ふっくらした赤ちゃんのおなかは、思わずほおずりしたくなるほどかわいいですよね。
赤ちゃんたちも、カラダを優しく触ってもらうと嬉しそう!
でも、そんな赤ちゃんのおなかから変な臭いがしていたら…?
そのにおい、原因はおへその中にあるかもしれません!!
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赤ちゃんのおへそが臭い原因
生まれたばかりの赤ちゃんのおへそには、まだへその緒が数cmついたままになっていますよね。
これは、お母さんのおなかの中にいたときに、胎盤を通じて栄養をもらっていたなごりで、中には血管が通っています。
赤ちゃんに残るへその緒は、いわば小さな傷口。
きちんと消毒してあげないと、雑菌が繁殖してしまいます。
悪い菌が繁殖してしまうと、臭いにおいだけでなく、重大な病気原因にもなりかねませんので、へその緒が取れて「おへそ」が完成するまでの消毒は大切です。
また、小さなおへその中には、しわや凹凸がたくさんあります。
そのへこんだ部分に垢や汚れがたまりやすいのも、おへその特徴です。
私も新米ママだったころには、赤ちゃんのおへそやわきの下のしわの間が上手に洗えませんでした。
自分では洗ってあげているつもりだったのに、ある時腕を持ち上げたら、わきの下だけ肌が茶色くなっていてびっくり!ということもありました。
首が座るまでは、お風呂にいれるのも一苦労ですね。
赤ちゃんのおへそは掃除していい?
そんな、汚れのたまりやすい赤ちゃんのおへそ、お掃除したくなりますよね。
おへその掃除はいつからしてもよいのでしょうか。
へその緒がついているとき
赤ちゃんのおへそに、まだへその緒がついている時には、掃除よりも消毒が優先になります。
なぜなら、へその緒の周辺に雑菌が繁殖することで、それらが病気につながる可能性があるからです。
へその緒をよけて中をこすり洗いする必要はありませんので、お風呂上りに消毒用のガーゼや綿棒で全体をふいてあげましょう。
私が出産した時には、病院から目薬のような容器に入った消毒用エタノールと乾燥剤の粉、滅菌ガーゼ、サージカルテープを渡されました。
- 沐浴をする
- 水分をふき取る
- エタノールを綿棒につけて消毒する
- 粉をふりかける
- ガーゼで覆う
- テープをばってんに貼る
幸い何事も起こらなかったので消毒効果はあったのでしょうが、毎度毎度テープをはがすときに痛がって泣くんですよね。
はがした後も赤くなってしまってかわいそうでした。
もし産院での指示が赤ちゃんの負担になっているような場合は、かかりつけの小児科などでほかの方法を相談してみても良いかもしれませんね。
最近では、ガーゼなどで覆わずに、消毒後は自然乾燥させるという方法が増えているようです。
水分が残っていると菌の繁殖を助けてしまいますので、ガーゼで覆う場合も少し乾燥させてからにした方が良さそうですよ。
へその緒がとれてから
へその緒がとれたら、掃除をしても大丈夫です。
とはいえ、赤ちゃん皮膚はとても薄いので、こすりすぎると簡単に傷がついてしまいます。
お風呂の中で、そっとしわを広げて汚れを落としましょう。
そのあとタオルで優しくふいて、汚れが蓄積しないように心掛けてあげましょう。
へその緒がついていた時には洗えなかった部分もすっきりしますね。
おへその病気
ここで、赤ちゃんのおへそに起こりうる代表的な病気をご紹介します。
もし心配な症状がある場合は、小児科の先生に診てもらいましょう!
