子どもの病気

子供が急性虫垂炎(盲腸)に!初期症状は絶対見逃しちゃダメ!

急性虫垂炎(盲腸)

「お母さん、今すぐ大きな病院に行って下さい!」
 

とかかりつけの小児科の先生に言われたのは、熱が出て4日目のことでした。

高熱が続いているということもあり、血液検査をしたのですが、その炎症値(CRP)があまりにも高いために大変なことになっているかもしれないと先生が深刻な顔で話すのでとても不安になりました。

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私の子供の急性虫垂炎の初期症状

これは長男が中学1年の3学期の出来事です。

冬でちょうど、インフルエンザや嘔吐下痢症などが流行っている季節でした。
 

一番初めの異変は
 

「おなかが痛い」
「気持ち悪い」
 

この2つの言葉でした。
 

ただ、熱が引いている時など普段と変わらずにゲームをしたりしていたので様子をみることにしました。
 

熱が1日出て食欲がないため、遠くの小児科に行かず、歩いて5分ほどの外科で点滴してもらうことにしました。
 

ここは、内科の治療も診てくれるため、外科的要素がない時にでも行けます。
 

私は、免許がないのもあり、何よりも近いので今回もこちらの病院を選択しました。

しかし、3日点滴をしてもなかなか治る傾向がなく、むしろ点滴後に40度の熱が出たりもしていました。
 

4日目の朝、まだ熱が引いておらず、少し不安に感じたのでかかりつけの小児科に連れて行くことにしました。

血液検査の結果、冒頭に書いたように言われ、すぐさま大きな病院に行き診てもらいました。
 

小児科でとりあえず、もう一度血液検査、腹部超音波検査、X線検査を行いました。

結果は、すぐ出ました。
 

「急性虫垂炎」



子供の急性虫垂炎の原因

原因については、全く心当たりがなく、外科の先生からは、

「急性虫垂炎は、虫垂に炎症が起こる病気で、その原因ははっきりとしていませんが、虫垂がねじれたり、虫垂内部に便や粘液がつまるなどしてで血行が悪くなったところに大腸菌などが入るためになります。」

と言われました。
 

急性というだけあり、本当にいきなりの出来事で驚きました。

また、日頃から気持ち悪くてお腹が痛い時は盲腸かもしれないからと子どもにも話し、気を付けていたにも関わらず気付けず申し訳ないことをしたと思いました。
 

外科に行っていたにも関わらず、急性虫垂炎と診断が出なかったのは、虫垂炎の痛みは移動するのと、血液検査をしなかった、そして子どもが普通に歩いていたということだろうとかかりつけの小児科の先生が後に話していました。

普通はとても歩けるはずもないそうです。

子供の急性虫垂炎の治療法と入院

入院

急性虫垂炎と診断が出てからは、次は担当が外科になりました。

造影剤を入れてCT検査をし、詳しく調べてみると虫垂炎の中でも一番症状のひどい穿孔性虫垂炎のいうことでした。
 

これは、虫垂壁が破れていたということでした。

また、それが原因で腹腔内膿瘍になっていました。
 

虫垂壁が破れお腹の中に膿が広がっているというものです。
 

あまりにひどい状態のため、すぐに手術をするとリスクが高くなるので、俗によく言う「盲腸をちらす」という炎症を抑えるために点滴による抗菌剤を使う保存的治療を2週間入院で、その後通院をしながら様子を診て、長期休み(夏休みあたり)に手術をするということに決まりました。
 

退院し、薬を服用しながら通院をしていたのですが、手術までの間に症状が悪くなり何度か学校から呼び出しがあり、その度に病院に駆け込み、また入院をするというのを繰り返しました。
 

治療途中のため、便秘になったりするだけでもお腹が痛くなったり、落ち着いた膿がまた広がってしまったのが原因でした。

そのため、本人も精神的にも少しのお腹の痛みでも怖がっていましたし、家族もその度に環境が変わり落ち着かないため、予定していた日よりも早く手術をしました。
 

手術はリスクの少ない「腹腔鏡下虫垂切除術」でした。

お臍と他2か所お腹に穴をあけて器具を入れ、虫垂を切除するというもので傷も小さく済みました。
 

手術日の前日から入院をして、5日後には退院をし、傷口の状態や腹部内を確認するために3回ほど通院すると通常の生活に戻ることが出来ました。


まとめ

今でもこの時のことを思い出すと長男にごめんねの言葉しか見つからず、診断時の状態から言うとあと1日でも様子を診ていたとしたらと思うとゾッとしかしません。

もしかしたら取り返しのつかないことが起きていたかもしれません。
 

中学生になり、体も大きくなっていたのもあり油断し、さらにお腹が痛くて、気持ち悪いという子どもの大切な言葉でさえ、周りで嘔吐下痢が流行っているという情報が頭にありそうだろうという思い込みが今回の急性虫垂炎の症状を悪化させた要因だと思いました。
 

これからまたどんな病気をするかわかりません。

少しでも酷い状態にならないようにしっかりと子どもの声を大切にしようとおもいました。



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