように重度のアレルギー反応も経験したこともがあるのですが、本当に常日頃から気をつけていなければいけないようです。
どこで口にするかわからないため、外食や他人の家での食事には十分注意が必要だとも言っていました。
食物アレルギーはいつ何時自分の子供にあらわれるかわかりませんが、日頃からお子さんの変化には気を付けて観察をする必要があります。
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