臍炎(さいえん)
おへそに細菌が入ってしまい、へその緒がとれた後もおへそが炎症を起こしてジュクジュク湿っている状態です。
出血したり、膿や臭いにおいを伴うこともあります。
また次にあげる臍肉芽腫を引き起こしたり、敗血症、髄膜炎といったこわい病気につながる恐れもありますので注意が必要です。
おかしいなと感じたら小児科で早めに診てもらいましょう。
臍肉芽腫(さいにくげしゅ)
へその緒がとれた後、おへそが赤いお豆のように盛り上がってきます。
こちらも、炎症のために、おへその中が湿っぽい状態に。
簡単な切除や、大きいものは硝酸銀で焼くなどの処置で短時間で治療できます。
赤ちゃんへの負担も特にはないようですので、見つけたら落ち着いて病院へ行きましょう。
ただし、数年たっても治らない場合は、おへそではなくおなかの中に原因があることもあるそうです。
健診や予防接種などの時に、経過を見てもらうと安心ですね。
臍ヘルニア
臍ヘルニアはへその緒の根元の穴がうまくふさがらないことで起こります。
おへそが盛り上がり、いわゆる出べその状態になる病気です。
泣いたりして腹圧がかかると、腸がおへその中に押し上げられる形でさらに盛り上がるのも特徴です。
自然治癒するケースも多いですが、皮膚がたるんで完治後の見た目が良くない場合もあるため、球状のスポンジを押し付けて出てこないようにするなどの処置をしてもらうこともできます。
こちらも、小児科や小児外科に相談してみてくださいね。
赤ちゃんのおへそのお手入れの仕方は?
赤ちゃんのおへそはとてもデリケート。
お手入れもこすらず、優しくを心がけてあげたいですね。
おへその中が黒っぽくなっていたり、ごみや汚れが固まっているような時には、綿棒にオリーブオイルやベビーオイルなどを含ませたもので、優しくふやかします。
汚れが浮いてきたら、お風呂で洗い流しましょう。
へその緒のついている周辺は、にじみ出た血が黒く固まったりしてひどく汚れて見えることもあります。
でもこすりすぎて、逆に傷をつけてしまったら本末転倒です。
一度のケアで完璧にきれいにならなくても大丈夫。
子育てに焦りは禁物です。
お風呂上りには、柔らかいタオルなどで、おへその水分をしっかり取っておきましょう。
湿ったままにしておくと、菌が繁殖しやすくなります。
また、おむつでおへそが隠れていると湿っぽくなりますので、丈が長い場合はおなかの部分を少し折り返してあげると良いでしょう。
まとめ
初めてのおへそのケアは、何をどこまでしたら良いのかちんぷんかんぷん。
私もわからないことだらけでしたので、おへそのケアは産院の言うがままに行っていました。
でも、あのテープを毎回張り替えるやり方は、きっとかなり苦痛だったのだろうと思っています。
テープを、市販の粘着力の弱めのものに変えてみたり、お風呂の中ではがしてみたり色々やってはみたものの、お風呂の準備を始めると必ずいやいやと大泣きしましたし、毎日貼る位置はずらしてもおへそに赤いバツ印ができてしまうのを見るのはとても心が痛みました。
こういうことを思い返すたびに、出産する前にもっといろいろ勉強しておくべきだったと反省してしまいます。
参考までに、何か小さな異常がみつかった場合、産婦人科で相談すると母子ともに「様子を見て」と言われることがしばしばです。
同じことを小児科や、専門医に相談すると、治療方法の話をされたり、様子を見るにしても「何歳くらいまで、どういうポイントに注意して様子を見ればいいのか」という具体的な話をされたりします。
うちの子どもの頭にあざが現れたとき、一か月健診で産婦人科の先生に相談しました。
「うーん…、なんかできものじゃないかな。心配しなくていいよ」と言われたのですが、年々サイズが大きくなって、その部分だけ髪の毛も生えてきません。
さすがに心配なので小児科に行ったところ、皮膚科で診てもらってきて、と言われました。
皮膚科は二件かかりましたが、どちらも確証はないという前提で、多分成人した後皮膚がんになる可能性が高いタイプのあざだと思うから、大きくなったら手術で取り除きましょう。
失敗すると一生手術部分がハゲてしまうから、腕の良い先生を紹介します、と言ってくれる皮膚科医もいました。
きっと、産科の先生は無事産むまでが専門なので、こういう反応になるのだろうなと思います。
赤ちゃんの成長については産婦人科でも構いませんが、病気を疑ったら小児科へ、必要なら専門医へというのが、経験上、私のおすすめコースです。
余談ではありますが、子どもにアトピーが出てしまった時、せっせとアトピー対策で足のツボを押してあげていたら、頭のあざの一部から膿が出て、その部分だけ髪の毛が生えてきました!
局部の症状も、実は全身とつながっているんですね。
おへそもそうです。
質の良い睡眠や栄養を与えてあげることで免疫力がアップして、たとえ雑菌が繁殖しても悪化を防ぐ助けになります。
赤ちゃんをきっかけに、ご家族みんなで健康になれたらいいですね!
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